クロージング率を爆上げする「最後の一押し」テクニック【もう迷わせない】

お客様が“自ら動く”タイミングを見逃すな


営業のクロージングって、無理に売り込むものだと思っていませんか?
実は違います。

大事なのは、「お客様が自分の意思で動く」という状態をつくること。
逆転営業術では、「人は自分の思った通りにしか動かない」という原則を大事にしています。

つまり、お客様自身が「欲しい」「必要だ」「買いたい」と思った瞬間が、クロージングのタイミングです。

そのために必要なのが、商品説明をしたあとに感想を聞くこと。
たとえばこんな質問です。

  • どう感じられましたか?
  • どんなところがよかったですか?

お客様の気持ちに寄り添いながら、階段を上るように一歩ずつ前に進んでもらうことが大切です。

判断力を引き出す“静かな演出”


クロージングで次に大事なのが「判断のしやすさ」です。
人は静かな環境でこそ、自分と向き合い判断できます。

営業の場面でも、あえて声を落として、ゆっくりと質問を重ねることが大切です。
「どんなところが良かったですか?」と、やさしく聞くのがポイント。

逆に、勢いで話し続けたり「今決めてください!」と圧をかけると、お客様の思考が停止してしまいます

ハードルは10センチくらいでいいんです。
小さなジャンプで超えられるように整えてあげる。
自然に進んでもらえる質問を用意しましょう。

沈黙=チャンス


「お客様が黙ると不安です」という声をよく聞きます。
でも沈黙は、お客様が真剣に考えているサインです。

焦ってしゃべりすぎるのではなく、そっと問いかけてみてください。

  • 何か思っておられることはありますか?
  • なんかあったんですか?

ここまで話を聞いてくれている時点で、興味がある証拠です。
自信を持ってクロージングに進んでください。

クロージング最後の一押し “とっておきの一言”


最終段階では、「背中を押す質問」が必要です。

  • ということは進めていこうということで良かったですかね?

この一言で、お客様は考えをまとめやすくなり、自然に「買います」という流れになります。
お客様の心が軽くなり、判断しやすくなる一言を添えましょう。

まとめ:繊細に、そして確実に


クロージングは、“押す”のではなく“導く”技術です。

ブロック塀の上を歩いている人に「飛べ!」と叫んだら落ちてしまいます。
そうではなく、自ら飛び越える選択をしてもらうことが重要です。

ご紹介したポイントを、ぜひ現場で実践してみてください。

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営業指導歴22年。1000件以上の顧客との商談経験。1000人以上の営業相談に応じてきた。ある経営者との出会いを機に営業ノウハウを体系化。元ニートの落ちこぼれ営業を最下位グループからたった1か月で全国300人中トップに一発逆転させた。営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

 
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