営業なのに人見知り【口下手で辛い】人見知りを克服するヒント
あなたは
- 「営業になったのに人見知りだし誰にも相談できない。」
- 「人見知りで口下手だから話すのも苦手。」
- 「人見知りを克服する方法があればいいな。」
と思ったはずです。
あなたが知りたいのは次の３つでしょう。
- 「人見知りの営業マンはどのような人なのか？」
- 「営業マンで人見知りでもやっていけるのか？」
- 「人見知りをムリせず克服できる方法は？」
本記事を読むことで、あなたは人見知りを克服して、営業の現場でも自然体でお客様とやりとりできるはずです。ちなみに、私は幼少期から人見知り。今でも人見知りのままです。人見知りの営業未経験者をトップセールスに育ててきた実績もあります。事例や私の実体験を織り交ぜて、「人見知り」についてさまざまな視点から解説します。営業未経験者でもわかりやすく、難しい言葉をつかわずにお話ししますのでついてきてくださいね。
「人見知り」とは？
そもそも人見知りの意味は？
あなたは「人見知り」と聞いてどのような人を想像しますか？
- 無口な人
- シャイな人
- 内向的な人
- 初対面が苦手な人
- 目線を合わせてくれない人
- 親しい仲でもぎこちない人
表現はいろいろできるでしょう。
朝ドラ出演で一気に注目を浴びた黒島結菜さんはドラマの役で「運動も得意で、皆から愛される子」を演じる中で人見知りが少なくなってきたと語りました。役者・舞台俳優など人前に出るのが仕事という方でも、テレビやラジオで「実は人見知りです」と話す方は少なくありません。
この役に引っ張られて私自身も人見知りが少なくなり、良い影響を受けている
出典：2022/04/08 日本経済新聞 夕刊 10ページ 黒島結菜さん、朝ドラ「ちむどんどん」主演――沖縄は心のよりどころ。
そもそも「人見知り」とはどのような意味なのでしょうか？
ウイキペディアによると、もともとは子供が知らない人をみて、恥ずかしがったり、嫌ったりすることだっだそうです。ご存知でしたか？
大人に「人見知り」を用いる場合は
- 内気
- 照れ屋
- はにかみ屋
- 恥ずかしがり屋
を指します。
あなたは、コンビニでお買い物をしたことがあるはず。レジの店員さんは見ず知らずの人ですよね。買いたいものをレジにもっていき、お会計のときに恥ずかしがったり、嫌ったりするでしょうか？きっと、しませんよね。人見知りとは、子どもの頃のことだったと思えば、「そうだったのか、私は人見知りとはいえないな。」という方もおられるかもしれません。
とはいえ、「私は内気・照れ屋・はにかみ屋・恥ずかしがり屋のすべてその通りです。」という人もおられるはず。これから一つずつ解説しますので焦らずついてきてください。人見知りの意味は理解できましたね。
従来は子供が知らない人を見て、恥ずかしがったり嫌ったりすることである。大人の場合は「内気」・「照れ屋」・「はにかみ屋」・「恥ずかしがり屋」の言葉をあてるのが標準的である。
出典：ウィキペディア 人見知り
人見知りとコミュ障の違いとは？
「私は人見知りでコミュ障なのです。」という方とたまにお会いします。コミュ障とはコミュニケーション障害の略語で通俗的に使われます。ふたたびウイキペディアをひもときましょう。意味をみると、他人とのかかわりを避ける傾向、他人に無関心な傾向とあります。人見知りは内気・照れ屋であり、内向的な傾向にあるのに対して、対人関係に拒絶ぎみの意味をもっているようです。人見知りとコミュ障を同じ意味として捉えるのは少しズレがあるようですね。
他人とのかかわりを避ける傾向、他人に無関心な傾向を指す用法もあり、これについては俗にコミュ障という。
出典：ウイキペディア コミュニケーション障害
人間は失敗から学ぶ生き物
人見知りの営業マンのよくある傾向「失敗するのが怖い」。
「顧客との会話で失言したらどうしよう。」
「プレゼンでまずい説明をしたら。」
などと、失敗を先にイメージしすぎて行動できないパターンです。
あなたは発明家トーマス・エジソンをご存知ですか？安価で量産できる電球を発明したことで有名なエジソン。彼は失敗について次のように語りました。
「失敗は積極的にしていきたい。失敗は成功と同じくらい貴重だから。失敗がなければ、何が最適なのかわからない。」
