外回りの休憩時間はどう過ごす?リフレッシュする有意義な過ごし方とは

外回りの休憩時間はどう過ごす?リフレッシュする有意義な過ごし方とは

● 質問

外回りの休憩時間は?

● 回答

外回りの仕事に従事している方にとって、休憩時間は非常に重要です。休憩時間は、体力や集中力を回復するために必要不可欠なものであり、仕事の効率や生産性を高めるためにも欠かせないものです。外回りの仕事では、移動時間や顧客との打ち合わせなどが多く、休憩時間の取り方に悩む方もいるかもしれません。今回は、外回りの仕事における休憩時間について考えてみたいと思います。

休憩時間の取り方

休憩

外回りの仕事では、移動時間が長くなりがちです。車や電車の中で休憩することもできますが、長時間同じ姿勢で座り続けることは体に負担がかかります。

顧客先での打ち合わせや商談などの予定が入っている場合は、休憩時間を確保することが難しくなることもあります。少し早めに出勤して、事前に休憩時間を確保することが重要です。休憩時間中には、軽いストレッチやウォーキングを行うことで、体力の回復に役立てられます。

スケジュールに休憩時間を入れる

スケジュールの作成時、休憩時間を明確に設定し、他の予定を計画することが重要です。スケジュールに休憩時間を入れることで、忙しい日でもリフレッシュする時間を確保しやすくなるでしょう。

移動中の時間で休憩する

外回りで車や電車などの移動中に休憩時間を確保することもできます。混雑した交通機関の中で本を読む、音楽を聴く、柔軟のポーズを取るなどの方法があります。

運動を取り入れる

外回りの営業パーソンは、座りっぱなしで運動不足になりがちです。運動を取り入れることで、リフレッシュするだけでなく、健康にもよい影響を与えられるでしょう。

  • ジョギング
  • ウォーキング
  • ストレッチ

などがオススメです。

リラックスする

休憩時間を利用して、リラックスすることも重要です。

  • 深呼吸
  • 仮眠
  • 体操
  • 瞑想
  • ヨガ

などを行うことで、ストレスを解消しやすくなるでしょう。コーヒーショップやカフェなどでのんびり過ごすことも、リラックスするために有効です。

一昔前に、私は同僚から「就業日に仮眠するのはいかがなものか」といわれた経験があります。しかし、現在、あらゆる企業で休憩のあり方が見直されています。仮眠についても積極的に休憩時間に取り入れている企業があり、厚生労働省も有料な活動事例として推奨しています。

作業員用休憩所に、横になって仮眠できるスペースを確保した。
職員向けにはエアロバイクを設置して、運動不足解消を促進した。
またシャワールームも設置し、運動や仕事の後には汗を流せる様にした。
厚生労働省運動!休憩!リフレッシュ! 職場で健康づくりを応援
出典:厚生労働省 あんぜんプロジェクト 運動!休憩!リフレッシュ! 職場で健康づくりを応援

休憩時間の長さ

外回りの仕事において、十分な休憩時間の長さは個人のスケジュールや体力によって個人差があります。一般的には30分程度のリラックスできる休憩時間が適切だとされています。雇用契約で定められたなかで極力、心身ともに休める時間をとりましょう。休憩時間が十分に確保されている場合、体力や集中力が回復するだけでなく、ストレスの軽減にもつながります。

電話対応はメリハリをつける

ある営業パーソンは「休憩時間であっても電話がかかってくるので休憩時間が削られてしまう。」とおっしゃっていました。

電話対応の時間を勤務時間と捉えれば、電話対応した時間を休憩時間に余分にとっても筋は通るでしょう。休憩時間の確保は労働者の権利であり、雇用側の責任でもあります。

Q 私の職場では、昼休みに電話や来客対応をする昼当番が月に2~3回ありますが、このような場合は勤務時間に含まれるのでしょうか?

A まず“休憩時間”について説明します。休憩時間は労働者が権利として労働から離れることが保障されていなければなりません。従って、待機時間等のいわゆる手待時間は休憩に含まれません。
 ご質問にある昼休み中の電話や来客対応は明らかに業務とみなされますので、勤務時間に含まれます。従って、昼当番で昼休みが費やされてしまった場合、会社は別途休憩を与えなければなりません。
昼休みの電話対応
出典:厚生労働省 昼休みに電話や来客対応をする昼当番が月に2~3回ありますが、このような場合は勤務時間に含まれるのでしょうか?

