ご質問ご回答Q&A

やりたくない営業に配置転換の通告。絶句して言葉が出ません。

●質問

私はずっと技術畑で、定年までそつなくやっていこうと思っていました。当方40歳です。

先日の上司との面談で、昇給の話があると思いきや、それとは真逆でやりたくない営業への配置転換を通告されました。
私は絶句してしまい、言葉が出ませんでした。

いままで、同じような配置転換をされた方は、昇進されて工場長や部長クラスになっておられます。

しかし、私はそれほど昇進したいとは思っておらず不安でいっぱいです。

● 回答

やりたくない営業に配置転換になって不安になられているのですね。

私にも同じような経験がありますので心中お察しします。

あなたが営業をやりたくないという理由までは、この文章から読み取れませんが、いろいろ考えられると思います。

例えば次のようなことです。

・昇進するためにやりたくない。
・目標やノルマがある中で働きたくない。
・お客様と話したくない。
・売り込みをしたくない。
・断られたくない。

などです。

あなたは今は不安でいっぱいかと思いますが、お客様へのお役立ちを大切にしていくことが大切だと私は思います。

なぜなら、あなたは技術畑で勤務することを通して、お客様のために役立っていたはずだからです。

それと同じようにこれからは、社外の実際のお客様に対して直接お話しする中で役に立っていくことになるのです。

このように言うと、「簡単に言わないで欲しい。お客様と話をするのが大変なんだ。」という意見もあるでしょう。
もちろんだと思います。

70歳定年と言われる社会のなかで、ずっと同じ会社で働き続けると配置転換が十分にありえるという視点に立ってみてください。
あなたは今40歳ですので、仮に定年が70歳までとすると、あと30年も働き続けることになります。

下記は日本経済新聞の記事の引用です。

今春に従業員が70歳まで働けるようにする雇用環境の整備が努力義務となった。シニア社員の雇用について、36・8%が「契約社員や嘱託社員として再雇用している」と回答。「定年時期の引き上げ」(10・4%)に踏み込む企業もある。「未対応」は25・7%だった。
 シニア社員の増加への対応については、「外部への出向・転職あっせん」が25・0%と最多だった。
出典:2021/10/04付け 日本経済新聞 朝刊 5面

今の現状を受け入れがたい気持ちはよくわかりますが、受け入れるところから始まると私は思います。
昇進したい・したくないにかかわらず、営業として業務を果たさないといけない現実があるのです。

もし、ほんの少しずつでも意識を変えられたら見えるものが少しずつ変わってくると思います。

ですので、お客様のお役立ちのために何が出来るかを考えてみることを、私はおすすめします。

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2003年、22歳から営業マンとして18年の実績。お客様からの〝たった一言〟をきっけかに営業ノウハウを体系化。1000件以上の顧客との商談実績。500人以上の営業相談に応じてきた実績。経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に好評がある。

 
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