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眼鏡店営業は検眼後の迷いを使う時間から聞く

検眼後に見える使う時間の迷い

眼鏡店の接客では、検眼が終わった後にフレーム、レンズ、価格の説明に進みやすいです。お客様も早く決めたいように見えるため、営業側は商品候補を並べたくなります。

けれど、眼鏡を選ぶ人が迷っているのは、デザインや価格だけではありません。仕事中に使うのか、運転中に使うのか、読書やスマートフォンを見る時間で困るのか。使う時間によって、納得する材料は変わります。

白石真央さん(仮名、眼鏡店の販売担当者)は、検眼後に「こちらのレンズが見えやすいです」と説明していました。お客様は「少し考えます」と答え、結局その日は購入しませんでした。

後から聞くと、お客様が迷っていたのはレンズの違いではなく、時間の使い方でした。仕事中にパソコンを見る時間と、車の運転時間。どちらを優先するか、そこがまだ固まっていなかったのです。眼鏡店営業では、検眼後の迷いを、使う時間と困る場面から聞きます。

この記事では、眼鏡店の営業を、検眼後の聞き方、用途の分け方、家族に説明しやすい提案から整理します。商品を選ぶ前に使う時間が見えると、お客様は自分に合う理由を言葉にしやすくなります。

この記事は、次のような接客に近い方向けです。

  • 検眼後にレンズ説明に入りすぎてお客様が迷いやすい方
  • フレーム選びが価格比較だけになりやすい方
  • お客様が家族に説明しやすい提案に変えたい方

検眼後に迷いが残る理由

白石さんは、検眼結果を見て、お客様に複数のレンズ候補を出しました。遠近両用、パソコン用、薄型、ブルーライト対応。どれも正しい提案候補です。

しかし、お客様は候補が増えるほど迷いました。検眼結果は分かっても、自分の生活のどこで眼鏡を使うのかが整理できていなかったからです。

お客様は「運転もしますし、パソコンも見ます」と言いました。白石さんは「どちらにも対応できます」と答えました。間違いではありませんが、お客様が選ぶ基準はまだ見えていません。

ここで先に見るのは、商品名ではありません。お客様が困っている時間です。朝の運転、昼のパソコン作業、夜の読書。どの時間に不便を減らしたいのかを聞きます。

眼鏡店の営業は、見え方を説明する仕事であると同時に、使う場面を一緒に整理する仕事です。 検眼結果だけでは、日常の優先順位までは決まりません。

用途から聞く判断の分岐

説明から入る接客 用途から聞く接客
レンズの種類を先に並べる 一日の中で困る時間を聞く
価格差をすぐ比べる よく使う場所を確かめる
見え方だけで決める 家族や職場で説明する理由を整える

白石さんは、次の接客で順番を変えました。検眼結果を説明した後、すぐレンズ名を出さず、「一日の中で眼鏡を使っていて困る時間はどこですか」と聞きました。

お客様は「夕方の運転です」と答えました。白石さんは「夕方の運転ですね」と受けました。続けて、「パソコン作業と運転で比べると、今いちばん困っているのは運転の方ですか」と聞きました。

お客様は「そうです。仕事中はどうにか見えますが、夕方の運転が怖いです」と答えました。この言葉が出ると、提案の軸は変わります。レンズの種類を網羅するより、夕方の運転で不安を減らす説明を先に置けます。

お客様が自分の使う時間を話すと、価格差も生活の中で考えやすくなります。 高いか安いかだけではなく、どの不便を減らすための差なのかが見えるからです。

眼鏡選びを支える会話例

ロープレでは、白石さんはレンズ説明の前に使う時間を聞く練習をしました。最初の一文は、「検眼結果を見ながら、実際に使う時間も一緒に確認させてください」です。

相手役が「仕事でも運転でも使います」と答えたら、白石さんは「仕事と運転の両方ですね」と受けます。その後で、「今いちばん不安が出るのは、仕事中、運転中、家で読む時間のどれについてですか?」と聞きました。

本番では、お客様が夕方の運転で感じる怖さを話しました。白石さんは「夕方の運転が怖いのですね」とそのまま受けました。

ロープレでは使う時間を選びやすく聞き、本番では相手が話した夕方の運転で感じる怖さを中心にしました。同じ質問文を繰り返さず、場面の役割を分けました。

白石さんは、その後でレンズの説明に入りました。「夕方の運転を考えるなら、まぶしさと距離の見え方を確認しましょう」と伝えました。お客様は、レンズ名より先に自分の困りごととつながった説明として聞けました。

接客の途中で、お客様は「家族に高いと言われそうです」と言いました。白石さんは「家族に価格を説明する時が気になるのですね」と受けました。ここでも、価格を下げる話に急ぎません。

