【事例あり】売上が3倍になったヒアリングのコツ|聴けば聴くほど提案力アップ!ヒントは会話の中に

営業で「話しすぎてしまう」あなたへ

「どう提案すればいいかわからない」「つい説明ばかりしてしまう…」
そんな悩みを持つ方にこそ伝えたいのが、“聞く”ことの力です。

商品を売る前に、どれだけ深く相手の話を聞けるか。
そこが、営業の成果を大きく左右するポイントになります。

提案前に、何をどこまで聞くべきか?

営業には5つのステップがあります。

  • アポイント
  • アプローチ
  • プレゼン
  • クロージング
  • フォローアップ

この中でも、提案前の「ヒアリング」で勝負が決まるといっても過言ではありません。

ただ質問するのではなく、相手の言葉に“つながり”を見つける。
以下はその実例です。

ロールプレイ再現

営業:まずお客様、いまの現状はどのような感じでしょうか?
お客様:営業について困っていて、新人教育が難しい。
営業:具体的に、どんなところが難しいと感じていますか?
お客様:マニュアルはあるけど、うまく伝わらない。
営業:なるほど。そのマニュアル、どんな内容でしょうか?
お客様:商品の案内マニュアルです。
営業:受注に結びついていない…ということですね?
お客様:そうです。
営業:その原因、なぜだとお考えですか?
お客様:それが私たちにもよくわからないんです。
営業:他にもお困りの点、ありますか?
営業:新人に営業力をつけさせる方法があればどうですか?
お客様:それはぜひ取り入れたいです。

──ここまで聞くと、「お客様が本当に困っていること」が見えてきます。
その状態で提案するからこそ、刺さるんです。

聞けば聞くほど、提案内容が“お客様仕様”になる

営業とは、「説明すること」ではなく、「その人のための提案をすること」。

だからこそ、聞く内容も深くなります。

  • 現状だけでなく、過去の取り組み
  • うまくいかなかった原因
  • そのときの感情
  • これからどうしたいのか

さらに、別の角度から聞き直すことで、立体的に課題が見えてきます。
「聞く」のではなく「聴く」ことを意識しましょう。

お客様の背景を聞かせていただくことで、逆にあなたの話を聞いてもらえるようになります。

たとえば、こんな提案が可能に

  • 「マニュアルだけでなく、指導の仕組みもご提案できます」
  • 「同じ課題を解決した事例があります」

──これが、“響く提案”になるんです。

【実話】成約率3割→9割にアップした事例

あるコーチングサービスの方が、ヒアリングに重点を置いた結果…

  • 商品説明にかけていた時間を削減
  • 聞くことで相手の課題を抽出
  • それに応じた具体提案を実行

その結果、成約率は3割→9割にアップ。月商は3倍に。
テクニックではなく、「聞く深さ」を変えただけ。

「聞いてるようで聞いてない」営業を卒業する

「聞きなさい」と言われても、ただ黙っているだけでは意味がありません。
本当に聴くとは、「目で見て、耳で聴いて、心で感じる」こと。

その結果、お客様はこう感じるようになります。
「この人、ちゃんと分かってくれてる」──

そこに、信頼が生まれます。
信頼があるからこそ、提案も受け入れてもらえるようになります。

ワンポイントアドバイス

「先に説明して」と言われたとき、すぐに話し始めないこと。

安易な説明は、自分本位な提案になります。
大事なのは「まず聞いてから、相手に合わせた提案をする」こと。

“売るため”ではなく、“役立つため”に聴く。
それが逆転営業の本質です。

5分後アクション

今すぐできるヒアリング改善アクションを3つ紹介します。

  • 最近の商談で聞き足りなかった点を3つ書き出す
  • 次の商談で聞く“深掘り質問”を1つ考える
  • コメント欄でその質問をシェアしてみる

──あなたの実践が、他の営業仲間の参考になります!

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営業指導歴22年。1000件以上の顧客との商談経験。1000人以上の営業相談に応じてきた。ある経営者との出会いを機に営業ノウハウを体系化。元ニートの落ちこぼれ営業を最下位グループからたった1か月で全国300人中トップに一発逆転させた。営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

 
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