法人営業の面白さとは?やりがいや面白さを感じる瞬間を解説!

法人営業の面白さとは?やりがいや面白さを感じる瞬間を解説!

● 質問

法人営業の面白さとは、とのような点でしょうか?

● 回答

法人営業とは、企業に商品やサービスを提供する営業のこと。企業との取引においては大きな金額が動くため、個人営業とは異なるやりがいや面白さがあるとされています。本記事では、法人営業の魅力について、以下の5つのポイントについて具体的に掘り下げていきます。

企業のビジネスを支援できる

企業
法人営業の大きな魅力は、企業のビジネスを支援ができる点です。法人営業の担当者は、企業が抱える問題を解決するために商品やサービスを提供することで、企業の成長に貢献できます。企業との取引で長期的な関係性を築ければ、顧客企業の事業発展に貢献でき、顧客企業の従業員や社会への貢献にもつながります

ある営業パーソンAさんが感じたやりがいや面白さを感じる瞬間のエピソードを一つご紹介します。

「ある時、私は中小企業の法人営業担当者として、経営者の方に提案を行いました。その企業は、効率的な情報共有ができず、社内コミュニケーションに悩んでいました。」

「私たちが提案したクラウドベースの情報共有ツールを導入することで、彼らの課題解決に近づく可能性が高いと感じました。提案後、顧客企業は私たちの提案したツールの導入を決定。」

「導入後、顧客企業からフィードバックを受けました。『社内コミュニケーションが格段に改善され、業務効率が向上した』と。『社員の満足度も向上し、経営者から感謝の言葉をいただきました。』」

「この時、私は法人営業のやりがいや面白さを実感。顧客企業の課題を解決し、成果が企業の発展につながることは大変うれしく、自分自身の成長やスキル向上にもつながる気がしたのです。顧客企業と共に成長できる法人営業の魅力をあらためて実感する瞬間でした。」

多様な業種や業界に触れられる

法人営業では、多様な業種や業界に触れられます。IT企業から飲食店まで、さまざまな業種に対して商品やサービスを提供できます。慣れ親しんだレストランやアパレルショップブランド、今まで未知の業界の企業との出会いもあるでしょう。幅広い知識や経験を身につけられ、自己成長につながる可能性があります。業種や業界によって異なるビジネスの仕組みやトレンドを知れるため、自分自身のビジネス感覚を磨けます。

ある営業パーソンFさんが実感した「多様な業種や業界に触れられる」面白さを感じるエピソードを一つ紹介します。

「以前、私はある企業向けソフトウェアの営業担当として、さまざまな業界の企業を訪問していました。ある日、私は染色業界の老舗企業B社を訪れる機会がありました。」

「B社では、伝統的な染色技術を用いて、高品質な商品を生産していました。しかし、彼らはデジタル化が進む中で、自社の情報管理や業務効率化に苦労の連続だったそうです。私たちが提案したソフトウェアを導入すれば、課題解決できそうだと感じてくださったのです。」

「B社は、私たちの提案に興味をもち、ソフトウェア導入を決定。導入後、『彼らの業務効率が向上し、受注管理や在庫管理がスムーズに行われるようになったとの報告がありました。彼らは伝統的な技術と最新技術を組み合わせることで、新たなビジネスチャンスを見つけられた』と感謝の言葉をいただけました。」

「この経験を通じて、私は染色業界の深い歴史や技術に触れられました。今まで出会うことのなかった異なる業界の企業と出会い、課題解決できることは、やりがいがある仕事だと感じました。」

自分の営業スキルを磨ける

法人営業を行うことで、自分の営業スキルを磨けます。法人営業は、企業との長期的な関係を築くことが重要であり、コミュニケーション能力や交渉力が必要です。法人営業を続けることで、自分の営業スキルが向上すれば、ビジネスシーンでの自信につながるでしょう。法人営業では、お客様のニーズに合わせて提案を行うため、自分自身のアイデア力やクリエイティブ力を磨きをかけられます。

ある営業パーソンUさんの実体験エピソードをご紹介します。

「私が担当していた顧客企業K社は、アパレル業界で売上低迷により新しい戦略を検討していました。私はK社のニーズを把握するため、現場を訪れて彼らの悩みや要望をヒアリングしました。営業から口をはさむのではなく、聞くことを徹底。私の全神経を顧客の話に集中させました。その結果、彼らはオンライン販売チャネルの拡充に興味があると判明。」

「そこで私は、オンライン販売戦略の強化とブランディングをサポートするマーケティングツールを提案。インフルエンサーマーケティングやSNSを活用したプロモーション戦略を企画し、彼らにプレゼンテーションをしたのです。丁寧にヒアリングした内容を網羅して、プレゼンテーション資料に入れ込み、彼らの意図が反映される展開で話しました。」

「K社は提案に感銘を受け、導入が決定。その後、オンライン販売が急速に拡大し、売上も向上しました。お客様からは『Uさんの提案がなければ、いまの成功はなかったでしょうね』と感謝の言葉をいただけました。」

