
上司がインターネットの集客に反対してくるので新規顧客を獲得しづらいです
● 質問
上司がインターネットを活用した集客に反対しており、新規顧客の獲得が難しい状況です。
ホームページやSNSから新規顧客が業界全体に流入しているなかで、上司が古い体質のまま変わりません。
● 回答
- さらに上の上司に相談できる機会を設けられないか
- 同じ課題意識をもつ仲間と協力して上申できないか
- 上司自身に、代替となる集客手段を提案してもらえないか
これらを検討してみましょう。同じ課題意識(意志)をもつ仲間(同僚やチームリーダーなど)と協力してさらに上の上司(社長など)に相談することで、俯瞰的な視野から前向きな判断がなされることがあるからです。
上場企業のトップセールスとして活躍するAさんは、ある案件で直属の上司Xさんの理解が得られず困っていました。そこで、さらに上の役職である取締役に会いに行き、取締役とAさんの会食の場を設けて直接相談を持ちかけたことがありました。居酒屋でAさんは取締役に洗いざらいすべてを話すと、取締役は「なにっ!現場はそんなことになっているのか!Xはそんなこと一言もいってこなかったぞ!すぐに手を打つから安心しろ。」といわれ、実際に後日、取締役は具体的に手を打って、その事柄は解決し、Xさんは別部署に配置転換になったそうです。いま、Aさんは部長クラスの役職になっています。
あなたの上司にとってインターネットの集客を推し進めることが弊害になっている何かがあるのかもしれません。利害関係が生じてしまっている可能性があります。自分(上司)にとって都合の悪い事があると、施策自体はやるべきことなのに反対の立場をとる負のスパイラルに陥ります。「自分の威厳を保ちたい」「権限を他人にとられたくない」「今の地位を維持し続けたい」などが諸悪の根源です。
いまの時代はホームページやSNS(インスタグラム、X、YouTube、TikTokなど)は更新し続けて当たり前の時代です。多くの企業が、ホームページやSNSの打ち出し方を変えてみて「反応がどうだったか」というテストを繰り返しています。私の勤めていた会社でも、WEBマーケティングの部署があり、ホームページのブラッシュアップ、SNS発信と検証、ブログ執筆、広告運用など多岐にわたり取り組んでいました。つまり、競合他社はインターネットの集客もやりつつ、既存の集客方法(契約済みの顧客からのご紹介獲得など)も当たり前のようにやっているのです。
集客ルートは複数あればあるほど新規顧客が入ってきやすくなります。クモの巣を想像してください。クモの巣が大きければ大きいほど獲物がとらえられますよね。クモの巣を手入れして密度を濃くすることも必要なことです。
さらに上の上司に相談することは、ピリピリとした緊張感がやってくることも当然ありえます。上記のAさんも当時の上司とバチバチ火花を散らすようにやりあっていました。しかし、最終的にあなた自身がこの会社をどのような方向にもっていきたいかという視点に立ち返り、いま行動できることをやっていただければと私は思います。
既存の営業手法に頼る体質を変えるのも仕事の一つと捉えてできることをやっていきましょう。


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