
【ひとりロープレ・1人ロープレ】営業ロープレ相手がいないときの練習法とは?
● 質問
中級コンサルの受講者です。第1回の面談はこれからで今は木村先生の講義動画をスキマ時間に聞いて勉強しはじめました。「もっと営業について知りたい」と思いはじめたばかりです。2週間後に社内でロープレ勉強会があるので営業の成果を同僚に見せたいです。社内にはロープレを付き合ってくれそうな人がいないので自分でできる練習法があればと思っています。1人でもできるロープレ練習法を知りたいです。
● 回答
音声回答(ダウンロードOK)
具体的な3つの方法について解説します。第1回の面談がまだの状態ですので今はできることを確実にやっていきましょう。基礎固めが大切です。格闘技でいうと投げ技(営業トークスクリプト)の練習の前に、受け身の練習(下記6要素)をやるのと同じです。
相手がいる状態でのロープレは重要です。正しくロープレするためにはやり方と方法がキモ。現場に近い形で実践するのがロープレです。理論・理屈だけでは現場に落とし込めないのでロープレで身につけていくのです。あなたが現場で使える言葉にしていくことです。役者が舞台稽古するように営業でもセリフやスクリプトを練習するのです。営業では質問を段階的に活用していくのですがその前に大切な下記要素を確実にできているかチェックしてください。
好意に必要な3つの要素
- 笑顔
- 発声
- アファーメーション(デイリー内省シート・課題解決シート)
ロープレ勉強会に向けて前日か当日に課題解決シートを書くようにしましょう。
共感に必要な3つの要素
- うなずきとあいづち
- 褒める
- 共通項を話す
(さすがですね、すごいですね、すばらしいですね)
(あくまでも相手の話題に関連して)
上記6要素を確実にやるだけでもずいぶん相手と仲良くなれます。あなたの社内ロープレ勉強会の際に上記を取り入れて実践してみてください。上記6要素は1人ロープレの材料としても基礎固めに重要で十分な練習量が必要です。受講者限定ページの表現トレーニングを活用してください。そのうえで第1回から第3回で学んで頂くノウハウを手にして頂き身につけていただきます。
あなたの2週間後のロープレ勉強会のポイントは以下の3点です。
- できることを確実にやる
- できないことを無理にやらない
- グラデーション
柔道でたとえると、受け身ができないのに練習試合にいくと投げられて怪我をするのと同じです。まだ習っていないことを無理にやろうとするとダメージを負い自信をなくす要因になりかねません。
周りが気づかないように少しずつ試していくことです。いきなり急激に変化すると「どうかしたか?」「大丈夫か?」となるからです。2つの色がグラデーションでじわじわ変化するのと同じようにじわじわ試すことです。表現トレーニングの成果を少しずつでいいですから、試していきましょう。
ひとりロープレ練習法3選
上記の6要素を1人ロープレで実践する方法は大きく分けて以下の3つです。
① 6つの方法
1人で歩いているときに(スキマ時間に・マスクをして)
- 1: 声に出す
- 2: 声に出さずに心のなかでやる
音声を聞いているときに(本を読んでいるときに)
- 3: 声に出す
- 4: 声に出さずに心のなかでやる
商品カタログを読んで「なるほど」「そうなんですね」と言ってみたり、新聞や書籍を読んで「へぇ~」と言ってみたりすることです。
周りから見ると「変わった人」に見えるかもしれません。でも、これは立派な練習法です。周りの人が気づかないうちにあなたは営業スキルアップしていきます。
相手と話しているときに(お客様ではなく同僚や家族と雑談しているとき)
- 5: 声に出す
- 6: 声に出さずに心のなかでやる
あなたが表現したら相手の反応や表情をチェックしてみてください。いきなりお客様に対してやるのではなく身近な人を相手に試してみましょう。
3つのチェックポイント
- 試してみたいと感じているか?
- 相手との距離が縮まっているか?
- 相手と仲良くなれているか?(相手が笑顔になっているか?)
② 練習相手を作る
理解者を作っていくことが大切です。ロープレの相手をしてくれる仲間づくりを試みてください。パートナー(奥様・ご主人・彼氏・彼女)やご家族にあなたが取り組んでいることを話し協力してもらいましょう。
「わたし独身なので」という方は、日常の中で出会う方を巻き込んでください。
- エレベーターで一緒になった方に「こんにちは」
- コンビニで「ありがとうございます」
- 横断歩道の信号待ちで隣の人に「会釈する」
日常でのあたたかさを自然に出していくことが大切です。あなたが日常であたたかさや優しさができるようになれば営業の場面でも当たり前のようにできるように変わります。
私は過去に妻の誕生日にかばんをプレゼントした経験があります。妻に話を聞いたところ「使っていた合成皮革のカバンがボロボロになり、ご近所さんの目が気になっていた」そうでした。そこから時間を取って妻の話に笑顔でうなずき、あいづちを打って話を聴きました。一時間程度は聞いた記憶があります。妻は「カバン自体の使い勝手はよく、同じような使い勝手のカバンが欲しい」とのことで最終的にオーダーメイドで革の鞄をプレゼントしました。いままで黙ってボロボロのカバンを使ってくれていた妻に感謝しつつ。
このように家族に練習相手になってもらえれば日常の中で練習が自然とできるようになっていきます。
3つのチェックポイント
- 不自然ではないか?
- 相手にあたたかくやさしい雰囲気が伝わったか?
- 心のふれあいができているか?
③ 営業トークスクリプトをまず固める
まずあなたの営業トークスクリプトを固めてください。教科書がなければ独学できないのと同じです。営業トークスクリプトは中級コンサルの第1回~3回の面談を通じて固めていきます。今あなたにできることはシェアしている営業トークスクリプトを熟読することです。営業トークスクリプトが固まれば、次のように身に着けてください。
- ステップ1 声に出して読み上げる
- ステップ2 気持ちを込めて声に出して読み上げる
- ステップ3 暗唱する
3つのチェックポイント
- 営業トークスクリプトが固まったか?
- 読み上げたとき気持ちが入っているか?
- 相手がいる状態で使えているか?(使いたいと思えるまで自然と口からスッとでてくるか)
まとめ
1人ロープレ練習法について解説しました。基礎から一つひとつ行動していくことで必ず成果をだせます。行動していきましょう。


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