
【危険】営業トークが売れない原因3選
なぜ営業トークが通じないのか?その“ズレ”に気づこう
営業に悩んでいる方へ──
「話を聞いてもらえない」「また今度で終わる」「営業が苦しい」と感じていませんか?
それ、トークの“視点”がズレているのかもしれません。
原因①:視点が「売ること」に偏っている
売上をあげたい。その気持ちは自然です。
でも、それが強く出すぎるとお客様に「押し売り」に見えてしまいます。
お客様にとって心地よい営業は「売られる感」がないこと。
営業の失敗例はこちらです。
- (営業)今日はですね、さらにお役に立つ商品を持ってきましたんで、ぜひご検討いただけたらと思いまして。
- (お客様)ああ、でも今ので十分間に合ってますけどね。
- (営業)清潔感もアップしますし、役立つと思うんです。1回だけでも話聞いてもらえませんか?
- (お客様)うーん、でもちょっとお金かかるんで…。今のままでも不満はないですしね。
- (営業)そう言わずに、ちょっとだけでも…すぐ済みますし…
- (お客様)すみません、今日はちょっと忙しいのでまた今度で。
このやりとりには、お客様の状況を聞く姿勢がありません。
まさに「売りたい」一心の営業です。
原因②:「説明」に偏りすぎている
「うちの商品は○○です」「こんなメリットがあります」と説明ばかりになっていませんか?
それでは、信頼は得られません。
売れる営業は「質問→対話→提案」の順序を守っています。
以下は、改善されたトーク例です。
- (営業役)今日はお時間いただきまして、ありがとうございます。いつもご利用いただいて、本当にうれしく思ってます。
- (お客様)いえいえ、こちらこそ助かってますよ。
- (営業)ありがとうございます。今のサービス、どんな点でお役に立ててると感じていただいてますか?
- (お客様)そうですね、クレームもないし、シーツも綺麗ですし、安心して使えてますね。
- (営業)それを聞けて安心しました。清潔感って、やっぱり一番大事なポイントですよね。
- (お客様)そうですね、そこは本当に重要です。
- (営業)実は今日、さらにそこを強化できる新しい商品をご用意してまして。よければ、内容だけでも聞いていただけませんか?
- (お客様)あ、そうなんですね。まあ、聞くだけなら…。
共感→質問→提案という順序が、営業を「売り込み」ではなく「お役立ち」に変える鍵です。
原因③:「聞くこと」を忘れている
売れない営業の共通点は、「話すこと」は頑張っていても、「聞くこと」ができていない点です。
営業は聞く仕事です。
お客様の話をじっくりと聞き、気持ちやニーズを引き出せば、
仮に断られても「また次回お願いしよう」と思ってもらえる営業になります。
売れない営業と売れる営業の違い(比較表)
視点 | 売れない営業 | 売れる営業 |
---|---|---|
主体 | 売りたい | 役に立ちたい |
話法 | 説明ばかり | 質問→対話→提案 |
結果 | 断られがち・苦しい | 喜ばれ・信頼される |
この“視点の違い”が営業人生の明暗を分けます。
実践アドバイス:まず「聞く姿勢」を整えよう
ワンポイントアドバイスです。営業トークに悩んでいる方、まず「質問の順番」と「聞く姿勢」を意識してみてください。
「売る前に聞く」。これが逆転営業術の大原則です。
あなたの営業トークの悩みは?
- 自分本位の話し方になってしまう
- お客様が話してくれない
- 聞くタイミングが難しい
そんな悩みがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。
次回の動画で取り上げさせていただくかもしれません。
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営業指導歴22年。1000件以上の顧客との商談経験。1000人以上の営業相談に応じてきた。ある経営者との出会いを機に営業ノウハウを体系化。元ニートの落ちこぼれ営業を最下位グループからたった1か月で全国300人中トップに一発逆転させた。営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

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