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駐車場営業は契約前に出入り時間と車幅を聞く

契約前に見る出入り時間と車幅

この記事は、次のような駐車場契約の商談に近い方向けです。

  • 月額料金の説明だけで契約前に迷われる方
  • 車庫入れや出入り時間の不安を聞き漏らしやすい方
  • 空き区画を案内しても決め切れないお客様が多い方

駐車場営業では、空き区画と月額料金を説明すれば話が進むように見えます。けれど、契約前のお客様が迷っているのは、料金だけとは限りません。

大森彩乃さん(仮名、月極駐車場管理業の営業担当者)は、駅前の月極駐車場を案内していました。お客様は「空きがあるなら見たいです」と言いました。大森さんは料金、保証金、契約開始日を順番に説明しました。

お客様は最後に「車幅が少し心配です」と言いました。大森さんは、その一言で説明の順番が違っていたことに気づきました。駐車場営業では、契約前に出入り時間、車幅、連絡先を先に聞きます。

この記事では、駐車場営業を料金説明で終えず、お客様が毎日使えるかどうかを確認する聞き方を解説します。月額料金の納得より前に、出入りできる時間と車幅の不安を見ます。

料金説明だけで止まる駐車場契約

大森さんは、空き区画の説明に慣れていました。月額料金、契約開始日、支払い方法、必要書類。説明する項目は決まっています。

ただ、お客様が毎日使う駐車場では、契約書の項目だけでは足りません。朝の出庫時間、夜の帰宅時間、車幅、隣の車との距離、雨の日の歩く距離など、使う場面の不安があります。

大森さんが料金を説明している間、お客様は区画の線を見ていました。料金より先に、車が入るかどうかを考えていたのです。

そこで大森さんは、次の案内から聞く順番を変えました。「先に、普段の出入り時間と車の幅を伺ってもよろしいですか?」と聞きました。お客様は「朝七時半に出て、夜八時頃に戻ります」と答えました。

駐車場営業の入口は、空き区画の説明から毎日の使い方の確認へ移ります。

契約前に聞く三語

大森さんは、契約前に聞く三語を決めました。出入り時間、車幅、連絡先です。この三語がそろうと、空き区画の見せ方が変わります。

出入り時間は、混みやすい時間帯やゲートの開閉を確認するためです。車幅は、停めやすさと隣の車との距離を確認するためです。連絡先は、区画変更や工事案内を誰に伝えるかを確認するためです。

お客様が「夜八時頃に戻ります」と答えた時、大森さんは「夜八時頃に戻るのですね」と受けました。続けて、「その時間に照明と通路幅を見ておきたいです」と伝えました。

この会話なら、料金の話だけで契約を急いでいるように見えません。お客様が使う時間を前提にしているため、案内そのものがお役立ちに近づきます。

出入り時間、車幅、連絡先を先に聞くと、区画案内は契約説明から毎日の使いやすさの確認へ変わります。

迷いを分ける現地案内

現地案内では、迷いを料金、車幅、夜の出入りに分けます。大森さんは、最初から契約書を出さず、区画の前でお客様に立ち位置を変えてもらいました。現場で区画を見ながら聞くと、料金表だけでは出てこない不安が出ます。

お客様は「隣に大きい車が停まると怖いです」と言いました。大森さんは、その怖さを受け止めてから、どこを見るかを聞きました。

大森さんは、「今いちばん気になるのは、料金、車幅、夜の出入りのどれについてですか?」と聞きました。お客様は「車幅です」と答えました。

その答えを受けて、大森さんは車幅を測る位置だけを確認しました。料金の割引や契約開始日の説明には入りません。お客様が選んだ車幅から見ることで、現地案内が整理されました。

迷いを分ける時は、選択肢を増やしすぎません。料金、車幅、夜の出入りの三語だけなら、お客様も答えやすくなります。

車幅の不安を受ける会話例

大森さんは、車幅の不安を受ける会話を練習しました。隣の車が大きい時に怖いという相談を受けた場面です。

大森さんは、相手の怖さを短く受けました。続けて、「車幅を見るなら、区画の線、隣の車、出る時の切り返しのどれから見ますか?」と聞きました。

お客様は「出る時の切り返しです」と答えました。大森さんは、実際に車を出す向きを確認し、朝の混みやすい時間も聞きました。

ここで大森さんが気をつけたのは、不安を安心という言葉で片づけないことです。「大丈夫です」と言い切るだけでは、お客様の使う場面は見えません。

車幅の不安は、区画の線だけでなく、出る時の切り返しまで聞くと具体的になります。

連絡先を契約前に聞く理由

駐車場契約では、連絡先も大事です。契約者本人が毎日使うとは限りません。家族が使う場合、法人車両を従業員が使う場合もあります。

大森さんは、契約者だけでなく、普段車を動かす人も聞きました。「区画の変更や工事案内は、どなたにお伝えすると早いですか?」と聞きました。

お客様は「妻が使う日もあります」と答えました。大森さんは「奥様が使う日もあるのですね」と受け、夜の出入りと照明も一緒に確認しました。

連絡先を聞くことは、事務手続きだけではありません。毎日使う人が困らないようにする確認です。連絡先を契約後に慌てて聞くと、区画変更や工事案内が遅れることがあります。

