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営業に異動したけれど辞めたいと思ったときの対処法とは?

●質問

営業に異動しましたが辞めたいと思っています。

まだ異動して1ヵ月なので、辞めたいとは思いつつもすぐに辞めるつもりはありません。

ただ、営業初心者ですし、営業としてやっていけるか不安です。

辞めたいと思った時の対処法などあれば教えてください。

● 回答

営業が初めてでやっていけるか不安に感じられているのですね。

営業初心者ですと、例えば、売上を上げられるのか不安、上司の期待に応えられるか心配、社歴はあるのに自信がない、新しいことを覚えられるか心配、など様々な状況や気持ちがあると思います。

あなたはその中でも、どう対処したらいいかと思っておられること自体が素晴らしい、と私は思います。抜け道がわかれば対処できて、辞めたい気持ちのループから抜け出せると思います。

対処法については精神面とスキル面に分けてお話ししますね。いろんな対処法がある中でも上位3つずつをご紹介したいと思います。

精神面

  1. 自分に自信を持つ
    あなたが今までの部署で経験してきたことはたくさんあるはずです。例えば、上司からの指示で短い納期の業務にあたってやり遂げたこと、あなたのいた部署の目標達成に向けてあなたが考えて行動したこと、などです。あなたが今までできたこと・乗り越えたことにもう一度着目していただきたいのです。いまのあなたのままで十分やっていけるのだという自信を取り戻していきましょう。もし、これができれば今のあなたがより自信を持って前向きに営業に向かえるきっかけになると思います。ですので、過去、前の部署であなたが経験した印象深いことを3つ書き出してみてください。

  2. 不安の原因を突き止める
    営業所初心者の方で良くある悩みが、何に不安を感じているのかわからないというものです。つかみどころのない漠然とした不安があって、はっきりつかめていない状態になっていることがあります。たとえば、売上を達成できないかもしれないという不安、営業会議で吊るし上げられるのではという心配、上司と営業同行に行って自分が話せるか不安、など様々あるでしょう。あなたが漠然と感じてる不安を言葉にすることができればそれに具体的に対処することができるようになります。ですので、あなたが感じる不安を5つ書き出してみてください。

  3. 気分転換してみる
    人事異動や配置転換で初めて営業になった方は、新しい営業部署で環境が変わり、ストレスの要因が様々あると思います。その中で、売り上げの目標を課せられたり、営業部署としての活動を求められたりすると、さらにストレスがかかるでしょう。今のあなたが視野を広げたり、一歩引いて考えたりするきっかけを作ってみてはいかがでしょうか。たとえば、旅行に行く、映画を見にいく、スポーツをする、趣味に没頭する、公園に散歩に行く、好きな音楽をきく、など試してみることです。休日に何をしようか考えたり、休日を気分転換にうまく使ってみることです。業務とはかけ離れた非日常の空間に自分を置くことで、ものを見る視野が違ってくると私は思います。ですので、次の休みにあなたがどんな気分転換ができるか1つあげてみてください。

スキル面

  1. 細かいステップに砕く
    あなたが不安に感じていることは書き出しましたか?具体的に書き出すほど対処法が見えやすくなります。そこで、細かいステップに砕くことを私はオススメします。たとえば、大きな岩があなたの目の前にあるとします。あなた一人でその岩を動かすにはいくらやっても動かない状況だとします。しかし、ハンマーを片手に大きな岩を小さい石に砕くことができれば、石ころをひとつずつ動かすことができるようになります。石ころを全部動かせば結果的に大きな岩を動かしたもおなじです。もしこのようにできれば、あなたが大きな壁が立ちはだかっていると感じるようなことでも、一歩一歩階段を上るように乗り越えることができるでしょう。ですのであなたがあげた不安の具体的な要素を細かく10のステップに砕いてみてください。

  2. 営業スキルを身につける
    営業初心者が心配に思うのは、たとえば、今まで営業に出たことがなく商談で相手にどう説明すればいいかわからない、など不安がつきまとうものです。個人の業績が気になって仕方がない、営業部署のあしをひっぱりたくない、という気持ちもあるでしょう。たとえば営業力が身について売り上げをあげられる自信があれば、今まで気にしていたことも気にならなくなるでしょう。また、実際に売上が上がり、あなたが社内の評価もされて実感がわけば、より不安な気持ちは小さくなるでしょう。売上を上げる力が身につけば大半の心配事はなくなっていくと私は思います。あなたがもし営業スキルを身に付けられれば、今の不安からは解放されるのです。ですので、営業スキルを少しずつでも身につけられる環境に、あなたが身を置くというのをやってみてください。

  3. 相談できる人を見つける
    異動で営業になられた方で、不安な気持ちを抱えたまま孤独になってしまう、というのは少なくありません。今までいた部署から急に部署が変わって、相談する相手がいなかったり、上司が年下で相談するにもしたくない、という方もおられるでしょう。しかし孤独なまま誰にもあなたの気持ちを話さないというのは、精神衛生上よくありません。たとえば、職場の上司との1対1の個人面談の時にあなたの気持ちを上司に話してみたり、職場で信頼を置ける人を一人見つけて相談してみるなど、やってみましょう。あなたが他人に気持ちを話すと、第三者からのアドバイスがもらえたり、話を聞いてもらえただけでほっとした、ということもあるでしょう。そのようにできれば不安から一歩抜け出せると私は思います。ですのであなたが相談できる人を1人書き出してみてください。

近年ではこのような社会情勢の中でテレワークで働く人のストレスが大きくなっているという記事もあります。

テレワークは働く人のストレスの一因にもなっているようだ。リクルートキャリアの意識調査によると、テレワークをするようになった就業者の59・6%がそれ以前になかった仕事上のストレスを感じた。テレワークが長引けば従業員のパフォーマンスが下がり、企業業績にも響きかねない。
出典:2021/04/02 日本経済新聞 朝刊 14ページ

一方で、このように対処法を教えられても不安な気持ちは変わらない、と言ってスマートフォンで検索し続ける人もいるでしょう。「営業 辞めたい」とGoogleで検索するとたくさんの記事を読むことができます。ただ1つ注意点があります。あなたが今の会社で勤めていきたいと思っているならおさえていただきたいポイントです。

それは記事が転職サイトに誘導する内容になっている場合があるということです。転職サイト側としては、営業を辞めたいと思っている人を、転職可能性がある人と捉えていることがあります。そのような記事を参考程度にするのは構いませんが、鵜呑みにしてそのまま転職活動を始めてしまうリスクがあることを忘れないでください。気づいた時には既に転職して失敗したなどということでは、後悔してもしきれません。

営業を辞めたいと思った時の対処法についていくつかお話をさせていただきました。その他にも対処法はありますがまたの機会にお伝えしたいと思います。

お伝えしたような精神面とスキル面の両面で対処していくことができれば不安から抜け出せると私は思います。

無料の営業診断や、無料のメール講座などで営業スキルを学ぶことが出来ますのでよろしければ参考にしてください。

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2003年、22歳から営業マンとして18年経験。2017年の配置転換を機に営業ノウハウを体系化。1000件以上の顧客との商談実績。500人以上の営業相談に応じてきた実績。無形商材・有形商材の営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

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