失敗から学ぶことは山ほどありますね。「失敗するのも勉強なのはわかるけど、人見知りは辛いですよ。」という方もおられるでしょう。次の章で具体的に人見知り営業マンが辛い理由をみていきましょう。
人見知り営業マンが辛い理由
人見知りは営業に向いていないのか？
「私は人見知りなので営業に向いていないかも。」という相談をよくいただきます。「人見知りだから営業に向いていない」というのは、大きな誤解。人見知りの人は、目標に向かおうとする力が他の人よりも強いからです。
人見知りの人は内向的な人が多いですよね。意識や思考が自分に向いているのです。営業は目標やノルマが課せられる。目標やノルマに向かって着実に進めるのです。原動力は自分で自分を振り返ることにあります。内向的な人は商談の過程や顧客の会話や反応をじっくり分析するのが得意。分析した結果、解決策を見出して次の行動で実践する、その結果をまた検証するサイクルが自然とできるのです。サイクルが回り続ければ、はじめはできないことが、徐々にできるようになってくる。とてつもない営業力を人見知りの人は秘めています。
知らない人の話をきくのが辛い
人見知りな人は知らない人と距離をとろうとする傾向があります。相手のことを何も知らない人と一緒に同じ空間にいると息が詰まって辛いのです。
新規の顧客が相手であれば、人見知りが強みになります。知らない人と一緒にいるのは辛いので、顧客のことを知ろうとするのです。ごく自然に顧客が話しやすい空間を作り出すことで、自分がラクになることをわかっているのが特徴。「私は顧客のことを知ろうなんてできていません。」という方もおられるでしょう。あなたは、そう思っているかもしれません。顧客の意見を聞いてみるとよくわかるでしょう。知らない人の話を聞こうとするのは強みの一つといえます。
アルペンスキーの日本代表で金メダルを獲得した村岡選手も人見知りの一人。チームメートの本堂選手とはじめは無言だったものの、次第にうちとけていったと語ります。記事をみてもわかるとおり、共通点を見つけることが一つのカギといえます。リラックスして話し合える話題を準備しておくとよいでしょう。
互いに人見知りで最初は無言。そのうちサンリオのキャラクターが好きな村岡選手が、本堂選手の着けていた同社のキャラクターのピアスに気付き、思わず「好きなの？」と話し掛けた。
出典：2022/03/07 日本経済新聞 朝刊 35ページ メークで絆、重圧和らぐ、村岡選手、２個目の金
人見知りな性格を変えた方がいい？
ここまで読まれた方は「人見知り」はメリットがあるのかも、と思われたことでしょう。とはいえ、「人見知りな性格を変えたほうがいいですか？」という相談をいただくことがあります。
人見知りの性格を帰る必要はありません。もうひとつの人見知りの特徴「負けず嫌い」についてお話しましょう。他人に対してではなく、自分に対して負けず嫌い。多くの人は他人と自分を比べて自分が勝っていればそこで安心して成長が止まります。「人見知り」の方は、自分に対して負けず嫌いなので、貪欲にさらなる高みを目指していきます。
- 「今日は見積もりを作る手順がわかった。」
- 「明日は見積もりを作る手順を書き出しておこう。」
- 「次の日は見積もりをどう整理すれば作業がはかどるかやってみよう。」
これらは小さなことにみえますね。小さなことが積み重なるととてつもなく大きなものになるのです。負けず嫌いも大きな強み。もう、おわかりですね。人見知りの性格を変える必要はありません。
なぜ人見知りは営業マンに向いているのか？
人見知りは営業マンに向いていると私は思っています。なぜ人見知りは営業マンに向いているといえるのか、解説します。
人見知りな人ほど事前準備に余念がない
人見知りな人は、事前準備に余念がありません。準備万端で顧客との商談にのぞみます。顧客のことを知っておきたいと思うからです。今までの経緯・把握できているニーズなど印刷して揃えたり、ノートパソコンですぐに取り出せるように準備しています。わかったふりをしないので顧客からの信頼が厚くなります。
顧客を観察できる