「この経験を通じて、私は顧客企業のニーズを正確に把握し、適切な提案を行うことが営業成功につながることを実感しました。聞くことを基本として、交渉力やプレゼンテーションスキル、アイデア力を磨けたとも感じます。営業スキルは細かい技術の集合体であり、今後も磨き続けることがキャリアにおいて重要だと思っています。営業の醍醐味だと感じます。」

厚生労働省の資料によると、職場別の職場での働きがいに関して、

  • 営業の仕事に働きがいがあると答えたのは7.5%
  • 営業の仕事にどちらかといえば働きがいがあると答えたのは46.7%

でした。働きがいがある・どちらかといえば働きがいがあると回答した合計の%で15職種のうち営業は5位でした。

上位4つは

  • 専門的な仕事
  • 医療関係の仕事
  • 介護関係の仕事
  • 管理的な仕事

データから見て取れることは、仕事で関わる相手(営業であれば顧客)から直接感謝の言葉をもらえているか、役に立っていると実感しているかがカギといえるでしょう。「営業は売ったら終わり」ではなく、アフターサポートや継続的な関わりのなかで感謝の言葉をもらえる機会が私にはありました。顧客に喜んでもらえることをゴールにして進むことが大切だといえます。

厚生労働省 働きやすい・働きがいのある職場づくりに関する調査報告書  職種別の職場での「働きがい」に関する意識
出典:厚生労働省 働きやすい・働きがいのある職場づくりに関する調査報告書

トラブルシューティング能力が身く

法人営業では、ときには問題が発生することもあります。問題が発生した場合、トラブルシューティング能力が求められます。お客様に対して迅速に問題を解決することで、信頼関係を強化し、長期的な関係性を築くきっかけとなるでしょう。自分一人で解決できないことは、上司や営業部署のメンバーと協力する力も求められます。

システム系営業のPさんの実体験エピソードをご紹介します。

「私が営業担当していたある顧客企業は、我々が提供したシステム導入後、一部機能の誤作動のトラブルが発生しました。誤作動により、顧客企業の業務に影響が出てご迷惑をかけていたのです。」

「私は連絡を受けた当日すぐに現地に赴き、問題の原因を調査しました。しかし、私一人では解決できない問題だとわかり、技術部門のメンバーや上司に助けを求めました。彼らと協力して、問題の原因を特定し、適切な対策を立てました。」

「結果的に、我々のチームは迅速に誤作動の問題を解決し、顧客企業の業務に支障が出ることを防げたのです。この経験を通じて、私はトラブルシューティング能力を磨くとともに、チームで協力して問題を解決する重要性を学びました。」

「顧客企業からは後日『迅速な対応に感謝しています。これからも信頼してお任せできると確信しました』という言葉をいただけました。トラブルシューティング能力が顧客との信頼関係を築く上で非常に重要であることを実感しました。トラブルはひるがえすとチャンスでもあると私は感じています。」

市場動向を把握できる

市場動向
法人営業には、市場動向の把握が求めらます。市場動向が把握できれば、自社のビジネス戦略の見直しや、新しいビジネスモデルの構築につながるでしょう。どのようにすれば競合他社との差別化を図れるかも、見えてくる可能性があります。市場動向の把握する意識が、あなたのビジネス感覚を磨くことにつながるのです。

IT系の営業パーソンEさんのエピソードをご紹介します。

「私が担当していた顧客企業は、IT業界で競争が激しいなか、市場シェア拡大が必要不可欠と考えていました。私は顧客企業の市場動向や競合他社の取り組みを常にチェックしていました。」

「ある時、新しい技術が登場し、業界で話題になりました。私は新技術を取り入れることで、顧客企業が競合他社との差別化を図れると確信。顧客企業に対して、新技術を活用したプロジェクトの提案を行いました。」

「提案後、顧客企業は新技術を導入し、競合他社に先駆けて新しいサービスを展開できました。結果、顧客企業の市場シェアが拡大し、さらなる成長を遂げるに至ったのです。」

「私は日頃から市場動向や最新情報を把握し、顧客企業のビジネスに活かせないか、意識づけすることが重要だと実感しました。自社のもつ商品/サービスが競合他社と大差なくても、営業スキルでカバーできる点があると感じています。」

まとめ

以上、法人営業の魅力について5つのポイントについて述べてきました。法人営業は、企業の成長に貢献でき、多様な業種に触れられ、自分の営業スキルを磨けて、やりがいや面白みがあると言えます。トラブルシューティング能力を身につけ、市場動向を把握できれば、自分自身のビジネス感覚磨きにつながります。法人営業に興味のある方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?

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2003年、22歳から営業マンとして18年の実績。お客様からの〝たった一言〟をきっけかに営業ノウハウを体系化。1000件以上の顧客との商談実績。500人以上の営業相談に応じてきた実績。経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に好評がある。

 
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