【営業初心者向け】商談を成功させる5つのコツ

営業初心者がつまずく背景

商談が思うように進まないとき、多くの人は「自分にセンスがないのでは?」と悩みます。
しかし本当の原因は、お客様の欲求レベルを理解できていないことにあります。

オープニング

こんなお悩みありませんか?

  • 商談をしてもなかなか契約につながらない
  • お客様の反応がイマイチで手応えがない
  • 一生懸命説明しているのに、なぜか断られる

実はこれ、営業の才能やセンスではなく「お客様の欲求レベルを見極められていないこと」が原因なんです。
今日はその仕組みを踏まえて「商談を成功させる5つのコツ」を解説します。
さらに最後には“商談成功の裏ワザ”も紹介します。

① お客様の欲求レベルを理解する

お客様は4つのランクに分けられます。

  • Aランク:今すぐ導入したい人
  • Bランク:必要だと思っているが急ぎではない人
  • Cランク:必要だろうけど、まだ考えていない人
  • Dランク:全く必要と思っていない人

大切なのは「この人はどのランクなのか?」を見極めること。
同じ提案をしてしまうと空回りしてしまうのです。

② 数字で把握する見込み客の割合

統計的に100人のお客様がいたら、Aランクはわずか3人=3%。
Bランクは10人=10%。
Cランクは60%、Dランクは27%です。

残り87人は今すぐ導入を考えていません。

成果を出すにはAとBの13%に集中する必要がある
特にBランクの10%を引き上げられれば売上は4倍に伸びる可能性があります。

③ 質問で欲求を引き出す

ランクを見極めるカギは「説明すること」ではなく「質問すること」。

質問の流れは段階的です。

  • 現状を聞く
  • 欲求を聞く
  • 解決策への姿勢を探る
  • 欲求の再確認をする
  • 課題に直面させる
  • 提案する

この流れで質問していくと、お客様自身が「本当は早く解決したい」と気づきます。
CランクがBランクに、BランクがAランクに変わることも珍しくありません。

④ 提案は説明ではなく対話から生まれる

商談は一方的な情報提供では響きません。
お客様が話した言葉をベースに提案を組み立てることが大切です。

お客様の言葉を織り交ぜながら説明すると「自分のための提案だ」と感じてもらえます。
説明ではなく、質問から導き出した対話型の提案を目指しましょう。

⑤ Bランクを引き上げる営業を意識する

Aランクの3%に頼るのではなく、Bランクの10%を育てることが営業成果を飛躍的に伸ばすポイントです。

商談では「お客様自身に気づいてもらう質問」を投げかけることが重要。
営業とは、押し込むのではなく“気づかせる対話”なんです。

クロージング前の裏ワザ

最後にとっておきの裏ワザがあります。
それは「実現したあとの変化」を投げかけることです。

「もしこれを導入したら、どんな変化がありそうですか?」

この一言でお客様は「その変化を手に入れたい」と強く意識します。
クロージング前の一言で契約率は大きく変わるのです。

まとめ

  • お客様の欲求レベルを理解する
  • 数字で割合を把握する
  • 質問で欲求を引き出す
  • 対話から提案を生む
  • Bランクを引き上げる意識を持つ

今日の内容をさらに実践したい方は、概要欄から「失敗しない営業コミュニケーションチェックリスト9(PDF1枚)」をダウンロードしてください。
動画と合わせて活用すれば効果は倍増します。

あなたは今、どのランクのお客様に一番時間を使っていますか?
ぜひ振り返ってみてください。

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営業指導歴22年。1000件以上の顧客との商談経験。1000人以上の営業相談に応じてきた。ある経営者との出会いを機に営業ノウハウを体系化。元ニートの落ちこぼれ営業を最下位グループからたった1か月で全国300人中トップに一発逆転させた。営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

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