
【保存版】営業ヒアリングで使える質問例50選
お客様の「本音」を引き出すには、質問力がカギ
「いい商品なのに売れない」「説明はしてるのに、反応が薄い」
そんな悩みを抱えていませんか?
その原因、もしかすると“ヒアリング不足”かもしれません。
このページでは、商談の「アプローチ」段階で使える質問例を50個ご紹介します。
アプローチにおけるヒアリングの重要性
商談には5つのステップがあります。
- アポイント
- アプローチ
- プレゼン
- クロージング
- フォローアップ
この中でも「アプローチ」は、お客様との信頼関係を築く最初の勝負どころ。
「好意 → 質問 → 共感」の流れが成果を左右します。
一方的な説明ではなく、質問を通じてお客様の考えや悩みを丁寧に引き出す──
そんな“専門家としてのスタンス”が問われるステージです。
営業ヒアリングで使える質問例50選
- 電話では“時間をとろう”と言っていただきましたが、今日はどうしてお時間を取ってくださったんですか?
→ お客様の“動機”を深掘り。聞かないと一方通行に。 - どうしてそのように思ったのですか?
→ 理由や背景に踏み込む基本質問。 - たとえばどういうことですか?
→ 話が曖昧なときの具体化に。 - なにかあったのですか?
→ 表情や反応が気になるときに。 - 今のところ、どんな状況にいらっしゃるんですか?
→ 現状把握で課題を見つけやすく。 - 具体的に、どうなりたいと考えていらっしゃいますか?
→ 目指すゴールを明確化。 - このことについて、どう感じておられますか?
→ 価値観・感情に触れる。 - これまでに、どんな取り組みをされてきましたか?
→ 過去の経緯・経験を聞き出す。 - その進み具合は、今のところ想定通りですか?
→ 理想と現実のギャップを可視化。 - それ、どんな工夫をされたから上手くいったんですか?
→ 成功要因の把握と称賛。 - なぜそれがうまくいかなかったと感じていらっしゃるんですか?
→ 課題の本質に迫る深掘り。 - 例えば、どんな感じだったんですか?
→ 漠然とした内容の具体化に。 - ということは…(相手の言葉を繰り返す)って感じですか?
→ 共通認識を確認するために。 - 御社の○○(ロビーの展示など)、あれって何か意味があるんですか?
→ 会話の糸口として有効。 - このあたりのお店とか、どうやって見つけたんですか?
→ 雑談からの信頼構築に。 - 最近、何か気になってることとかあります?
→ 興味関心に触れる自然な導入。 - その趣味って、いつごろから始めたんですか?
→ プライベートな関心で距離を縮める。 - ご家族(上司)は、どうおっしゃっておられますか?
→ 背景を知ることで関係性が深まる。 - 今の仕事に就いたきっかけって、何だったんですか?
→ 関心・共感を示す質問。 - そんなご経験があったから、今があるっていうことですか?
→ 相手の過去を肯定する共感質問。 - これからどんな人生にしていきたいですか?
→ 提案を人生レベルとリンクさせる。 - 声の感じから、何か気になることがありそうに思ったんですが、どうですか?
→ 雰囲気の違和感をやさしく確認。 - これまでに、この件で何か検討されたことはありますか?
→ 過去の検討履歴を把握。 - その課題、今はどんな状況になってますか?
→ 現在進行形か、変化があったかの確認。 - 今のお話、もう少し詳しく教えてもらってもいいですか?
→ 興味・関心を示すサイン。 - それって、どうしてそう感じたのでしょう?
→ 背景・理由に踏み込む問い。 - もしその課題が解決したら、どんな状態になりそうですか?
→ 理想像を引き出す未来質問。 - 他に、何か気になることってありますか?
→ 潜在的不安を探る補足質問。 - よろしければ、私から少しお話しても大丈夫ですか?
→ 自社紹介の自然な入り方。 - 今日の面談で、迷われたこととかありましたか?
→ 不安・疑問の解消に役立つ。 - もし、その理想の状態が実現できる方法があるとしたら…いかがでしょうか?
→ 欲求に火をつける問いかけ。 - 理想的な○○って、お客様にとってはどんなイメージですか?
→ 理想像の明確化で提案に厚みを。 - 他社さんのサービスも検討されたかと思うんですが、どんな印象を持たれましたか?
→ 競合比較で価値観を探る。 - その課題って、御社にとってどのくらい重要なテーマですか?
→ 優先順位・緊急性の判断。 - この件について、社内のどなたかと話されたことはありますか?
→ 決裁関係者の把握。 - 業界的に○○という流れがありますが、御社ではどんな影響が出ていそうですか?
→ 業界トレンドとリンクする。 - もし、このまま課題が解決できなかったら…どんな影響が出てきそうですか?
→ 行動を促すための“危機意識”。 - なるほど。ご自身としてはどう思っておられますか?
→ 一言の共感が信頼につながる。 - そうでしたか。お気持ちはいかがですか?
→ 心情を受け止めるクッション言葉。 - すごいですね。なにがそうさせたんですか?
→ 相手の努力に注目して関係性強化。 - ○○なんですね?(相手の言葉を繰り返す)
→ オウム返しで安心感を与える。 - 今回の○○って、お客様にとってどんな価値がありそうですか?
→ 価値の定義を言語化させる。 - 今日の面談で、特にお話しされたいことって何かありましたか?
→ 話題の主導権を自然に渡す。 - よければ、弊社について少しだけご紹介してもよろしいですか?
→ 許可を得てから話す姿勢を示す。 - 今回、このテーマに取り組もうと思われたきっかけって、何だったんですか?
→ 行動の“動機”を知るために。 - この課題がこのまま放置された場合、どんな影響があると思われますか?
→ “未来のデメリット”を意識づけ。 - 何か気になる点や、ちょっと引っかかる部分ってありませんでしたか?
→ 最後に“言いにくい本音”を拾う。 - これまで、似たような商品やサービスを使ったことってありますか?
→ 経験を通して基準を把握する。 - もし、理想の状態が実現できたとしたら…お客様にとっては、どんなことが起こってきそうですか?
→ “実現した未来”に触れる質問。 - (名刺を見ながら)このお名前、何かご由来があるんですか?
→ 初対面の距離を縮める雑談ネタ。
質問の活用が「共感」と「提案」につながる
質問は“聞く”ためのものではなく、“信頼を築く”ための武器です。
質問を重ねることで、相手の悩みや背景、価値観が見えてきます。
すると、提案も“押し売り”ではなく“解決策”として伝わるようになります。
最後に|営業力は「質問力」から変わる
今回ご紹介した質問を活用することで、
お客様から「ありがとう」と言っていただける商談に変えていけます。
質問力は、才能ではなくスキルです。
練習すれば、誰でも伸ばせます。
「この人、ちゃんと話を聞いてくれているな」
そう思ってもらえた瞬間、営業はぐっと楽になりますよ。
ぜひ、あなたの営業に役立ててください。
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営業指導歴22年。1000件以上の顧客との商談経験。1000人以上の営業相談に応じてきた。ある経営者との出会いを機に営業ノウハウを体系化。元ニートの落ちこぼれ営業を最下位グループからたった1か月で全国300人中トップに一発逆転させた。営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

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