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営業は歓迎会や接待などでお酒飲めないといけませんか?

●質問

営業は歓迎会や接待などでお酒が飲めないといけませんか?

営業になる前からお酒が苦手で、飲み会に誘われても「お酒飲めないので」とお断りすることが多いです。

● 回答

私の伝えたいことから言いますが、「無理なく楽しめる方法を知る」ことかと思います。

なぜなら、お酒の席というのは個人的な話ができる機会の一つだからです。

かといって無理にお酒の席に行く必要はありません。
例えばアレルギーを持っていて飲み会にいくとじんましんが出てしまう、などであれば柔らかくお断りしましょう。

あくまで業務をスムーズにすすめるための機会ととらえるといいと思います。

最近では1on1が流行っており、1対1で業務時間内に上司と部下が面談する時間を設ける会社が多くなってきています。

社外でのいわゆる”飲みュニケーション”が下火になりってきているのではないでしょうか。

一方で、「お酒が飲めないだけで飲み会には行ってもいい」と思っている方もいると思います。

例えば次のような対応が考えられます。

  • 自分がお酒が飲めないことを参加者に伝える。
     飲み会に行く前や、居酒屋に向かっている最中でかまいませんので「実はお酒飲めないんです。」とどなたかに伝えましょう。
     私の知り合いでも、胃潰瘍、痛風、医者に止められているなどの理由でお酒が飲めないことを公言しておられる方がいます。安心してください。

  • ノンアルコールを飲む。
     ノンアルコールの飲み物ならば飲めるということであれば、居酒屋に最近当たり前のようにおかれています。
     ノンアルコールでも雰囲気は楽しめますので問題はありません。
     苦手であればウーロン茶やその他の飲み物でもいいでしょう。

サントリーによると2020年のノンアルコール飲料の市場規模は2億8687万リットルと15年と比べ13%増える見通し。メーカーやバーに聞くと、同市場が伸びている理由はいくつかありそうだ。
 一つは在宅勤務の広がり。終電の時間を気にしなくてすむため「仕事終わりに1杯」のはずがついつい杯を重ねがち。酒量を抑えるためにもノンアルを飲む人が増えているという。
 酔っ払うのはかっこ悪いと酒離れが進む若者の間でも人気が広まっているようだ。「飲み会でソフトドリンクだけだとコストパフォーマンスが悪い」といった声がある。
出典:2020/10/26 日本経済新聞 夕刊 8ページ

  • 二次会は行かない。
     一次会で2時間もいればある程度その席におられる方とは交流が出来ます。
     翌日も業務であればなおさら無理せずに「今日は帰らせていただきます。」と伝えて帰りましょう。
     「二次会いこうよ」と言われても「明日がありますので。」と言って帰ってしまえばOKです。
     私の過去の経験からすると、くどくどと誘ってくる人ほど、酔いつぶれてだいたい次の日は覚えていないことが多いです。
     「営業たるものお酒飲めないなんて」言ってられないでしょと思っている方も一定おられるように感じます。
     しかし、あくまでもあなたの体を大切にして、業務優先で考えましょう。

最近では一気飲みを強要するようなことは居酒屋に行ってもあまり聞かないように感じます。
アルコールハラスメントと言われるものに引っ掛かってしまうと一発でコンプライアンス違反になりますので、「上司も軽率な発言はできない」とある人が嘆いているのを聞いたことがあります。
モラルや節度を保って、飲み過ぎないようにしましょう。うっかり失言してしまわないように気を付けましょう。

厚生労働省はハラスメントの概念を「(1)優越的な関係に基づき(2)業務の適正な範囲を超え(3)就業環境を害する行為」と示す。業務上必要な知識の有無は「優越的関係」にあたる。新入社員でもハラスメントの“加害者”となるリスクがあることを自覚すべきだ。
 酒を飲めない人に無理に勧めれば「アルコール・ハラスメント(アルハラ)」、結婚の有無をことさら強調する言動は「マリッジ・ハラスメント(マリハラ)」……。
出典:2021/04/07 日本経済新聞 朝刊 14ページ

極端かもしれませんが、勤務先から違法な接待を強要された場合は、しかるべきところに報告するなど自分の身を守りましょう。
最近では企業と公的機関との癒着の問題が追及される事件もありました。

こうした医師と製薬会社の癒着はかねて問題視されており、製薬会社でつくる協議会は、飲食などの接待は1人5千円などとする自主ルールを設けてきた。
出典:2021/02/18 日本経済新聞 朝刊 社会面 21ページ 三重大元教授を追起訴―寄付金、癒着再び、製薬会社・医師「ブラックボックス化」。

以上のように、お酒の席には、メリットも注意点もあります。

営業イコールお酒が強くないといけないというのは過去の話です。

もし、お酒が飲めなくても、楽しく会話が出来て社内や社外の人間関係がつよくなれば、あなたにとってプラスになります。

ですので、無理のない範囲でお酒の席をうまく使って、飲み会はコミュニケーションをとる機会ととらえましょう。

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2003年、22歳から営業マンとして18年経験。2017年の配置転換を機に営業ノウハウを体系化。1000件以上の顧客との商談実績。500人以上の営業相談に応じてきた実績。無形商材・有形商材の営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

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