経営者必見!営業力を劇的に上げる5つの方法

経営者のあなたに抑えていただきたい「営業力を劇的に上げる5つの方法」を解説いたします。

1. 「売るのは✕商品・サービス ◯価値」


営業をされている方にとって衝撃的かもしれませんが、とても大事なテーマです。

多くの営業がハマる“説明のワナ”があります。営業をしていると、つい商品の説明に力が入ってしまうことってありますよね。

「この商品はこういう機能があって、こんなに便利なんです!」
「うちのサービスは他社よりも安くて、質も高いんです!」

ですが、いくら丁寧に説明しても、なぜか売れない。実はこれ、“物売り”になってしまっている典型的なパターンなんです。

お客様が買いたいのは「商品そのもの」じゃありません。 その商品を通じて得られる価値や解決策なんです。

  • サプリメントが欲しいんじゃなくて、健康でいたいという未来が欲しい
  • 英会話教材が欲しいんじゃなくて、外国人と話せる自信が欲しい
  • 保険が欲しいんじゃなくて、家族を守れる安心感が欲しい

「物」を売るのではなく、その人の課題を解決する提案をしていく必要があるんです。

2. 「質問」から営業を始める


営業において本当に大切なのは、説明ではなく、質問です。

  • 今どんなことでお困りですか?
  • どうなったら理想的ですか?
  • それを実現するために、今どんな課題がありますか?

こうした質問を通じて、お客様自身にも「自分にとって必要なもの」が見えてきます。

そのうえで「それなら、こんな商品がありますよ」とご提案すれば、単なる“物売り”ではなく、価値提供型の営業になるわけです。

私が参加した展示会で他ブースを回ったとき、どこもいきなり商品の説明から始まっていました。「どんなことでお困りですか?」の一言もなかったんです。

私はとても違和感を感じました。お客様に聞くことから営業がはじまるのです。

3. 「感情」を起点にしたクロージング


説明もうまくいった。相手も興味を持ってくれている。でも、最後の「一押し」で止まってしまう…。

「以上でご説明は終わりですが、いかがでしょうか?」

この一言が、逆にプレッシャーになってしまうんです。

  • 「この商品、買うべきかどうか」
  • 「今ここで決断しなきゃいけないのか…」

結果、「ちょっと考えますね」となるのです。

クロージングの正しい入り方

では、どう始めればいいか?それが、「感情」を起点にしたクロージングです。

  • 今日のお話を聞いて、どのように感じられましたか?
  • どんな点が印象に残りましたか?
  • この商品を導入したら、今後どんなふうになっていきそうですか?

未来のイメージが描ければ、自然と前向きな気持ちが生まれるんです。

4. あえて待つ営業術!商談を契約に結びつけるクロージング

迷っているときは、待つ勇気も必要

お客様が「やりたい」と言えるように、こちらは信じて見守る姿勢が必要です。

でも、ただの「放置」ではありません。

  • 「ここまでお話を聞いてくださったということは、何かしら前向きなお気持ちがあるのではないでしょうか?」
  • 「〇〇様であれば、きっとこれを活用して成果を出されると思いますよ」

最後に必要なのは、“確信”と“責任”

営業自身が「この商品を使えば、きっと良くなる」と強く信じていること。その信念こそが、お客様の背中を押す力になるのです。

5. 「質問する側」が主導権を持つ!お客様に振り回されない営業の鉄則


「お客様第一」を意識するあまり、気づけばお客様に振り回されてしまう…。でも、商談の主導権は営業側が握るべきなんです。

「お客様がたくさん話している=主導権を持っている」ではありません。本当の主導権は、「質問している側」にあります

質問にはストーリーと意図があり、順番と内容を営業が設計することで、自然とリードできる構造になります。

お客様にペースを握られた「ありがちな失敗例」

  • 「とりあえず価格教えて」
  • 「どんな内容なの?」
  • 「あとで必要だったら連絡するね」

こうしたスタイルに合わせてしまうと、何も伝えられず終わってしまうのです。

主導権を取り戻す質問ストーリー

  • 今、どんなことでお困りですか?
  • 過去にはどんな対策をされてきたんですか?
  • 今後どうなっていきたいですか?

この流れで、「だからこそこの提案が必要なんです」と自然につなげていきます

「急かすお客様」に負けない姿勢

「ええから早く内容だけ教えて」と言われても、「お話を正確に伺ってからの方がご提案しやすいので、少しお時間をいただけませんか?」と伝えましょう。

それが、プロとしての姿勢です。

営業は“へりくだる仕事”ではない

営業は、お客様の課題を解決するための専門職。リードし、導き、対等ではなくリーダーシップを持つ存在であるべきです。

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営業指導歴22年。1000件以上の顧客との商談経験。1000人以上の営業相談に応じてきた。ある経営者との出会いを機に営業ノウハウを体系化。元ニートの落ちこぼれ営業を最下位グループからたった1か月で全国300人中トップに一発逆転させた。営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

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