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照明器具営業は明るさより作業時間帯を先に聞く

明るさの前に働く時間を聞く提案

照明器具営業では、明るさや省エネ性能を先に話したくなります。カタログにも数字が並び、交換後の印象も説明しやすいからです。けれど、相手が迷っているのは明るさそのものではない場面があります。

店舗や事務所の照明を変える時、お客様は「いつ作業するのか」「まぶしくならないか」「営業中に邪魔にならないか」を見ています。ここを聞かないまま器具の性能を説明しても、購入前の判断は進みません。

照明器具営業で先に見るのは、設置場所、作業時間帯、まぶしさです。明るさの説明は、この三語を聞いた後に置くと相手の不安に合います。

この記事では、照明器具営業で見積前に設置場所、作業時間帯、まぶしさを聞き、店長や事務担当者が社内で話しやすくする進め方を解説します。器具の性能より先に、交換する日の職場の動きを聞きます。

確認したい場面は次のような商談です。

  • カタログの明るさ説明で相手の返事が止まる場面
  • 交換作業の時間が読めず店長が判断しにくい場面
  • まぶしさをスタッフとお客様の両方で見たい場面

カタログ説明で止まった商談

村上真琴さん(仮名、照明器具の法人販売を担当する営業担当者)は、商談で新しい器具の明るさと電気代の説明から入っていました。資料は分かりやすく、交換後の写真も見せていました。

それでも担当者は「検討します」と言って、その場で次の話に進みません。村上さんは価格が高いのだと思い、見積条件や割引の話を足していました。

担当者が止まっていたのは作業時間帯でした。店舗の入口、レジまわり、休憩室で交換する場合、営業中に脚立を置けるのか、朝の清掃時間で終わるのかが気になっていたのです。

明るさの説明は悪くありません。ただ、設置場所と作業時間帯が見えていないままでは、お客様は交換後の仕事を想像しにくいままです。

店内を歩きながら聞く順番

村上さんは、次の訪問でカタログを開く前に店内を歩きました。入口、レジまわり、休憩室の順に見て、どこから変えると働く人が困りにくいかを聞いたのです。

聞く順番は、設置場所、作業時間帯、まぶしさです。この三語を先に置くと、器具の種類も交換日も相手の職場に合わせて決められます。

先に聞く三語 確認する内容
設置場所 入口、レジまわり、休憩室のどこから変えるか
作業時間帯 営業前、昼の空き時間、閉店後のどこで作業するか
まぶしさ スタッフとお客様の目線で眩しくないか

この三語は後でも変えません。設置場所を聞いたなら設置場所です。作業時間帯を聞いたなら作業時間帯です。まぶしさを聞いたならまぶしさです。施工都合、光環境、利用シーンと言い換えすぎると、店長が話した言葉から離れます。

店内を歩くと、相手の目線も変わります。カタログの数字だけを見るのではなく、「ここに脚立を置くなら朝がよい」「レジ横は明るくしたいが、スタッフの目に入る光は避けたい」と具体的に話せます。

照明器具営業では、設置場所、作業時間帯、まぶしさを現場で聞くと、見積が相手の職場に合います。

入口から確認した会話

村上さんは、店舗入口で立ち止まりました。店長が外から入ってくるお客様の目線を気にしていたからです。

村上さん「入口から変える場合、気になるのは作業時間帯ですか、まぶしさですか」
店長「作業時間帯です。朝の清掃中なら助かります」
村上さん「朝の清掃中ですね。では、入口は朝にできる範囲で見積を分けます」

この会話では、朝の清掃中という言葉を後で変えていません。早朝、作業枠、営業時間外と広げすぎると、店長が言った一点から離れます。

村上さんは、入口を朝の清掃中、レジまわりを閉店後、休憩室を昼の空き時間に分けました。場所ごとに働く人の動きが違うため、作業時間帯も同じにはしません。

その後で初めて、器具の明るさと電気代を説明しました。入口は外から入るお客様が見やすい明るさ、レジまわりは手元が見える明るさ、休憩室はまぶしさを抑える明るさです。

村上さんは、入口の見積を出す時にも「朝の清掃中」という言葉を使いました。「入口は朝の清掃中に交換し、開店前にまぶしさを見ます」と書いたのです。店長が答えた言葉をそのまま使うと、提案書の中で話が迷いません。

店長は「それならスタッフにも言いやすいです」と答えました。村上さんは、照明器具の型番を増やさず、入口に合う一案だけを先に出しました。先に場所と時間を聞いていたため、商品説明を少なくしても判断材料は足りました。

数字を仕事の動きに結びつける

照明器具の資料には、明るさ、消費電力、寿命などの数字があります。数字は大事ですが、数字だけを先に出すと、お客様は自分の仕事にどう関係するのかを考え直さなければいけません。

村上さんは、数字を設置場所と作業時間帯に結びつけました。入口は朝の清掃中に交換し、店内に入るお客様の見え方を確認します。レジまわりは閉店後に交換し、スタッフの手元を確認します。

