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防犯カメラ営業は画質より録画を見る人を先に聞く

映り方より先に見る担当者の動き

防犯カメラ営業では、画質の良さや録画日数を説明したくなります。商品の違いが分かりやすく、営業側も話しやすいからです。けれど、相手が本当に迷っているのは、カメラの性能だけではありません。

録画を誰が見るのか。確認するのは営業時間中か、閉店後か。映像を見た後に誰に連絡するのか。そこが曖昧なままでは、どれだけ鮮明に映っても、導入後の動きが想像できません。

北村直人さん(仮名、小売店向け防犯カメラの設置提案を担当する営業担当者)は、以前、画質、夜間撮影、保存期間の順で説明していました。店長は聞いてくれますが、最後に「結局、うちでは誰が見るんですかね」と言いました。

防犯カメラ営業では、画質を比べる前に録画を見る人の動きを決めます。確認する時間と連絡先まで見えると、機種説明が店の動きに結びつきます。

この記事では、防犯カメラ営業で性能説明に寄りすぎず、録画を見る人、見る時間、連絡先を先に聞いて、店長が導入後の動きを判断できる提案に変える方法を解説します。防犯カメラの提案は、映像のきれいさより、映像を見た後の動きから話すと伝わります。

ここでは、店長が本当に決めたいことを、商談の流れに沿って見ます。最初に性能を並べるのではなく、店内を歩き、録画を見る人の動きを聞き、見積に同じ言葉を残します。

扱うのは、画質説明で返事が止まる場面、録画を見る人が決まらない場面、映像を見た後の連絡先が曖昧な場面です。どれも、性能不足だけで起きているわけではありません。

店内を歩く前に止まった提案

北村さんは、店長に新しい防犯カメラを提案しました。夜でも顔が分かりやすいこと、録画を長く残せること、スマートフォンで確認できることを説明しました。店長は興味を示しましたが、見積に進む前に黙りました。

北村さんは、価格が気になっているのだと思いました。そこで月額費用と工事費を説明しました。しかし店長の迷いは、金額だけではありませんでした。

店長が気にしていたのは、導入後に映像を誰が見るかです。店長自身が毎日見るのか、副店長が閉店後に見るのか、本部に送るのか。そこが決まらないと、機種を選んでも運用が決まりません。

防犯カメラは設置して終わりではありません。何かあった時に映像を確認し、必要な相手に伝えるところまで考えて、初めて店で使えます。

店長の一日から逆算する

北村さんは、録画を見る人を店長の一日から聞くようにしました。朝の品出し中に見るのか、閉店後に副店長がまとめて見るのか、トラブルが起きた時だけ本部に送るのか。時間帯が変わると、必要な画面も変わります。

店長は「閉店後に副店長が見ると思います」と答えました。北村さんは、その答えを管理者や運用時間と言い換えませんでした。店長がスタッフに伝える言葉を、そのまま見積の説明に残すためです。

続けて、映像を見た後の連絡先を聞きました。店長に先に連絡するのか、本部担当に送るのか、夜間責任者にも知らせるのか。ここまで見えると、店長は防犯カメラを買う話ではなく、店の確認作業として考えられます。

北村さんは、次の商談から店長と一緒にこの流れを決めました。録画を見る人は副店長、見る時間は閉店後、連絡先は店長と本部担当です。ここまで決まると、必要な機能も自然に絞られます。

録画を見る人、見る時間、連絡先が決まると、画質や保存期間の説明が店の判断材料になります。

使う場面で機種を絞る

録画を見る人の動きが見えると、提案は分岐します。店内で毎日見る提案、閉店後にまとめて見る提案、本部と一緒に見る提案です。どの分岐かで、必要な機能の順番が変わります。

店内で毎日見るなら、画面の切り替えやすさを先に見ます。閉店後にまとめて見るなら、録画の探しやすさを見ます。本部と一緒に見るなら、共有方法と権限を確認します。

北村さんは、店長に「店内で毎日見る形、閉店後にまとめて見る形、本部と一緒に見る形なら、今の店に近いのはどれですか」と聞きました。店長は「閉店後に副店長が見る形です」と答えました。

そこで北村さんは、画質比較をいったん短くしました。見る時間が閉店後なら、夜間の映り方と録画の探しやすさが先です。録画を見る人が副店長なら、操作画面が分かりやすいかも見ます。

店内を歩いて確認する順番

防犯カメラの商談では、席に座ったまま資料だけを見ると、設置後の動きが浮かびにくくなります。北村さんは、店長と店内を歩いてから機種を絞るようにしました。

入口、レジ前、バックヤードの順で歩きます。ただし、全部の場所にカメラを付ける話ではありません。録画を見る人が何を確認したいのかを聞きながら、見る場所を決めます。

店長は入口で「万引きがあった時に、入店時刻を見たいです」と言いました。北村さんは、入店時刻という言葉を後でも変えませんでした。顔認証や来店分析という言葉に広げると、店長の最初の困りごとから離れます。

