
営業が怖いと感じる理由とその乗り越え方
営業に怖さを感じる背景
営業に苦手意識を持つ人は少なくありません。
その多くは「断られる恐怖」や「一方通行の説明」によって自信をなくし、プレッシャーでさらに怖さが増してしまうという悪循環に陥ります。
ここではその原因と具体的な解決法を整理します。
営業が怖いと感じる3つの理由
① 断られる恐怖
「いりません」と言われると、自分を否定されたように感じてしまう。
② 一方通行の説明
自分ばかり一生懸命話して、お客様は後ろのめり。「舞台にひとりで立たされている」ような孤独感に襲われる。
③ 成果へのプレッシャー
数字を追う焦りが自分を追い込み、余計に怖さを増幅させてしまう。
つまり、お客様が聞く姿勢になっていないのに話し続けることこそが怖さの正体です。
お客様を前のめりにする秘訣
営業の本質は「売り込む」ことではなく「引き出す」ことです。
お客様が「自分のための時間だ」と気づいた瞬間に、自然と前のめりになります。
そのための切り口が質問です。特に効果的なのがこの一言。
- 「今日はなぜ、お時間を取っていただいたんですか?」
この質問によって、お客様は「そういえば自分は何のためにこの時間を取ったのか」と意識し始めます。
そこから「実は課題があって…」と自ら話し始めるのです。
もし「君が時間をとってくれと言ったからだよ」と返された場合は、
「本当に必要でなければ、このようにお時間を取っていただかなかったはずです」と切り返してみてください。
すると、多くの場合「実は…」と本音が出てくるのです。
立場を“売り手”から“相談相手”へ変える
この一言を投げかけるだけで、営業マンの立場は大きく変わります。
- 「売りに来た人」から「課題を一緒に解決するアドバイザー」へ
- 「売り込まれる時間」から「相談できる時間」へ
お客様にとって大切な存在として信頼を得られるのです。
受講生の中には「失礼ではないか」と最初は怖がる人もいます。
しかし実際に聞いてみると「いや、実はね…」と話が前のめりに展開していきます。勇気を持って一歩踏み出す人だけが、この変化を体感できるのです。
最強ワードを確認
最後に、営業の怖さを一気に軽くしてくれる“最強ワード”をもう一度。
- 「今日はなぜ、お時間を取っていただいたんですか?」
この一言が、お客様を自然に前のめりに変える魔法の言葉です。
商談の冒頭でぜひ使ってみてください。
まとめ
営業が怖いと感じるのは自然なことです。
しかし、質問を使ってお客様を前のめりに変えることで、その怖さは大きく和らぎます。
売り込む営業から、相談に乗る営業へと変化すること。
それが営業の怖さを克服し、信頼される第一歩なのです。


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