
営業で売れない人が無意識にやっているNG行動9選
売れない原因は“無意識の習慣”にある
「頑張っているのに売れない…」
その原因は、意外にも“良かれと思ってやっている習慣”かもしれません。
今回は、過去の失敗体験から見えてきた9つのNG行動を具体的に解説します。
NG行動① 売り込み感が出てしまっている
お客様の話を聞くより、自分の商品の説明ばかりしてしまう。
これ、無意識にやってしまっていませんか?
営業は「買ってもらう」ではなく「役に立つ」ために行くもの。
売り込もうという姿勢がにじむと、お客様は身構えてしまいます。
最近では、こうした営業スタイルがカスハラを招くケースも増加中。
それは営業側が「売らせていただこう」「買っていただこう」という下心を持って接しているから。
本来は、「ありがとう」とお客様に言っていただく営業を目指すべきなのです。
NG行動② 反論されたときにすぐ引き下がる
「ちょっと考えさせてください」にすぐ「わかりました」と退いていませんか?
それは「売り込みだと思われたくない」という気持ちの表れです。
でも実はその反応こそが“売り込み営業”の証拠。
【診断チェック】
あなたは次のどちらの行動を取りますか?
- A:反論を受けても一生懸命説明してなんとか説得しようとする
- B:しつこく思われたくないからすぐに引き下がる
どちらもNG。
反論には、「なぜそう思われたのか?」を聞き、価値を伝える対話力が必要です。
NG行動③ 説明で説得しようとする
反論されたとき、「メリットはこうでして…」と説明攻撃していませんか?
これは“説得型営業”の罠。
営業とは、「納得」を生み出す仕事。
相手の背景を質問で聞き、その上で共感しながら提案することが重要です。
NG行動④ 下手に出すぎる
「ありがとうございます」「お願いします」と、必要以上に下手に出ていませんか?
お客様が「この人のために買ってあげよう」と思う状態は危険信号。
商品が本当に役立つなら、決断するのはお客様。
感謝されるのは営業側ではなく、むしろお客様の方なのです。
NG行動⑤ “断られる前提”で話している
「どうせ無理だろう…」という気持ちで話していませんか?
その気配は表情や言葉ににじみ出てしまいます。
自分にこう言い聞かせてください。
「私は売りに行っているんじゃない。お役に立ちに行っているんだ」
NG行動⑥ 判断をお客様任せにしてしまう
「よかったらご検討ください」で終わるのはNG。
お客様が何を迷っているのか、何を判断できずにいるのか、“聞く”ことが営業の役割です。
営業は、押しつけではなく“判断材料の提供”です。
NG行動⑦ 反論=終わりと思っている
断られたら即終了。これは非常にもったいない。
反論は、お客様が本音を出してくれたサイン。
ここに向き合ってこそ、信頼が築けます。
NG行動⑧ “しつこさ”と“粘り強さ”を混同している
深く質問することと、ゴリ押しすることは別物。
「なぜそう思われたのですか?」と掘り下げるのは、お客様の立場に寄り添う姿勢です。
そこから契約につながることも珍しくありません。
NG行動⑨ 営業を誇れなくなっている
「営業はしんどい」「嫌がられる仕事」──そんなイメージを持っていませんか?
でも私は断言します。
営業は人の役に立つ仕事です。
悩みを解決し、理想を叶える手伝いができる、素晴らしい仕事なんです。
ある受講生はこう言ってくれました。
「逆転営業術を学んで、お客様に喜んでもらえることが嬉しくて、営業が楽しくなったんです」
5分後アクションで営業が変わる
今回の9つのNG行動、ひとつでも当てはまった方。
まずはこう自分に言い聞かせてください。
「私は売りに行っているんじゃない。お役に立ちに行っているんだ」
そして次の商談ではこの3つを実践してみてください。
- 反論されたら「なぜそう思われたんですか?」と一歩踏み込む
- 「今日はお役に立てる話をしに来ました」とスタンスを整える
- 契約後に「ありがとう」とお客様から言っていただける提案をする
このアクションを実践するだけで、あなたの営業は確実に変わっていきます。


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