まぶしさの話も、単なる好みで終わらせません。スタッフが顔を上げた時、お客様が商品を見た時、休憩室で座った時。この三つの場面で見ます。

こうすると、明るさの数字は職場の動きに沿った説明になります。お客様は数字を覚える必要はありません。自分の店で何が変わるかを見られます。

数字は、設置場所と作業時間帯に結びつけて話すと、社内説明に使いやすくなります。

見積を一枚に詰め込まない工夫

村上さんは、見積を一枚に詰め込むのをやめました。入口、レジまわり、休憩室を同じ表で並べると、店長はどこから判断すればよいか迷います。

そこで、設置場所ごとに作業時間帯とまぶしさを添えました。入口は朝の清掃中、レジまわりは閉店後、休憩室は昼の空き時間。三つの設置場所を分けるだけで、社内で相談する順番が見えます。

店長は「入口からなら先に進められます」と言いました。村上さんはその言葉を受けて、入口だけを先行する案と、残り二か所を翌月に回す案を作りました。

見積を分ける目的は、金額を細かく見せるためだけではありません。お客様が仕事を止めずに進められる順番を作るためです。

交換後の確認を約束する一文

照明器具営業では、交換して終わりにしない約束も商談前に置きます。交換後に、設置場所、作業時間帯、まぶしさを同じ三語で確認すると、店長は安心して社内に説明できます。

村上さんは提案書の最後に、「入口は朝の清掃中に交換し、開店前にまぶしさを確認します」と書きました。短い一文ですが、設置場所、作業時間帯、まぶしさが入っています。

この一文があると、店長はスタッフに説明しやすくなります。「朝の清掃中に入口だけ変えて、開店前に見ます」と言えるからです。

照明器具営業では、明るさを話す前に設置場所、作業時間帯、まぶしさを聞いてください。数字の説明は、その三語に合わせて後から置きます。

別の場所を急がない判断

入口の話が進んだからといって、レジまわりと休憩室まで同じ日に決める必要はありません。店長が入口から進めたいと言ったなら、まず入口です。ここで全部をまとめようとすると、また判断が重たくなります。

村上さんは、レジまわりについて「閉店後にスタッフの手元を一緒に見ましょう」とだけ残しました。休憩室については、「昼の空き時間に座った時のまぶしさを見ます」と書き、次回確認に回しました。

この分け方なら、設置場所、作業時間帯、まぶしさの三語は崩れません。入口でも、レジまわりでも、休憩室でも同じ順番で聞けます。相手が答えた言葉を変えずに進めるため、別の担当者が同席しても会話を引き継ぎやすくなります。

照明器具営業で大事なのは、店内を一気に明るくする提案より、働く人が困りにくい順番を一緒に決めることです。そこまで聞いてから明るさを話すと、数字は相手の仕事に結びつきます。

交換後にもう一度聞く三語

照明器具は、取り付けた瞬間だけで評価が決まるわけではありません。開店してからの見え方、スタッフが動いた時のまぶしさ、閉店後の片づけで困らないかを見て、初めて店長は安心できます。

村上さんは交換後の連絡でも、設置場所、作業時間帯、まぶしさを同じ順番で聞きました。「入口は朝の清掃中に交換しました。開店後のまぶしさはどうでしたか」と聞いたのです。

店長は「入口は見やすくなりました。レジまわりは夕方に少しまぶしいです」と答えました。村上さんは、その言葉を受けてレジまわりの確認を次回に回しました。ここでも、設置場所とまぶしさを変えずに扱います。

交換後の確認まで約束しておくと、営業は売って終わりになりません。お客様が働く時間を邪魔しないかを最後まで見るため、次の場所の相談も自然に続きます。

営業Q&A

照明器具営業では明るさから説明してはいけませんか?

カタログの数字を早く伝えたくなる場面です。

回答

明るさは説明して構いません。ただし、先に設置場所、作業時間帯、まぶしさを聞くと、明るさの数字が相手の仕事に結びつきます。

作業時間帯を聞くと工事の話に寄りすぎませんか?

営業の商談なのに、現場作業の話ばかりになるのが心配な場面です。

回答

作業時間帯は、相手が社内で説明するための条件です。営業中に邪魔にならないかを先に聞くと、器具の提案も受け取りやすくなります。

働く人の動きから話す

照明器具営業では、明るさより先に設置場所、作業時間帯、まぶしさを聞きます。職場の動きが見えると、数字や性能の説明も相手の判断に合います。

次の商談では、カタログを開く前に「どの場所から変えると働く人が困りにくいですか」と聞いてください。答えた設置場所を起点に、作業時間帯とまぶしさを確認しましょう。

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営業指導歴22年。1000件以上の顧客との商談経験。1000人以上の営業相談に応じてきた。ある経営者との出会いを機に営業ノウハウを体系化。元ニートの落ちこぼれ営業を最下位グループからたった1か月で全国300人中トップに一発逆転させた。営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

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