顧客をじっくりと観察できるので、表情の変化や感情の機微にすぐ反応できます。「顧客の眉間にシワが寄った。」「顧客が一瞬固まった」など些細なことでも受け取ります。「観察などしているつもりはありません。」とおっしゃる人もいるでしょう。自然とできているから実感がわかないだけです。顧客を観察できれば商談を有利に運べます。
顧客の気持ちに自然と共感している
顧客の気持ちに無意識のうちに自然と共感できているから営業マンに向いています。自分の話をしようとこれっぽっちも思っていません。人見知りの人は自分自身の気持ちに敏感であると同時に、顧客の気持ちにも敏感。知らず知らずのうちにあいづちを打ったり、心地よく話せる質問を投げかけています。
向いている・向いていないは他人も自分もわからない
人見知りだから営業に向いているとか、向いていないとか、結局のところ他人も自分もわかりません。やってみないとわからないことが世の中にはたくさんあります。目の前に冷蔵庫があってペットボトルのジュースが１時間で理想通りに冷えるかどうか、やってみないとわかりませんよね。10年、20年と続けてみて、長年の経験のうえでわかるものです。
下記の調査ではコミュニケーションは伝える力・関係構築力が重要と捉えている人が多い結果に。コミュニケーションに関する講義やワークを行った結果、聞く力が重要だと気づいた人が多くなったといいます。営業は顧客とのコミュニケーションです。今までコミュニケーションの基本を学ぶ機会がなかったことが、向いている・向いていないで悩んでしまう原因のひとつといえるでしょう。
コミュニケーションは、自分が相手に伝えることであり、「自分から話せない」「説明が下手」「自分の意見を伝えられない」など、自信がない、難しいと捉えている。
関係構築力では「人見知りなこと」「初対面の人とのコミュニケーションがうまくとれない」など、苦手意識を持っている傾向がみられた。
出典：コミュニケーションアップ講座の効果と課題Ⅱ 小林奈穂美 駿河台大学論叢
人見知りで口下手なトップ営業はたくさんいる
私はいままで営業を18年経験しており、数多くのトップ営業マンをみてきました。トップ営業マンのなかでも、人見知りで口下手な方は多いのです。人見知りで口下手なトップ営業マンについて解説します。
「営業マンは口が上手い」といわれる理由
あなたは「営業マンは口が上手い」と聞いたことがあるでしょうか？なぜ「営業マンは口が上手い」といわれるのでしょうか。口が上手いという表現は、褒め言葉のようでもあり、嫌味な言葉としても捉えられます。価値が無いものをあるようにみせたとすれば、顧客にとっては売りつけられる感覚になるでしょう。トップ営業マンは売りつけようとしないので、意外に「口が上手い」といわれることは少ないのです。
人見知りな営業マンは顧客に話させる
トップ営業マンは顧客に話させるのが特徴です。顧客の課題を一緒に解決したいと考えているからです。人材紹介会社のあるトップ営業マンと企業の採用担当者とのエピソードをお話しましょう。
人材不足・採用難の企業にとって優秀な人材を確保することは大切。人材採用の選択肢はハローワーク・知人の伝手・広告宣伝・SNSなどさまざまあります。トップ営業マンは選択肢の一つとして自社の人材紹介があると位置づけして顧客と話していました。効果的に広告宣伝を打つための手法、SNSで情報を拡散するための方法もあわせて提案していたのです。ご多分に漏れず彼も人見知りでした。人見知りであるがゆえに顧客の立場になって考えられるのです。
口下手だけど聞き上手
人見知りの営業マンの特徴に「口下手だけど聞き上手」という傾向があります。トップ営業マンのほとんどは聞き上手。聞き上手はまさに営業が天職といえます。人見知りは営業マンにとって天職なのです。自身が口下手だと、顧客に話してもらうのがラク。顧客のことを具体的に細かく知りたいのも人見知りの傾向です。絵に描いた餅のような話はしたくないのです。細かくヒアリングできるので、具体的で実現可能な解決策も見いだせるのです。
文系に口下手な人はどのような人？
文系に口下手な人はどのような人なのでしょうか？多いのでしょうか？たまに聞かれることがあります。精密機器のあるトップ営業マンは文系出身。彼は口下手でぼそぼそとしゃべるタイプです。誰よりも顧客のことを考える営業マンでした。顧客の困っていることを日頃から聞いていたのです。精密機器の貸出の際、代理店担当者に会いに行き、点数確認と点検をしながら使い方を教えていました。実は、代理店担当者が困るのは、届いた貸出機器の点検だったのです。彼は同席して点検することで代理店担当者が安心してもらえる配慮をしていた。営業マンにとってはたやすいこと。たったそれだけのことですが、紹介が次々と生まれてトップ営業マンになっていきました。
