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営業の経験は後々セールスエンジニアに役に立つのでしょうか?

●質問

今年が社会人一年目で、セールスエンジニアとして入社しました。

8ヶ月間は技術職として研修を経て、なれないながらも業務を進めることが少しずつ出来るようになってきました。

ところが9ヶ月目のタイミングで想定していなかった営業職に人事異動になりました。

やっとエンジニアとしての環境にも慣れはじめてきたのにすごく動揺しています。

営業の経験は後々セールスエンジニアに役に立つのでしょうか?

● 回答

後々、営業の経験はあなたにとって、おおいに役に立つと私は思います。

なぜなら、IT系の業界においては顧客もある一定の知識レベルがあり、知識のある営業マンでなければ商談が成立しないからです。知識のない技術会社の営業マンが、顧客から聞いた初歩的な質問に回答できなければ、信頼を失ってしまうこともあり得ます。

私自身も多くのIT企業やセールスエンジニアの人材派遣会社や技術系の企業に、営業で訪問したことがあります。セールスエンジニア以外でも技術職の会社でこのような事例がありました。

例えば、オーダーメイドの金網を作っている会社に私が訪問した時の話です。その会社では営業職が技術職を兼ねていました。

金網の細かな設計や、金属強度など、顧客の要望を叶えられるのかを瞬時にこたえられるからだそうです。顧客の要望にいかにこたえらえるかにこだわっておられる企業でした。

決まり切ったテンプレートではない個々の対応になるため営業マンに高度な知識が求められるのです。ちなみに、他の会社が追い付けないくらいの高いレベルの人材がその会社にはそろっているそうで、業績はとても安定していました。

いっぽうで、「私はコミュニケーションをとりたくないからエンジニアになった。」という人もいるかもしれません。たしかにその気持ちは理解できます。しかし、セールスエンジニアであっても、人と人とのコミュニケーションという観点から見ると、営業としての経験は価値があると私は思います。多くの企業はきちんとコミュニケーションがとれるセールスエンジニアを求めているからです。

営業も顧客とのコミュニケーションなのです。コミュニケーションを磨くことが出来れば、エンジニアとしても力をつけられ、あなたの市場価値も高まるのです。

もし、今回の異動で営業マンとして働くこの数年間を活用しようという意識で臨めれば、後々セールスエンジニアとして必ず活かせると私は思います。

ですので、あなたのセールスエンジニアとしての人生のひとつとして、今回の営業経験を糧にしていきましょう。

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2003年、22歳から営業マンとして18年経験。2017年の配置転換を機に営業ノウハウを体系化。1000件以上の顧客との商談実績。500人以上の営業相談に応じてきた実績。無形商材・有形商材の営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

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