ご質問ご回答Q&A

住宅メーカーで設計から営業に異動になりショックです。

●質問

私は住宅メーカーの設計部署で今まで5年間勤務してきましたが、先月、営業部署に異動になりました。

住宅メーカーに技術職の設計として入社しましたが、昨今の社会環境により営業受注が激減したことにより、設計に割く人員を営業に回すことになり、私が営業への異動を命じられました。

大学は建築学科を卒業し、二級建築士も取得しました。
これから設計士として少しずつ経験を積んでいこうと思っていたなかでの異動通告だったので、とてもショックです。

会社の事情は十分理解できるのですが、正直営業としてこの会社に入ったわけではないので、これから続けていけるか自信がありません。

いろいろと考えれば考えるほど自分は今まで人付き合いもいいほうではなかったですし、営業として活動していくには実力が不十分ではないかと自分自身に悔しさがこみ上げてきます。
今は、その悔しさをバネにして次年度に受験予定の1級建築士試験に向けて、日々勉強の毎日です。

営業を経験されてきた人生経験豊富な先生から激励のお言葉をいただけると幸いです。

よろしくお願いします。

● 回答

あたなは住宅メーカーに設計として入社されて、営業部署に異動になり、ショックであり、自信がないと感じておられるのですね。

激励のお言葉をということで、私は若輩者ではございますが、お役に立てればという思いで、あなたにお答えさせていただきます。

一言で言いますと、「あなたの住宅設計に厚み・深みを出せる貴重な経験になるのではないでしょうか」とお伝えしたいです。

あなたはどのような想いを持って今の住宅メーカーに技術職の設計として入社されましたか?

  • 「自分で作図した住宅が出来るのが楽しみだから?」
  • 「設計するのがとにかく好きだから?」
  • 「営業は嫌だから?」

今の会社に入社した本当のあなたの「入社の動機」は何でしたか?

綺麗ごとのように聞こえるかもしれませんが、「自分が設計した住宅が建って、そこに住む家族の幸せな笑顔、楽しそうな声を目に浮かべるとワクワクするから」など、そこに住む人のため、という様な本当のあなたの目的があるのではないでしょうか?

営業という仕事は、その家族がどんな風に暮らして、どんな会話をして、どんなワクワクがあって、どんな嬉しさがあってなどなど、あなたが設計した住宅に住む「人」を相手にします。

それはきっとあなたが将来、一級建築士として設計する時に心のこもった、厚みのある、深みのある設計にできる大切な要素になるのではないでしょうか。

これからあなたは苦しいことや、経験したことの無いことにあうかもしれません。
いまは営業という仕事を素直に受け入れられないかもしれませんが、10年、20年後のあなた自身にとって、貴重な経験にぜひしていただきたいと私は思います。

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2003年、22歳から営業マンとして18年経験。2017年の配置転換を機に営業ノウハウを体系化。1000件以上の顧客との商談実績。500人以上の営業相談に応じてきた実績。無形商材・有形商材の営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

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