ある営業パーソンは「休憩時間は割り切って電話の電源をOFFにしている。」そうです。メリハリを自身で作ることも大切ですね。

昼食やおやつを持参する

長時間の外回りを行う場合には、昼食やおやつを持参することも重要です

外で食事をする場合は、時間がかかることがあるため、昼食やおやつの時間を確保することが難しくなる場合があります。

ある営業パーソンは「毎日、自宅からお弁当を持参しています。どこでも食べられるようにラップで包んだり、捨てられるパックに入れて、工夫しています。」と仰っておられました。コンビニや外食が続くと栄養バランスが偏りがちで健康への影響も考えられます。野菜・タンパク質など栄養バランスを維持できる食事を取り入れましょう。

ここで「イライラとカルシウム」について一言。カルシウムには脳神経の興奮を抑える働きがあります。そのため、“カルシウム不足=脳神経の興奮=イライラ”と考えられがちです。しかしカルシウムは厳密にシステム管理されています。つまりカルシウムが品不足になると、貯蔵庫である骨から血液中に出庫され、逆に過剰状態では骨に入庫されたり、尿中に廃棄されたりと常に一定の供給量になるように管理されています。つまりカルシウムを含んだ物を食べないからといって、即イライラ人間となることはありません。

ただし骨からカルシウムが出庫されてばかりでは、在庫なしという緊急事態に陥ってしまいます。そのような事態にならないためのリスクマネジメントとしては、カルシウムを多く含んだ食べ物(牛乳・小魚・大豆製品など)と、カルシウムの吸収を良くするために必要なビタミンD(魚介類・卵類・きのこ類など)、そしてカルシウムを骨にするビタミンA(緑黄色野菜など)を含んだ食べ物を取ることを日頃から心がけておくことが必要でしょう。
出典:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト ストレスと食生活

運転で気をつけること

日中に長時間運転をする場合は、交代で運転をするなどの方法で、適度な休息時間を確保する必要があります。実際には営業パーソン一人で運転することがほとんど。ある営業パーソンは「長距離運転で高速道路を3時間続けて運転し、フラつき運転になりヒヤリとした」といいます。外回りの営業パーソンが長距離運転する際、休憩時間を見積もって運転開始するよう心がけましょう。

薄暗くなる17時~19時が最も事故が多く発生していると警察庁の資料で結果が出ています。営業パーソンは外回りで日中せわしなく活動して疲れてくる時間といえます。17時以降で会社に戻る際、休息をとり無事故無違反で運転できるようにしましょう。

警察庁薄暮時間帯における死亡事故に係る分析
出典:警察庁 薄暮時間帯における死亡事故に係る分析

天候や交通状況の外的要因

天候や交通状況などの外的要因によっても、休憩時間は変わる場合があります。雨が降っている状況では、雨具をしまう時間や、雨宿りをしながら移動するなど、晴れの日より移動に時間がかかるはず。悪天候の日は移動時間に余裕をもたせた行動がオススメです。

外回りの営業パーソンは、自分自身の体調や状況を見極めながら、適切な休憩時間を取ることが大切です。

休憩時間の効果

休憩

外回りの営業パーソンの休憩時間には、以下のような効果があります。

ストレス解消効果

外回りの営業パーソンは、移動中や商談中などでストレスを感じることが多いです。休憩時間中には、外の空気を吸うなどして、頭をスッキリさせることがでるでしょう。定期的な休憩時間を取ることで、ストレスを解消し、気持ちをリフレッシュできます。

集中力の回復効果

長時間にわたって商談や交渉をすると、集中力が低下しがちです。休憩時間を取ることで、集中力を回復させ、次の商談や交渉に備えやすくなります。

休憩時間は、体力や集中力を回復するだけでなく、クリエイティブなアイデアを生み出すためにも重要な要素です。

健康効果

長時間の運転や座りっぱなしの仕事で、身体に負担がかかりやすいです。休憩時間を利用して、ストレッチや軽い運動をすることで、健康に良い影響を与えられるでしょう。

効率の向上効果

休憩時間を取ることで、リフレッシュでき、次の商談や交渉に向けて前向きな気持ちになりやすくなります。

休憩時間中には、自分自身と向き合い、自己分析を行うこともできます。自分の仕事やキャリアについて考えることで、新たな発見やアイデアを生み出すと効率的でしょう。

外回りの営業パーソンにとって、休憩時間は効果的なストレス解消や健康維持につながる重要な時間です。定期的な休憩を取り、効果的にリフレッシュすることが大切です。

まとめ

外回りの仕事において、休憩時間は非常に重要な要素です。休憩時間を上手に活用することで、体力や集中力を回復するだけでなく、クリエイティブなアイデアを生み出すこともできます。外回りの仕事に従事している方は、適切な休憩時間を確保し、効果的に活用することが大切です。

The following two tabs change content below.
2003年、22歳から営業マンとして18年経験。2017年の配置転換を機に営業ノウハウを体系化。1000件以上の顧客との商談実績。500人以上の営業相談に応じてきた実績。無形商材・有形商材の営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

最新記事 by 木村まもる(逆転営業アカデミー 売上UPマジシャン) (全て見る)

 
営業適正