国立環境研究所 理事長 木本昌秀氏は『トム・ソーヤーの冒険』『十五少年漂流記』など図書館の本を片っ端から読んだと語っていました。人見知りな方は活字を読むのが苦にならないようです。内向的である分、本・新聞・雑誌など文章や写真を読むのが得意といえます。人見知りの方が文章表現が豊かになったり語彙力が増すのは、活字を読むのが得意であるからだといえるでしょう。
転校が多く人見知りな少年だった。
子どものころから引っ越しが多く、転校すると図書館で本を借りては読みあさっていた。
出典：2021/10/16 日本経済新聞 朝刊 29ページ 国立環境研究所理事長木本昌秀氏――小説も研究も面白さ第一（リーダーの本棚）
人見知りでも保険営業で成功するには？
人見知りでも保険営業で成功するためにはどのようなことが必要でしょうか？本章では保険営業の成功の秘訣について解説します。
営業なのに人見知りで回れない日が続いています
保険営業のサトシさんからの質問です。「保険営業マンなのに人見知りで個人宅を回れない日が続いています。会社からはどんどん回ってこいといわれます。どうも萎縮してしまいがちでして。何を話したらいいのかわからず困っています。」という相談。
質問いただきありがとうございます。人見知りの保険営業マンが成功するにはさまざまな方法があります。あなたの話しのネタをもっておくとラクになりますよ。
私の知り合いに60代の保険営業の方がおられます。彼女は人見知りだったので、手相占いの本を読んで、個人を訪問しては手相をみていました。保険の話をしにいくのではなく、手相をみて帰るだけの日々が続いていたのです。「私もみてほしい」と数珠つなぎで紹介が生まれていきました。個人顧客と自然と将来の話になって保険の話になったそうです。全国から呼ばれるようになり、いまも現役でバリバリ営業しておられます。
占いであればタロット・星座・誕生日などあなたの興味のあるものでもよいかもしれません。ネタをもっておくのがオススメです。
商談の成功は頭の片隅に置く
保険営業において、「商談を成功させよう」という考えを隅におくことは大切です。商談の成功は顧客とは関係がないから。顧客は老後が不安・病気にかかったときの不安など個人的な不安を解決したいと思っているのです。商談の成功ばかりに気を取られていると、「私のことを考えてくれない」と思われるのがオチ。「結果として商談が成功した」とあとからついてくる感覚をもっておくことがポイントです。
無形商材で目に見えないものを売る
保険商品は目に見えない無形商材。カタログやチラシには文字や数字は並んでいます。保険商品自体を手にとってみることはできませんよね。モノとしてサンプルがあるような有形商材とは違う。ですから売るのは難しいのです。
売るためにはどうするのか。「価値を感じてもらうこと」です。「自分に必要だ」「安心できる」と、顧客が保険商品の価値を感じれば自然と売れるのです。
人見知りを克服する方法とは？
人見知りをどのようにすれば克服できるでしょうか？本章では克服する方法について具体的に解説します。
営業職なのに無口なのはダメですか？
営業職なのに無口なのはダメなのでしょうか？人見知りの営業マンは無口な人が多いです。営業といえば元気がよく、体育会系というイメージがまだ染み付いているように私は思います。あなたは「営業で鍛えたヒラメ筋を見ろ」というテレビCMを見たことはありますか？古い営業マンをあらわしているそうです。額にあせして、しゃべりすぎる・スラスラ話す・ガツガツしているというのが営業のイメージなのでしょう。無口なのは顧客の話に耳を傾けられるという営業にとって有利な特徴といえます。
傍観者効果がキモ
あなたは傍観者効果という言葉を知っていますか？社会心理学の用語の一つです。あなた以外にまわりで傍観者がいるときに率先して行動しなくなる心理をさしています。綱引きをひとりで引っ張るときと２人で引っ張るときを比べると、ひとりのときのほうが力を発揮するというイメージです。
