
【要注意】営業でやってはいけないNGワード5選
営業でつい口にしてしまう一言が危険な理由
営業の現場では、ちょっとした言葉が信頼関係を大きく左右します。
「つい余計な一言で空気が冷めた…」「本題に戻れず商談が流れた…」という経験は誰しもあるはずです。
実はそこには共通のパターンがあり、避けるべき言葉と、逆に会話を前向きに進める便利フレーズがあります。ここではその両方を整理してお伝えします。
NGワード①:正直に言うと…
一見すると誠実さを伝えているようで、実は「今までは正直じゃなかったの?」と疑念を生みます。
「正直に言うとこのプランの方がいいんです」と言われると、お客様は「他の説明は本当は違ったの?」と感じてしまうのです。
信頼は言葉ではなく行動で築くもの。わざわざ「正直に」と言わなくても、普段の姿勢で伝わるようにしましょう。
NGワード②:どちらでも大丈夫です
相手に委ねているつもりでも、これは「責任放棄」と受け取られます。
「AでもBでも大丈夫ですよ」と言われたら、お客様は「結局どちらが最適なの?」と不安になってしまうのです。
営業の役割はお客様を迷わせることではなく、最適な選択肢に導くこと。責任を示す言葉に変えることが大切です。
NGワード③:うちの方が安いです
価格で勝負すると「安いから選んだ」としか記憶されません。
その結果「もっと安いところがあるかも」と他社を探す動機を与えてしまいます。
本当に伝えるべきは、商品やサービスが持つ価値、そしてそれによってお客様の未来がどう変わるのか。
「価格」ではなく「価値」で勝負しましょう。
NGワード④:とりあえず契約しましょう
この言葉は営業側の焦りを感じさせます。お客様の気持ちが固まっていないのに押し切れば、「売りたいだけだな」と思われてしまうでしょう。
クロージングは「これで解決できる」「未来が良くなる」と確信した時に自然と進むもの。
「とりあえず」という営業都合は禁物です。
NGワード⑤:うちの決まりなんです
反論や要望に対して多い言葉ですが、これは「あなたに相談しても意味がない」と感じさせます。
お客様が欲しいのは「壁」ではなく「解決策」。
代替案を探る姿勢を見せることで、信頼が生まれます。
「どういうことですか?」「たとえば?」と掘り下げて、お客様の本音を引き出すことが大切です。
会話が脱線しても戻せる便利フレーズ3つ
商談中に話がそれたり沈黙が生まれたりするのは自然なこと。そんな時でも本題へ戻すためのフレーズがあります。
- 「ところで、そういう中で〇〇については、どのようにお考えですか?」
共感したうえで「ところで」を使うと、自然に商品やサービスの話題に入れます。 - 「いまのお話をお聞きになって、特に印象に残った点はどこでしたか?」
お客様の関心を確かめ、提案に対する理解度や意欲を把握できます。沈黙はチャンスとして活用しましょう。 - 「現状、〇〇について、具体的にどうしていきたいとお考えですか?」
課題解決に向けた「お客様自身の欲求」を引き出し、行動の意欲を自然に高めます。
これらのフレーズを使うことで、会話は「売る営業」から「喜んで買っていただける営業」へと変わります。
まとめ
営業での一言は、信頼を築くことも壊すこともあります。
NGワードを避け、便利フレーズを身につければ、商談の質は劇的に変わります。
あなたも次の商談から取り入れてみてください。


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