営業職と事務職の違いは何ですか?営業職と事務職の性格診断
営業職と事務職の違いについて、わかりやすく解説します。営業職と事務職の役割や業務内容、スキルを比較して、自分に合った職種を見つけましょう。
営業職と事務職の違いが知りたい方必見!仕事の役割やスキルについて解説します。あなたに適した職種を見つけるために、ぜひ読んでみてください。
営業職と事務職の概要
営業職とは、商品やサービスを提供する企業において、営業目標を達成するために販売やマーケティングを担当する仕事です。一方、事務職とは、企業内部の業務を支援する仕事。事務職には、経理・人事・総務などさまざまな分野があります。
営業職は、直接顧客と接する仕事であり、新規の顧客獲得や既存顧客の拡大などを目指します。一方、事務職は、企業内部の業務を支援するため、社内の調整や手続き・文書作成・情報管理などを担当します。
営業職と事務職の業務内容の違い
営業職と事務職の業務内容は大きく異なります。以下にそれぞれの業務内容を紹介します。
営業職の業務内容
- 新規の顧客獲得や既存顧客の拡大
- マーケティング戦略の立案
- 販売計画の策定
- 商談の進行や契約交渉
食品メーカーの営業職の場合、次のように業務内容が厚生労働省の職業情報提供サイトで示されています。
食品メーカーの工場で生産された自社の製品を取引先(顧客)の売り場で取り扱ってもらえるように提案し、営業活動を行う。
食品は、大きく分けると、野菜や精肉、鮮魚等を含む「生鮮食品」と、食品になんらかの加工を施した、パン、菓子類、乳製品、食肉加工、調味料、冷凍食品、レトルト食品等を含む「加工食品」の2つに分けられる。
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト 食品営業(食品メーカー) タスク(職業に含まれるこまかな仕事)
事務職の業務内容
- 社内の調整や手続き
- 文書作成や情報管理
- 経理や人事などの専門業務支援
- 会議やイベントの運営サポート
厚生労働省の職業情報提供サイトで一般事務の仕事の内訳は下記の参考データとして示されています。
企業により仕事の内容は異なるが、主に規則、業務手順書、社内手続などによって定められた定型的な事務作業に従事する。事務作業は多種多様であるが、文書の作成や整理、メールでの応対、発注伝票や受注伝票の作成と管理、各種台帳の管理、生産量や売上高などのデータの入力、社内の各種届出書類の管理などを行う。
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト 一般事務 タスク(職業に含まれるこまかな仕事)
営業事務については下記のデータが示されています。一般事務に比べて営業事務は、より営業パーソンに近しい立場で業務を行う職種といえるでしょう。
営業担当からの指示を受けて資料や見積書を作成したり、クライアント対応や管理業務を行うなど営業活動をサポートする。
具体的な業務は、企業規模や業種・事業内容によって異なるが、営業組織の管理業務がメインとなる場合は、契約や売上、入金管理など営業全般の管理を行い、営業担当のサポートが主となる場合は、顧客からの電話やメールに対応するほか、見積書や納品書の作成、書類の受・発送が仕事になる。顧客向けの書類については、営業担当から個々の企業の要望を聴取し、ニーズに適応した資料作りをする。営業サポートの仕事には様々な要望やクレームが寄せられることがあるので、適宜処理していくことが求められる。営業担当不在時の来客に対応をする場合もある。
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト 営業事務 タスク(職業に含まれるこまかな仕事)
営業職と事務職の役割の違い
営業職と事務職の役割も異なります。以下にそれぞれの役割を紹介します。
営業職の役割
- 商品やサービスを提供することで、顧客の問題を解決する
- 顧客との関係を構築し、信頼関係を築く
- マーケット動向を調査し、販売戦略を立てる
事務職の役割
- 社内の業務を円滑に進めることで、企業全体の生産性を向上させる
- 経理や人事、総務などの専門業務を担当し、企業内部の業務をサポートする
- 社内の情報管理を行い、適切な情報共有を促す
営業事務を10年経験したAさんは「営業側から求められることはさまざま。すべてを最優先にするわけには行かない。優先順位を決めて、重要度の高い業務から取り組んでいくように意識している。」そうです。私の経験からは「絵に描いた餅」にならないよう実行可能性(コスト・期間・人的資源)を考慮に入れる必要性があると思っています。
営業職と事務職のスキルの違い
営業職と事務職の求められるスキルも異なります。以下にそれぞれのスキルを紹介します。
営業職の求められるスキル
- コミュニケーション能力
- 商品知識
- 問題解決能力
- プレゼンテーション力
- 自己管理能力
事務職の求められるスキル
- 組織力や協調性
- コミュニケーション能力
- データ処理能力
- 忍耐力やストレス耐性
- 細かい作業の正確性
一般事務職のFさんは「能力やスキルはもちろん必要です。最も重要なのは、業務の先に顧客がいると認識できるか。何のためにいまこの業務をやっているのか、目的意識をもてるかが分岐点だと思っています。」と語ります。顧客の顔をイメージしながら業務することで気づけることが多々あると私自身も感じます。
テレワーク・在宅ワークが当たり前になった現代社会のなかで、顧客を想定した仕事ができるかどうかは重要なポイントといえるでしょう。
テレワーク、在宅で仕事をする人がこれから増えてくる可能性が高いと。そういう中で、在宅で仕事をするということと、そこで必要な技術をアップデートするということが同時に行われていって、自己啓発もそうですし、スキルアップを要した場での学習というのも進んでいく可能性が高いと思っています。
出典:厚生労働省 第8回今後の人材開発政策の在り方に関する研究会
営業職と事務職のどちらが適しているか?
営業職と事務職のどちらが適しているかは、個人のスキルや適性によって異なります。以下に自己診断のためのポイントをまとめました。
営業職が適している人
- コミュニケーション能力や交渉力に自信がある人
- 顧客と接することに抵抗がない人
- 挑戦することに興味がある人
- 新しいアイデアを出せる人
事務職が適している人
- 細かい作業を丁寧に行える人
- 情報管理やデータ処理に興味がある人
- スケジュール管理や調整が得意な人
- 他者を支援することが好きな人
以上のようなポイントを踏まえ、自分のスキルや適性に合わせて、営業職か事務職かを選ぶとよいでしょう。
厚生労働省のホームページで、簡易版職業適性テストが10分程度でできます。参考にするとよいでしょう。
まとめ
営業職と事務職には、異なる業務内容や求められるスキルがあります。自分自身のスキルや適性に合わせて、適切な職種を選ぶことが大切です。どちらの職種にもそれぞれの魅力ややりがいがあるため、自分が興味をもてる職種選びが大切です。あなたの将来設計に役立ててくださいね。
木村まもる(逆転営業アカデミー 売上UPマジシャン)
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