傍観者効果を顧客との商談でどのようにつかえるでしょうか。「顧客の名前をよぶ」ことです。〇〇様はどのように思っておられますか？などと、お名前を読んで語りかけるのです。明日からでも使えるテクニックですね。
経験と自信が営業をつよくする
人見知りの営業マンはすぐに成果をあげたくなりがち。謙虚で地味ではあるものの、負けん気が強いのも特徴だからです。同時に粘り強さをもっているので、営業での経験を積んでいくことで自信が増していく傾向があります。
社労士でもある知人のトップ営業マンは服装も見た目も地味。成績は毎月安定して成果をあげています。彼は「営業になりたてのときは、人と話すのが怖かった。ペットの犬が車通りの多い場所ではブルブル震えるのと同じ。慣れてくれば怖くなくなる。」とおっしゃっていました。焦らずに経験をコツコツ積むことが自信につながり人見知りを克服する方法の一つといえます。
芸人の山田ルイ53世さんは47歳の現在も、相手と目を合わせるのがしんどいそうです。前のめりで「見られたい！」と願う人間はあまりいないでしょうと語っています。私自身もYouTubeに出て動画で話しているものの、「見られたい」とは正直思っていません。私という人間を知ってもらうための機会として情報伝達で動画をつくっている感覚です。動画撮影も慣れると、楽しくなってくる一面があります。
回答者 山田ルイ５３世
人に見られるのが苦手です。誰も自分のことなんか気にしていないと分かってはいるのですが、人前だと緊張してしまいます。
相談者のお気持ちが痛いほど分かるのは、筆者も極度の人見知りだからでしょうか。
出典：2022/05/21 日経プラスワン 15ページ 人の目が気になる（東京都・２０代・女性）――避けるべきは「我が目」（なやみのとびら）
営業でいい人で終わるなら要注意
人見知りの営業マンは「いい人で終わる」という傾向があります。強く主張しないため、顧客にとっては当たり障りのない営業マンとして捉えられがち。「いい人で終わる」と思われるなら要注意です。知人のある営業マンは「言葉をおきにいく」ような話し方をして、いい人で終わっていました。彼の言葉になっておらず、言わされているような言葉の使い方だったのです。顧客に刺さることはまずありません。契約もとれないのです。
克服する方法は「虫眼鏡で太陽の光を集めるように１点に絞ること」です。つまり、顧客が最も求めていることに絞って、解決策として商品・サービスの特徴や利点を話すことなのです。非常に効果的な克服法なのでぜひ実践してみてくださいね。
人見知り営業マンが知恵袋で何を質問している？
人見知り営業マンは知恵袋でどのような質問をしているかご存知ですか？原文どおりは使えませんので言い換えています。３つピックアップしましたので私からの回答と合わせてご覧ください。
質問１：営業はむかつくことが多い。口下手でおさえこみがです
営業はむかつくことが多いです。口下手で自分の気持ちをおさえこんでしまいます。顧客からいわれたことを抱え込んでしまうのがつらいです。
回答１：
人見知りの営業マンは自分で抱え込みがちです。いいたいことを話せる同僚や知人をもちましょう。誰も話せる相手がいなければ紙に書き出すだけでもずいぶんラクになります。
質問２：人見知りだから営業職から転職したほうがいい？
人見知りなのに営業に配属されてしまいました。イヤで仕方がありません。営業職から転職したほうがいいでしょうか？
回答２：
人見知りの方は営業にむしろ向いています。事前準備にぬかりがない・聞き上手・実現可能な解決策を提案できると三拍子揃っています。ご自身の判断なので転職もひとつの方法です。人見知りは営業が天職であるという意見にも耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
認知行動療法研修開発センター 大野裕氏は近年の在宅勤務等の社会情勢のなかで、自身が人見知りである特徴にあらためて気づいたと語りました。自分の特徴に気づいたことでペースを自分で見つけられるようになったといいます。
人見知りの傾向が強くて出無精の私にとっては、コロナ禍以前のように外に出て走り回らなくてすむようになったぶん、楽でもある。（中略）（認知行動療法研修開発センター 大野裕）
