【感謝される営業】売らずに売る方法とは
営業に苦手意識を持つ人が抱える悩み
営業で成果を出したいのに「押し売りと思われそうで怖い」「売り込むのが苦手」と感じていませんか。
そんな方に知ってほしいのが、売らずに売る営業術です。
お客様に感謝されながら自然に契約につながる方法を、実際の営業プロセスに沿って解説します。
営業は「お客様の気持ち」を動かす仕事
営業には4つの段階があります。
「アポイント」「アプローチ」「プレゼンテーション」「クロージング」。
一見シンプルですが、この流れの中には“お客様の気持ちの変化”が隠れています。
- アポイントでは「会ってみよう」と思ってもらう
- アプローチでは「聞いてみよう」と思ってもらう
- プレゼンでは「購入したい」と感じてもらう
- クロージングでは「購入しよう」と決断してもらう
つまり営業とは、お客様の気持ちを一歩ずつ前に進めるプロセスなのです。
「売り込む」ではなく、「お客様の心の変化をサポートする」ことこそが営業の本質です。
アプローチで「聞いてみよう」と思ってもらう
営業で最も重要なのが「アプローチ」です。
ここではお客様が「この人の話を聞いてみよう」と思えるかどうかがカギになります。
ところが、多くの営業マンはこの段階で商品を説明してしまいます。
「この商品はすごいですよ」と話し始めると、まだ聞く準備ができていないお客様は「売り込まれている」と感じ、防御モードに入ってしまうのです。
アプローチでは、商品の話をしてはいけません。
なぜなら、お客様はまだ自分の悩みや欲求を整理できていないからです。
営業マンが一方的に話すほど、話はかみ合わなくなります。
この段階では「今どんなことをお考えですか?」「どんなお悩みがありますか?」と質問し、相手の気持ちを丁寧に引き出すことが大切です。
その結果、「聞いてみよう」と思ってもらえた時、初めてプレゼンテーションに進めるのです。
プレゼンは「欲しい」と思ってもらう説明
プレゼンテーションの目的は「購入したい」と感じてもらうことです。
特徴を並べて話すのではなく、アプローチで聴いたお客様の悩みや望みに対して「この商品がどう役立つか」を伝えましょう。
ただメリットを説明するだけでは響きません。
お客様自身のニーズに焦点を合わせて伝えることで、はじめて「なるほど、それなら欲しい」と心が動くのです。
クロージングは「買ってもらう」ではなく「気づいてもらう」
クロージングでは「購入しよう」という気持ちを後押しします。
お客様が商品を手にした後の変化を具体的にイメージできるように促しましょう。
「これを導入したら、どんな変化がありそうですか?」と質問して、メリットを自分ごととして感じてもらうのです。
すると、無理なく自然に決断へとつながります。
売らずに売れる人の共通点
売れる営業は「話す」よりも「聴く」。
「説明する」よりも「質問する」。
「売る」よりも「役に立つ」。
この姿勢こそが、感謝される営業の本質です。
営業とは、お客様の「買いたい」を引き出す仕事。
そしてその力を育てるのが「逆転営業」です。
この原則を実践すれば、営業の流れが驚くほどシンプルになります。
自然に「売らずに売れる」状態がつくれるようになるでしょう。
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