
営業苦手な人が売れるようになるマインドセット|負のループから抜け出せた、たった一つの法則
営業に悩む人がハマりやすい壁とは?
営業がうまくいかないとき、多くの人は「話し方」や「説明の工夫」ばかりに意識が向きがちです。しかし実際には、意識や行動の優先順位そのものが原因になっていることが少なくありません。今回は、営業が苦手だった私自身が抜け出した方法をお伝えします。
営業がうまくいかない「負のループ」とは?
当時の私は、とにかく「売ること」ばかりを考えていました。
契約をとらなきゃ、成果を出さなきゃ──その焦りが常に頭の中にあり、気づけばお客様に対して説明ばかりしていたんです。
しかし結果はついてこない。
売れない → 焦る → 売り込みに走る → ますます響かない──そんな悪循環の中で「営業って、しんどいな…」と心が折れかけていました。
売れ始めた“たった一つの行動”
私が変わったきっかけは──「フォローをとことんやる」と決めたことでした。
売って終わりではなく、「その後、お客様が成果を出せているか?」を確認しに行く。これを自分の“ノルマ”にしたんです。
当時は福利厚生カリキュラムの営業をしており、毎月必ず訪問し状況を聞いて回りました。
「この1か月、どんな取り組みをされましたか?」
「実際どうでしたか?」
続けるうちに見えてきたのは、成果が出ない理由でした。
- カリキュラムに取り組む時間がない
- 日常にうまく組み込めていない
- 使い方が現場とフィットしていない
ここから私は、ただフォローするだけでなく「どうすれば使えるか?」をお客様と一緒に考えるようになったのです。
「ありがとう」が人生を変える
2回目、3回目の訪問で
「前より手ごたえを感じました」
「やっと部下が反応してくれたんです」
そんな言葉をいただくようになりました。
ある日、「本当にありがとう。あなたのおかげです」と言われた瞬間、私は初めて心から「営業をやっててよかった」と思えたのです。
営業は売ることではない。
「ありがとう」を集める仕事なんだと気づきました。
その後、不思議なほど売り込まなくても売れていく状態に変化しました。
紹介や追加契約が自然と増えたのです。
さらに、お客様の話を深く聴く中で自然と質問が増えていきました。
「現状はどうですか?」
「どんなところでつまずいてますか?」
「どんなふうに使っていきたいですか?」
説明一辺倒だった私が、質問中心の営業へと変わっていきました。これが「逆転営業術」の原型となったのです。
5分後アクション
今思い浮かぶお客様に、ひとことフォローしてみましょう。
「その後、うまくいっていますか?」
「何かお困りごとはありませんか?」
この一言が、感謝される営業への第一歩です。
行動したら「フォローしてみました」と記録することで、自分の変化を実感できます。


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