白石さんは、「ご家族には、夕方の運転、仕事中の見え方、長く使う期間のどれを先に話すと伝わりやすいですか」と聞きました。お客様は「運転です」と答えました。

そこで白石さんは、見積書の上に「夕方の運転時の見え方を優先」と短く書きました。お客様はその一文を見て、「これなら家で話せます」と言いました。

眼鏡店営業で大事なのは、レンズの違いをたくさん説明することより、お客様が自分の生活に引き寄せて選べるように聞くことです。

価格の話に入る前の確認

使う時間の優先

価格の話に入る前に、どの時間の不便を減らしたいかを聞きます。白石さんは「一日の中で、今回いちばん楽にしたい時間はどこですか」と聞きました。

お客様は「帰り道です」と答えました。この答えがあると、価格差は単なる金額差ではなく、帰り道の不安を減らすための差として見えます。

説明する相手の理解

眼鏡は本人が使うものですが、家族に金額を話すこともあります。白石さんは「ご家族に話す時、いちばん伝えたいのは見え方、運転、仕事のどれについてですか」と聞きました。

お客様は「運転です」と答えました。白石さんは、その言葉を見積書にも残しました。説明する相手がいるなら、その人に伝わる理由まで整えます。

ここで注意したいのは、価格を避けることではありません。価格は大切な判断材料です。ただし、価格を見てもらう前に、何のための価格差なのかを一緒に確認します。

白石さんは、見積を出す時に「安い方と高い方があります」とは言いませんでした。「夕方の運転を優先するなら、この差はまぶしさと距離の見え方に関係します」と説明しました。

お客様は「それなら高い理由が分かります」と答えました。高い商品を押したのではありません。お客様が不安に思っていた時間に説明を合わせたのです。

その結果、お客様は当日決めました。決め手は、割引の大きさより、夕方の運転で感じる怖さが提案に反映されていた点でした。

受け取り後の次回相談

眼鏡店営業は、購入した日で終わりません。受け取り後に、見え方が生活に合っているかを聞くと、次回調整や紹介につながります。

白石さんは受け取り時に、「帰り道で使った時に、最初に気づいたことを次回教えてください」と伝えました。お客様は「運転してみてから話します」と答えました。

後日、お客様は「夕方の信号が見やすくなりました」と話しました。白石さんは「夕方の信号が見やすくなったのですね」と受けました。ここで、満足したかどうかだけを聞かず、使った場面を確認しました。

白石さんは続けて、「仕事中の画面では、前より疲れ方に違いはありますか」と聞きました。お客様は「夕方ほど困っていませんが、午後は少し目が重たいです」と答えました。ここで次回調整の候補が見えました。

この確認があると、次の提案も自然になります。たとえば、仕事中のパソコン時間がまだ気になるなら、別の使い分けを相談できます。家族が同じ悩みをもっているなら、紹介の話にも入りやすくなります。

白石さんは、「ご家族にも夕方の運転で同じ不安を感じている方はいますか」と聞きました。お客様は「父が同じことを言っています」と答えました。使った場面の変化が伝わったことで、紹介につながりました。

眼鏡店の接客では、商品知識がとても大切です。ただ、その知識はお客様の生活場面に届いてはじめて意味をもちます。検眼後、購入時、受け取り後。どの段階でも、先に聞くのは使う時間です。

白石さんは、次の接客でも同じ流れを使いました。検眼結果を説明する前に、「今回いちばん楽にしたい時間はどこですか」と聞きます。この一文があるだけで、レンズ説明は相手の生活に近づきます。

営業Q&A

検眼結果を先に詳しく説明した方が信頼されませんか?

専門性を見せたい気持ちが出る場面です。

回答

検眼結果は大事です。ただ、結果だけを先に並べると生活の優先順位が見えません。使う時間を聞いてから結果を説明すると、お客様は自分の生活に合わせて理解しやすくなります。

価格で迷っているお客様には値引きから話すべきですか?

見積後にお客様が高いと感じている時の対応です。

回答

値引きの前に、どの時間の不便を減らすための価格差かを聞きます。夕方の運転、仕事中の画面、読書など、本人が困る場面とつながれば、価格の見え方が変わります。

生活場面から選ぶ提案

眼鏡店営業の検眼後の聞き方を解説しました。レンズ名を並べるより、使う時間、困る場面、家族に話す理由を聞くことが鍵です。

  • 検眼後に使う時間を聞く入口
  • 価格差を生活場面で見る説明
  • 受け取り後の変化から作る次回相談

次の接客では、検眼結果を説明する前に、一日の中で眼鏡を使っていて一番困る時間を聞いてください。その答えを提案の最初に置けば、お客様は自分の生活に合う理由で選びやすくなります。

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営業指導歴22年。1000件以上の顧客との商談経験。1000人以上の営業相談に応じてきた。ある経営者との出会いを機に営業ノウハウを体系化。元ニートの落ちこぼれ営業を最下位グループからたった1か月で全国300人中トップに一発逆転させた。営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

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