次にレジ前で、店長は「返金対応の時にやり取りを見たいです」と話しました。北村さんは、返金対応という言葉を見積の説明にも入れました。店長が本部に説明する時にも使えるからです。

店内を歩いて聞くと、録画を見る人が本当に見る場面を機種選びに反映できます。

一項目だけを見るチェック

防犯カメラのチェックリストをすべて出すと、店長はかえって迷います。北村さんは、今日見る項目を一つに絞りました。録画を見る人が、映像を見た後に連絡できるかです。

この一項目を見るだけでも、提案の中身は変わります。副店長が見るなら、副店長の勤務時間に合わせます。本部担当に連絡するなら、映像を共有する方法を先に確認します。

北村さんは、この一項目に絞ってから店長の反応を現場で見ました。画質比較を先に出していた時より、店長は閉店後の確認を自分の仕事として話すように変わりました。

北村さん「閉店後に副店長が見た後、店長と本部担当のどちらに先に連絡しますか」
店長「まず私です」
北村さん「店長に先に連絡ですね。では、店長が外出中でも確認できる形を見ましょう」

この会話では、店長に先に連絡という言葉を変えません。緊急連絡体制やエスカレーションと広げる前に、店長が使う言葉で見積を作ります。

本部確認で止まらない見積

本部確認がある商談では、店長が説明しやすい言葉を残します。北村さんは、見積の説明欄に録画を見る人、見る時間、連絡先を入れるようにしました。

以前の見積には、画素数、台数、保存期間が中心に並んでいました。今は、その下に「副店長が閉店後に確認し、店長に先に連絡するための構成です」と書きます。

この一文があると、本部担当は価格だけを見ません。誰がどの時間に使い、誰に連絡する提案なのかを読めます。店長も、自分の店の動きとして説明しやすくなります。

北村さんは、値引きの話が出た時も店の動きから外れませんでした。「金額を下げるなら、閉店後に副店長が見る流れのどこを変えられますか」と聞きます。機能を削る話だけにしないためです。

店長は「見る時間は閉店後のままで、連絡先は店長だけでもよいです」と答えました。北村さんは、その答えをもとにプランを一つ下げました。画質だけで比べるより、店の動きを保ったまま金額を調整できます。

設置後の初回連絡

設置後の初回連絡でも、録画を見る人、見る時間、連絡先を使います。北村さんは、設置翌日に店長に「副店長は閉店後に録画を見られましたか」と聞きました。店長は「昨日はレジ前だけ見ました」と答えました。

ここで北村さんは、別の機能説明に移りませんでした。見る時間は閉店後、録画を見る人は副店長のままです。次に確認したのは、連絡先に実際に伝えられたかどうかでした。

店長は「本部担当にはまだ送っていません」と話しました。北村さんは、共有方法をその場で短く案内し、店長が本部担当に送る一文を一緒に作りました。

その一文は「閉店後に副店長がレジ前を確認し、返金対応の映像だけ本部担当に共有します」です。店長が話した順番がそのまま入っています。

防犯カメラ営業では、設置した後の一回目の確認が次の信頼につながります。売った後に困ったことを広く聞くより、最初に決めた三語で聞く方が、店長は答えやすくなります。

設置前の最終確認でも同じです。北村さんは、工事日が近づいた時に「録画を見る人は副店長、見る時間は閉店後、連絡先は店長と本部担当で変わりありませんか」と聞きました。店長は「連絡先に夜間責任者も入れたいです」と答えました。

この変更は、機種の話ではありません。それでも、見積と設置内容に影響します。北村さんは夜間責任者が映像を見られる権限だけを追加し、画質や台数の説明を最初からやり直しませんでした。

営業Q&A

防犯カメラ営業では画質から説明してよいですか?

商品の違いを分かりやすく伝えたい場面です。

回答

画質説明の前に、録画を見る人、見る時間、連絡先を聞きます。誰がいつ見て誰に連絡するかが分かると、画質や保存期間の説明が店の動きに合います。

本部確認がある店長には何を残しますか?

店長が導入したい一方で、本部に説明しなければならない場面です。

回答

録画を見る人、見る時間、連絡先を見積の説明欄に入れます。店長が本部に話す時に、そのまま使える言葉で残すと、価格だけの比較になりにくくなります。

映像を見た後の動きから決める

防犯カメラ営業では、画質を比べる前に録画を見る人の動きを聞きます。見る時間と連絡先まで決まると、店長は導入後の動きを想像しながら機種を選べます。

店内を歩く商談なら、「録画を見た後は誰に連絡しますか」とその場で聞いてください。店長の答えを見積にも同じ言葉で入れ、性能説明を店の確認作業に合わせましょう。

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営業指導歴22年。1000件以上の顧客との商談経験。1000人以上の営業相談に応じてきた。ある経営者との出会いを機に営業ノウハウを体系化。元ニートの落ちこぼれ営業を最下位グループからたった1か月で全国300人中トップに一発逆転させた。営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

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