【最新版】営業力ゼロから始める信頼構築の基本

【最新版】営業力ゼロから始める信頼構築の基本

営業未経験でもできる「信頼構築」の出発点

お客様との会話が深まらない。沈黙が怖くてつい説明ばかりしてしまう。どう信頼関係を作ればいいのか分からない。そんな悩みを持つ経営者・事業者の方は非常に多いものです。しかし、営業力がゼロの状態からでも、正しい順番でコミュニケーションを積み重ねれば信頼は必ず生まれます。

営業の基本は「行為 → 質問 → 共感」の3ステップです。これは営業に限らず、人と人が会話を深めていくための最もシンプルで普遍的な流れです。まずこちらが相手に興味関心を持ち、自然に生まれる質問を投げかけ、その答えに共感を返していく。この循環があることで、お客様は安心し、心を開いてくれるようになります。

信頼が深まる「行為 → 質問 → 共感」の流れ

営業で最初に覚えるべきは、会話を前に進めるためのこの3つの動きです。売れるかどうか、お客様が買う気があるかどうかといった条件を考える前に、人として関心を向けることが出発点です。興味を持てば自然と質問が生まれ、質問に丁寧な反応が返ってくると相手は安心します。これが信頼の土台となります。

共感は、難しい言い換えやオウム返しをする必要はありません。「そうなんですね」「なるほど」といった、相手の話を受け止めているという反応で十分です。これらを積み重ねるだけで、売り込み感が消え、会話の温度が自然に高まっていきます。

イメージの共有が信頼を加速させる

例えば「ご出身はどちらですか?」という質問で「京都です」と返ってきた場合、「京都なんですね」と軽くイメージを共有するだけでも会話の世界観が一気に近づきます。「北海道なんですね、この時期は雪が綺麗ですよね」「沖縄に行ったことがありますが、本当に海が綺麗ですよね」など、相手の言葉を自分の中のイメージで受け止め、返していくことが信頼につながっていきます。

そのうえで、「札幌のどんなところに住んでいたんですか?」と少しずつ掘り下げていくと、相手の人柄や背景が自然と表れてきます。これが会話を深めるコミュニケーションです。

ダメな例:尋問のような会話は信頼を壊す

質問だけを連発すると、お客様は「尋問されている」と感じてしまいます。質問 → 質問 → 質問…と共感のない会話になると、相手は心を閉ざしてしまいます。質問の合間にしっかりと反応を返し、安心して話せる空気を作ることが大切です。

信頼構築の本質は「好かれようとしない」こと

ある受講生が、「以前は好かれようとして頑張りすぎて空気が硬くなっていた」と話していました。しかし逆転営業を学んだ後は、「自分が先に相手を好きになることが大切だ」と気づき、商談が劇的に変わったそうです。こちらから興味関心を向けると、相手も自然と行為を返してくれる。これは心理学でいう「返報性の法則」であり、営業の基本中の基本です。

営業力ゼロでも信頼は作れる

必要なのはこの3つだけです。
行為(興味関心を向ける)→ 質問(自然に湧いたことを聞く)→ 共感(受け止める反応を返す)。
この循環が起きると、会話は自然に深まり、「この人になら話してもいい」という安心感が生まれます。営業未経験でも商談が前に進むようになり、信頼関係は確実に築けます。

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営業指導歴22年。1000件以上の顧客との商談経験。1000人以上の営業相談に応じてきた。ある経営者との出会いを機に営業ノウハウを体系化。元ニートの落ちこぼれ営業を最下位グループからたった1か月で全国300人中トップに一発逆転させた。営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

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