契約前の連絡先確認は、契約者を急かすためというより、実際に使う人へ案内を届きやすくするためです。

契約を急がない意思確認

大森さんは、車幅と夜の出入りを確認した後、すぐ申込書を出しませんでした。先に、意思確認をしました。

大森さんは「この区画で前に進めるとしたら、まだ気になるのは料金、車幅、夜の出入りのどれについてですか?」と聞きました。お客様は「料金です」と答えました。

ここで初めて、月額料金と初期費用の見方を説明しました。お客様の迷いが料金に移ったことを確認してから話したので、説明が押しつけに見えにくくなります。

逆転営業のクロージングでは、申込を迫る前に相手の意思を確認します。駐車場営業でも同じです。使える場面を見て、気になる点を一つ聞いてから申込に入ります。

大森さんは、最後に「今日は車幅と夜の出入りは確認できました。料金を見て、進められそうか一緒に確認しましょう」と伝えました。

契約後の案内につながる一言

契約が決まった後も、出入り時間、車幅、連絡先は役立ちます。大森さんは、契約後の初回案内で「夜八時頃に戻ると伺っていました」と伝えました。

お客様は「そこまで覚えてくれていたのですね」と答えました。料金だけの契約説明では、この一言は出ません。契約前に使う時間を聞いていたから、契約後の案内にもつながりました。

大森さんは、駐車場のゲート操作、夜間照明、区画番号の見方を、夜八時頃に戻る人の目線で説明しました。契約後の不安も減らせます。

駐車場営業は、空きを埋める仕事に見えます。けれど、お客様にとっては毎日の出入りの場所を決めることです。そこを聞くと、契約前から契約後まで会話がつながります。

大森さんは、次の案内でも三語を使いました。出入り時間、車幅、連絡先。この三語があることで、料金説明だけの営業から、使う人の毎日に沿った営業へ変えられました。

別のお客様では、法人車両を三人で使うケースがありました。契約者は総務担当者でしたが、実際に運転するのは配送担当者です。大森さんは、契約者だけに説明して終わると、配送担当者が区画の場所を間違える可能性があると考えました。

大森さんは「普段車を動かす方にも、区画番号と夜間の出入口をお伝えしますか?」と聞きました。総務担当者は「配送担当にも共有します」と答えました。

この一問があると、契約後のトラブルを減らせます。月額料金や初期費用は契約者が見ますが、毎日の使いやすさは運転する人が感じます。駐車場営業では、誰が払うかと誰が使うかを分けて聞くことも大切です。

大森さんは、契約書を渡す前にもう一度「出入り時間、車幅、連絡先はこの内容でよろしいですか」と確認しました。三語を最後まで変えないので、お客様も何を決めたのかを思い出しやすくなります。

この確認を入れると、申込書の記入は単なる事務作業になりません。毎日の使い方をそろえた後の手続きになります。お客様は、契約してから困る点を先に見たうえで署名できます。

契約後に聞けばよいと思っていた情報ほど、契約前に少しだけ聞く方が役に立ちます。出入り時間と車幅は、料金表だけでは見えない毎日の不安だからです。

営業Q&A

駐車場営業で料金を先に聞かれたらどう答えますか?

月額料金だけで比較されそうな場面です。

回答

料金を答えたうえで、出入り時間と車幅も確認します。「料金はこちらです。あわせて、毎日使う時間と車幅だけ見てもよろしいですか」と短くつなげます。

車幅の不安はどこまで確認すればよいですか?

現地案内でお客様が停めやすさを気にする場面です。

回答

区画の線、隣の車、出る時の切り返しまで聞きます。お客様が怖いと話した言葉を変えずに受けて、どこが怖いのかを一つ確認します。

使いやすい区画の選び方

駐車場営業で契約前に聞くことを解説しました。料金、空き区画、契約開始日だけでなく、出入り時間、車幅、連絡先を先に見ます。

  • 出入り時間で分かる使う場面
  • 車幅で見える停めにくさ
  • 契約後の案内につながる連絡先

次の現地案内では、料金説明の前に「普段の出入り時間と車幅を先に伺ってもよろしいですか」と聞いてください。毎日の使い方から入ると、駐車場契約はお客様の不安に沿って進められます。

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営業指導歴22年。1000件以上の顧客との商談経験。1000人以上の営業相談に応じてきた。ある経営者との出会いを機に営業ノウハウを体系化。元ニートの落ちこぼれ営業を最下位グループからたった1か月で全国300人中トップに一発逆転させた。営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

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