
営業初心者でもできる!売れるヒアリング質問例
営業初心者が直面する「上滑り営業」の課題
最初のアポイントは、誰でも緊張するものです。
「いい天気ですね」「暑いですね」といった雑談をしても盛り上がらず、結局、商品説明に入ってしまう…。
この流れではお客様の本音を引き出す前に終わってしまうケースが多いのです。
テーマ①:売れる営業は「親友」になれる質問から始まる
営業の本質は「親友のような関係を築くこと」です。
「初対面で親友なんて無理」と思うかもしれませんが、実は聞き方を変えるだけで関係は深まります。
- なぜ今の仕事をしているのか
- どんな価値観を大切にしているのか
- どんな未来を描いているのか
こういったテーマに関心を持って質問することで、相手の心が開きます。
私たちが受講生に教えている基本ステップはこちらです。
- 商談の目的を伝える
- まず相手の話を聞く(人間関係づくり)
- 自分の話も少し交える
このプロセスができれば、クロージング不要の営業が実現するのです。
テーマ②:実際に使えるヒアリング質問例
以下のような質問が、信頼構築につながります。
▶ お仕事について(過去)
- 「今のお仕事に就かれたきっかけって、何かあったんですか?」
- 「このお仕事にどんな歴史があるのか?」
▶ 大事にしている価値観(現在)
- 「今、どんなことを大事にして仕事をされてますか?」
- 「お客様とのやりとりで、特に気をつけてることってありますか?」
▶ 将来のビジョン(未来)
- 「これから、どんなことを実現されたいですか?」
- 「理想の状態って、どんな感じだと思いますか?」
雑談だけでは関係は深まらず、「理解しようとする質問」が信頼のカギです。
テーマ③:なぜこの質問が「売れる」ことにつながるのか?
これらの質問は、お客様の「ミッション」や「ビジョン」を引き出す重要な手段です。
とくに住宅・保険・不動産など、人生に関わる商品であればなおさらです。
「その人がどんな人生を望んでいるのか」を知ることで、単なるモノ売りから価値提案型営業へと変わります。
もちろん、BtoBでもこの考え方は同じです。企業も結局は“人の集合体”ですから。
テーマ④:関係づくりは営業の「起点」であり「本質」
「そんなこと聞いていいの?」と思われるような質問ほど、実は相手の心を動かします。
とくに経営者の方ほど、「営業マンにだけ話す本音」を持っていることも少なくありません。
聞く力こそが、あなたを“特別な存在”にしてくれる武器になります。
実践編:あなたの現場でどう使う?
さっそく明日から、商談のなかで「なぜこの仕事を選ばれたんですか?」と聞いてみてください。
それだけで、会話の空気が変わるはずです。
そしてぜひ、あなたの実践エピソードもYouTubeのコメントなどで教えてください。
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営業指導歴22年。1000件以上の顧客との商談経験。1000人以上の営業相談に応じてきた。ある経営者との出会いを機に営業ノウハウを体系化。元ニートの落ちこぼれ営業を最下位グループからたった1か月で全国300人中トップに一発逆転させた。営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

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