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商談の録音はどう頼む? 断られた後も話を続けるための準備

お客様が安心して話せる記録の頼み方

商談を聞き返すために録音したいけれど、お客様にどう頼めばよいか迷っていませんか? 「録音させていただきます」と伝え、そのまま録音ボタンを押すと、相手が断る前に記録をはじめてしまいます。録音の目的と使い方を説明し、相手の返事を待ってから操作しましょう。断られた時も、録音せずに話を続ける準備があれば慌てずに済みます。

こんな人におすすめの記事です。

  • 商談の録音を頼む言葉に迷う営業担当者
  • お客様から録音を断られた経験がある方
  • オンライン商談の記録方法を見直したい方

これから一つひとつ見ていきましょう。

録音のお願いより先に確かめる使い道

あなたは、録音した音声を何に使いますか? 自分が聞き返すためなのか、提案をつくる同僚と共有するためなのか、研修で使いたいのか。目的によって、お客様に伝える内容も違ってきます。自分だけで聞くつもりで説明しても、後から研修担当に渡せば、最初に伝えた使い方と食い違ってしまいます。

相手に頼む前に、音声の保存先、音声を聞ける人、保存期間、文字起こしサービスへの送信の有無を自社で確かめておきましょう。自分で決められない項目は管理担当者に聞きます。確認できていない管理方法を、お客様を安心させる言葉として約束してはいけません。

たとえば「社外には出ません」と伝えるなら、使う仕組みまで調べておきます。パソコンに保存しているつもりでも、会社の設定でクラウドに同期されるかもしれません。音声を外部サービスで文字に変える場合も、その処理を含めて説明します。

NTT東日本の公式コラムには、打ち合わせや商談時の録音について、許可を得るべきかという質問が掲載されています。目的や用途、管理方法を具体的に伝えるよう案内しています。頼む言葉の丁寧さに加え、相手が判断できる説明を用意しましょう。

参考:電話の録音方法とは?スマホ・固定電話別の手順とビジネス活用(NTT東日本、2026年10月16日確認)

相手の返答を待つ説明と操作の順番

説明の一文は、こちらの都合よりも、お客様が判断に使える内容から考えます。「あとで確認したいので録音します」では、何を確認し、誰が聞くのか伝わりません。提案条件の聞き違いを防ぎたいのであれば、その目的を具体的に伝えます。続けて、実際に認められている使い方と管理方法を説明してください。

「提案に必要な条件を聞き違えないよう、本日のお話を録音してもよろしいでしょうか?」という頼み方からはじめられます。ただし、この一文で説明がすべて済んだと思わず、共有先などを続けて伝えましょう。相手が質問したら、質問に答えてから、録音してよいか改めて確かめます。

返事を待つ間は、録音ボタンから手を離します。説明と同時に操作すると、お客様はすでに決まったことだと受け取るかもしれません。相手が答えてから操作する順番を守ります。返答が聞こえなければ、録音をはじめず、音声が届いているかを確かめましょう。

また、録音の了解と、買う意思は別々に受け止めます。録音を認めてくれたから提案に前向きだ、断られたから見込みがない、と判断する根拠にはなりません。確認したいのは記録方法への意向です。商品の採用については、商談の中でお客様の考えを聞いていきます。

録音を断られた時の返答練習

長谷川健司さん(仮名、工場向け空調設備の更新を提案する営業担当者)の架空のロープレで、録音を断られた後の会話を見てみましょう。

長谷川さん「提案条件を聞き違えないよう、本日のお話を録音してもよろしいでしょうか? 音声の保存や共有について、弊社で確認してきた方法をご説明します」

工場長「録音はお断りします。設備の話はできます」

長谷川さん「承知しました。録音せずに伺います。設備について、いま一番お困りなのはどのような点ですか?」

工場長「作業中に暑い場所と、冷えすぎる場所があるのです」

ここで長谷川さんが「社内だけですから」「ほかのお客様にもお願いしています」と説得を重ねると、録音の可否が商談の中心になってしまいます。工場長は設備については話せると伝えています。録音せずに聞くと答え、設備の困りごとを尋ねるところまでを続けて練習しましょう。

逆転営業のレッスンでは、お客様の話に共感し、相手の考えを受け止める姿勢を学びます。録音のお願いも同じです。お客様の返答は、言われたとおりに受け取るのが出発点です。断った理由の説明まで求めず、相手が話せる内容を聞いていきます。

相手役に断ってもらう時は、その直後に録音の説得を重ねていないかを見てもらいます。声の調子を変えて不満を示したり、ため息をついたりしていないかも、練習相手に尋ねるとよいでしょう。

社内確認が必要な相手との進め方

はっきり断られた時とは別に、担当者から「私だけでは決められません」と言われる場面もあるでしょう。その時点では、録音できると決まっていません。「確認をお願いできますか?」と頼み、返答が来るまでは録音せずに商談を進めます。担当者を急かして、その場で判断してもらう必要はありません。

