ご質問ご回答Q&A

休みの土日に営業先の顧客から電話が入るのに我慢できそうにない。

●質問

営業職になることになり、今研修期間の真っ最中で複数の先輩と同行しています。

先輩いわく「休日に顧客から電話がかかってきちゃうんだよ。土日が休みなのに気が休まらないんだ。」と聞かされました。正直、それを聞いて気分が落ちています。土日は家族との時間で出かけたりリフレッシュしたいと思っているからです。

顧客は平日が休みで土日に稼働しているため、営業マンにに電話がかかってくるのが土日になるそうなのです。我慢できそうにないなと思っています。

先輩は「土日は常に携帯を持ち歩いていて気にしてばかりいるんだ。休んだ気にならないよ。」といいます。

いまは、留守電にしたり、緊急時の番号を伝えたりしているそうですが、今のうちに対応策を考えておかねばと思っています。何かアドバイスいただけますでしょうか?

● 回答

土日の電話を我慢し続けるべきではないと私は思います。しっかり対応策をとる準備をしましょう。
なぜならば、営業は短期戦ではありません。長期的に勝ち続ける必要があるからです。あなたが、休養できずに我慢して疲弊していて、月曜から金曜の稼働日に顧客への対応のモチベーションがダウンしてしまえば必然的に成果が下がるためです。

対応策としては次の二つが考えられると思います。

A:事情をつたえる。

顧客のなかでも土日に連絡をしてくる頻度の高い順にリストアップして土日の連絡について事情をお伝えしましょう。言い方は考えてシュミレーションしてからお伝えしましょう。
言い方はこのようなものが挙げられます。

  • 顧客に訪問したり電話したりする際に、「週末は家族と出かける予定がある」、「旅行に行く予定がある」などと雑談のなかでお伝えする。土日に、顧客から着信が入ったとしても対応せずに留守電にしておいて月曜に対応する。
  • 会社のせいにする。「働き方改革もあって会社から土日の対応は控えて月曜に対応するように指示があった。」と話す。
  • 顧客に対して素直に実情をお伝えする。「土日に電話を頂くのは対応するのが遅くなることがあり平日に電話を頂きたい」と気持ちをお伝えする。

B:時間を限定する。

土曜か日曜のいずれか1日だけの対応にする。
たとえば、日曜だけは携帯電話を朝1回、昼1回、夕方1回はみるようにして、土曜は携帯の電源はOFFにして留守電設定にする。先々は、土曜日曜のいずれも受電しないようにすることを目指しましょう。

とはいえ、職業柄、土曜・日曜の対応が必要になることもあるはずです。どうしても土日の電話対応が必須なのであれば、当番制にして例えば営業マン8人いれば1人につき月1回は当番制で受電するような仕組みです。その場合は専用の電話番号や転送設定が必要ですね。土日にかかってくる電話の内容が似通っているのであれば、Q&Aを充実させて資料などにして提供するのもいいかもしれませんね。

もしも、対応策を考えておかないと、だんだん休みが楽しくなくなり、毎日が苦痛になって、幸せな人生を送れないことにもなりかねません。

だから、週末はしっかりと休めるように仕組みづくりをしましょう。結果的に、全ての顧客に喜んでもらえるのです。

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2003年、22歳から営業マンとして18年経験。2017年の配置転換を機に営業ノウハウを体系化。1000件以上の顧客との商談実績。500人以上の営業相談に応じてきた実績。無形商材・有形商材の営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

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