出典：2022/03/29 日本経済新聞 朝刊 29ページ こころの健康学
質問３：営業なのに人と関わりたくないと思っています
営業なのに人と関わるのが苦手です。自分では人見知りだと思っています。小さい頃から一人で遊ぶことが多く友だちも数人しかいません。人と関わるのが苦手なのを克服する方法はありますか？
回答３：
友だちが数人おられるのであれば、あなたは人と関わっておられるのだと私は思います。私も友だちは数人しかいません。今でも人と関わることが得意だと思ったことはありません。営業は人と関わるというよりも、顧客の悩みや理想に寄り添うイメージです。発想や視点をほんの少し変えるだけで見えるものは大きく変わりますよ。
質問４：営業になりましたが人見知りで、この先やっていけるか心配です
私は性格的に、初めてあった人の目が見られなかったり、もじもじして下を向いてしまったりというのがよくあります。
何度も会っている人でも、恥ずかしいからなのか、目を合わせることは苦手で、キョロキョロと周りを見てしまったりします。相手から「はなしを聞いてるの？」って言われることがあります。
そんな私が営業になることになったのですが、やっていけるか心配です。
他にも同じ悩みを抱えておられる方もきっと営業の中におられるのではないかと思い質問させていただきました。
何かよいアドバイスがあればお願いします。
回答４：
あなたはご自身が、人見知りだと感じておられて、営業としてやっていけるか心配になっておられるのですね。
人見知りというのは、人の目を必要以上に意識し過ぎて恥ずかしがったり、
大した意味もなく嫌ったりしてまうことです。
人見知りの度合いって自分の感じ方次第なので、他人と比べようがないんです。
自分のことに目を向けるのではなくて、相手のことに目を向けてみてください。
相手のことに集中することで、自分のことが気にならなくなってくるからです。
例えば、相手の悩みや困りごと、理想や欲求に集中してみてください。
そうすると自分に向いていた集中力が、相手に向くようになります。それは顧客のためになるんです。
たとえ人見知りだと自分が思っていても、営業の顧客とのやり取りの場面では、意識を顧客に向ける、それだけでいいのです。私が今まで見てきた数々の営業マン、売り上げをあげていった営業マンも実は人見知りの人が多かったのです。
「すごくしゃべるのが得意」っていう人は少なかった。しゃべれる人を演じてるような感覚の人もおられました。人見知りだっていう人は世間にいくらでもいるんですよ。
私も実は人見知り。何回かお会いしてる人でも久しぶりに会うと、目線をずらして話したり、恥ずかしくなったり、自分の思ってることを言えなかったりするのです。売れているセールスマンでも人見知りの人はたくさんいる。じゃあどうするか。俳優のように演じていくのです。
映画・ドラマでセリフ・言い回しを練習したり、事細かに監督から「ああしてほしい」と言われて演じたりしますよね。俳優自身が考えて演じることもあるでしょう。
泣いたり笑ったり悲しんだり色んな場面を演じるわけです。表情は場面ごとに変わる。これは営業にも通じるのです。雑談ではじめは優しい温かい雰囲気で、だんだん商品サービスの分野に入っていって、真剣な眼差しで話を聞いていく。雰囲気を作っていくことも営業としては大事。
はじめは演じてるかもしれませんけど本当の自分がだんだん出てくる。真似ていくいうこと。
人前でドラマで演じろとか、映画で演じろって言われたら、恥ずかしいかもしれませんね。業務で商談で一対一、複数対一で商談をする、演じていく表現していくのは営業マンに求められるものなのです。あなたが人見知りと思っていても、営業としては安心して進んでいけるのです。
まとめ
営業なのに人見知り【口下手で辛い】人見知りを克服するヒントについてみてきました。いかがでしたか？人見知りとはそもそも何なのか・辛い理由・営業マンに向いている理由もご理解いただけたかと思います。トップ営業マンに人見知りは大勢おられます。お伝えした克服方法を実践して成果をあげていただけるとうれしいです。
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