Z世代(Zsedai)へのアプローチ・営業手法とは?
Z世代(Zsedai)という言葉を耳にする機会が多くなりました。Z世代とはなにか、Z世代の特徴や価値観、Z世代の顧客に対してのアプローチ・営業方法についてご紹介します。
Z世代とは
Z世代とは1996年から2012年代に生まれた世代です。生まれた頃から携帯電話・スマートフォン・インターネット環境があり、スマホネイティブ世代・デジタルネイティブ世代とも呼ばれます。
Z世代の時代背景
Z世代が生まれた年代の年表が下記です。スマートフォン・SNSが急発展した時代とみてとれます。アナログからデジタルへ移行した世代ともいえます。
- 1999年 iモード サービス開始
- 2004年 Facebook誕生
- 2006年 Twitter誕生
- 2007年 iPhone誕生
スマートフォンの世帯ごとの保有率の推移は2010年は9.7%、年々増加して2020年に83.4%に達しました。
Z世代の特徴・価値観・考え方とは?
スマホ・インターネットでのコミュニケーションをとる
Z世代はありとあらゆる情報をスマートフォンやインターネットから収集する習慣があります。ITリテラシー(情報技術に関する理解)が高いのも特徴の一つ。対面・電話だけでなく、SNSで文章・音声・動画を使ってコミュニケーションを自然にとっています。
自分や他人の個性・多様性を大切にする
自他ともに個性・多様性を受け入れて大切にする世代といわれます。SNSで発信される個性的な動画やパフォーマンスを見て影響を受け、Z世代は自ら個性を発信する傾向にあります。かつてはテレビに出るのが有名人のステータスのひとつでした。いまや、一般人でも数万人のフォロワーをもつユーチューバーやインスタグラマーもいます。
理想と現実のバランスをとる
理想を高く持ちすぎず、現実的思考に近いバランス感覚をもつ傾向があります。高いブランド物や高級なスポーツカーを手にするよりも、ワークライフバランスを重視する価値観に移っています。
スマホ・SNSで徹底的に調べてから買う
Z世代は十分に吟味して下調べしてから行動に移ります。スマホやSNSで口コミやレビューを調べてから納得して購入に至るのです。ポジティブな口コミだけでなく、ネガティブな口コミを閲覧したうえで総合的に判断します。店頭で衝動的に買い物するより、慎重に品定めをする傾向があります。
所有にこだわらない
。
高額商品を購入して所有する意欲よりも、所有にこだわらない傾向があります。月額定額制で借りたり、持ち続けるのではなく中古で売るなどです。ブランド物を買うために稼ぎたいという思考は薄れているでしょう。
モノよりコト・トキ。リアルな体験に興味をもつ
現物よりも体験や体感に興味関心をもち、価値を感じる傾向があります。「モノ消費→コト消費→トキ消費」に移り変わっているといえます。インターネット・SNSの空間でコミュニケーションがなされる反動といえます。非再現性・参加型がポイントといわれます。夏の音楽フェスに参加するのは、音楽を聞きたいという以上に、二度と同じ感動を得られる空間がなく、共通の趣味嗜好の人と集って、一緒に盛り上がれる感覚があるから、といえるでしょう。
社会課題への意識が高い
Z世代はSDGs(エスディージーズ)と呼ばれる2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」をリアルタイムで体感している世代。日本国内の各企業がSDGsに取り組む様子を見聞きしています。小中高の教育のなかでも社会課題や倫理に触れる頻度が高いことも要因の一つといえます。
日本に限らずグローバルでみてもミレニアル世代および Z 世代の社会課題への意識は非常に高い。
出典:経済産業省 共通価値を取り込む新たな成長の要請P137
Z世代に刺さるアプローチ・営業活動
では、Z世代にどのようなアプローチ手法や営業活動が刺さるのでしょうか?
SNS・インターネットの活用
Twitter・Instagram・YouTube・Facebook・TikTokなどのSNSを活用したアプローチが挙げられます。大手企業もこぞってSNSをマーケティングに活用できるかを研究する時代に。映える(ばえる)写真を投稿して口コミのように情報拡散される手法です。次の写真のようにペットボトルのラベルに特殊加工を施し、オシャレなリボンに早変わりする写真は瞬く間にシェアされました。
一人の営業マンでここまで宣伝ができないにしても、企画を出すことは可能です。奇抜で他にないアイデアで勝負できる可能性はあるでしょう。
Z世代のインフルエンサー(影響力のある人物)の活用
インフルエンサーとよばれる数万、数十万人のフォロワーがいる人物に商品の感想をコメントしてもらうアプローチは主流となりました。いまやインフルエンサービジネスとも呼ばれ一つの市場と化しています。インフルエンサーは常日頃から情報発信を欠かさずフォロワーと接触機会を設けています。フォロワーからすれば、「この人が紹介するなら信頼できる」となりやすいのです。
トップレベルのインフルエンサーは多額の宣伝費用が契約時にかかるでしょうから、これから伸びそうな人物をピックアップしてみるのはひとつのアイデアです。営業マンの立場でも手元のスマホでSNSで調べられるはずです。
動画の活用
Z世代は動画と切っても切り離せません。YouTubeやネットフリックスなどスマホで動画によって情報収集しています。Z世代の顧客層の場合、動画URLを送ることで満足する場合もあると考えられます。たとえば、動画で商材説明・動画で補足説明などです。顧客が稟議を通すために「上司に伝えやすい動画」を送るという手もあるでしょう。
タムパという言葉をご存知でしょうか。タイムパフォーマンスのことで、かけた時間に対しての効果という意味。Z世代は効率的に時間を使いたいという意識があります。動画は本人の都合のよい時間に見られるという点ではタムパがよいといえるでしょう。
YouTubeはアカウントさえ作れば無料で活用できます。顧客に送った動画は視聴時間をYouTubeの管理画面で確認できるため、「何分見てもらえたか」が把握可能。なかなか会えない、難攻不落の顧客などにも使える手法かもしれませんね。
Y世代(ミレニアル世代)、X世代との違いとは?
Y世代(ミレニアル世代)とは
Y世代(ミレニアル世代)は1980年~1995年頃に生まれた世代を指します。社会がグローバル化し、経済は比較的安定期にはいった世代です。バブル崩壊後の影響やリーマンショックの影響を受けた時代背景があります。そのためZ世代に比べると懐疑的な考え方をもっているといわれます。Y世代の購買行動からモノ消費からコト消費に変遷しました。Z世代と最も年齢が近く価値観を共感しやすい世代といえるでしょう。
X世代とは
X世代とは1960年から1979年に生まれた世代を指します。高度成長真っ只中。誰が早く出世するか、出世街道などの言葉もよくとりあげられました。高級品やブランド品を買うことで自らの個性を主張する世代といえます。Z世代との感覚はかけはなれたものといえるでしょう。
まとめ
Z世代の特徴や価値観、Z世代の顧客に対してのアプローチ・営業方法などについてみてきました。いかがでしたか?
Z世代の価値観や感覚を知ることで、視点を変えたアプローチが可能になるでしょう。活用できることがあれば、明日から実践してみましょう。
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木村まもる(逆転営業アカデミー 売上UPマジシャン)
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