確認先に説明するための情報を求められたら、実際の目的や管理方法をメールで伝えます。長いサービス紹介資料を送るだけでは、担当者が何を説明すればよいか迷うでしょう。録音する内容、使い道、共有範囲を自分の言葉で説明し、詳しい仕様を求められた項目に資料を添付します。

一方、「理由は特に言えませんが、録音はしないでください」と言われたら、その返答を受け入れます。相手が録音を認めない方針なら、録音を使わずに聞く方法に切り替えられます。

断る意思が示された時と、社内確認を待っている時では、こちらが次にすることも違います。断られた時は録音せずに話を聞き、確認待ちなら返答を待ちましょう。どちらにも同じ説得文句を返さず、返答の意味に合わせて操作と連絡を決めるのです。

オンライン商談での通知と途中参加への配慮

オンライン商談では、会議サービスの録音・録画通知も確かめておきましょう。Zoomの公式ヘルプでは、レコーディングを開始する時や、レコーディング中の会議に参加する時に同意が求められると案内しています。ほとんどのデバイスでは、同意するか、会議を退出するかを選ぶ方式です。

そのため、商談中に突然通知を出すと、相手は話を続けたいのに退出するかどうか判断することになります。録音をしない選択でも商談を続けられるよう、操作前に言葉で相談しておきましょう。画面の通知に任せきりにせず、何のために記録するのかを先に説明します。

参考:レコーディングへの同意の提供(Zoom、2026年10月16日確認)

途中から別の担当者が参加した時も、はじめからいた人の了解だけで済ませず、記録中であることと使い道を伝えます。説明が済むまでは記録を一時停止するなど、自社で決めた手順に従って対応してください。途中参加者が録音を望まなければ、その後の話を録音せずに続ける方法を相談します。

商談を進行する人と操作する人が違う場合は、誰が開始・停止するかも打ち合わせておきます。進行役が了承を待っているのに、同席者が先に録音をはじめては順番を守れません。リハーサルで相手役が断った時、操作担当者も録音をはじめずに待てるか確かめましょう。

招待を送る前には、自動で録音をはじめる設定が有効になっていないかも確認します。記録を希望していることを招待メールに書いていても、相手から返事がなければ了承を得たとは扱えません。当日は記録をはじめる前に説明し、返事を待つ運用にそろえましょう。

画面共有中に記録を止める場面では、操作担当者が停止ボタンを探す間に、相手が話をはじめるかもしれません。「停止を確認するまで、少々お待ちください」と伝えて操作し、止まったことを確かめてから再開します。止めたつもりで続けた話は、そのまま録音に残るからです。

話の途中で記録を止めてほしいと言われた時

はじめに了解を得ていても、商談の途中で「ここからは録音を止めてください」と言われるかもしれません。まず録音を止め、そのことを伝えてから話を聞きます。止める理由を聞いている間も録音を続けてしまわないよう、停止操作を先にしましょう。

それまでの音声について削除を求められた場合は、削除できたかを確かめてから「すべて消しました」と伝えます。保存先や共有先によって、管理担当者の対応が必要になる場合もあるからです。確認を引き受けた人と返答の時期を伝え、実際の対応結果を連絡します。

録音を止めた後は、お客様が話してよいと考えている範囲を聞き、商談を続けます。記録を止めたことで商談そのものを急いで終えたり、聞きたい話を諦めたりする必要はありません。お客様は、記録に残したくない話と、相談したいことを分けているかもしれないのです。

録音を使う商談とは別に、営業の話し方を練習したい時は、練習相手に記録の目的を説明してロープレを行えます。聞き返し方は、一分録音ロープレの営業練習で本番の速さと間を自然に直せるでも紹介しています。お客様との商談を録音できなくても、頼み方や断られた後の返答は練習できます。

断る役も含めた商談前のリハーサル

録音の頼み方と、断られた後の商談の進め方を解説しました。丁寧な頼み方を暗記するだけでなく、相手の返答に合わせて録音の操作を待つこと、録音せずに本題を聞けることまで確かめましょう。

  • 実際の使い道と管理方法に合う説明
  • 相手の返答を待ってからの開始操作
  • 拒否や停止の希望を受け入れた商談の継続

ロープレで練習相手に録音を断る役を頼み、承諾を求め直さずにお客様が相談したい話を聞くところまで通せたら、本番の準備は整っています。

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営業指導歴22年。1000件以上の顧客との商談経験。1000人以上の営業相談に応じてきた。ある経営者との出会いを機に営業ノウハウを体系化。元ニートの落ちこぼれ営業を最下位グループからたった1か月で全国300人中トップに一発逆転させた。営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

 
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