
営業が楽しくなる「自然体トーク」の作り方3選
営業で自然に話せない悩みを解消するには
「口下手だから営業に向いていない」と感じる人は少なくありません。沈黙が怖くて話しすぎたり、逆に緊張で黙ってしまったり。実はこれは「話す才能がない」からではなく、自然体で話せる型を持っていないだけなのです。
口下手からはじめた木村の体験談
私も営業を始めた頃は恥ずかしがり屋で、何を言っていいのかわからず、カタログを開いて商品の説明ばかりしていました。
緊張して声が上ずり、早口になり、油汗が出てくる…。その度に「営業って嫌だな」と思っていました。
つまり、口下手だからこそ余計に喋ってしまい、逆に成果につながらないという悪循環に陥っていたのです。
① 完璧に話そうとしなくていい
多くの営業マンが「上手に話さなきゃ」と力んでしまいます。
でもお客様は“完璧な説明”よりも“自然なやりとり”を求めています。
例えば挨拶の後に、
「今日はお時間いただきありがとうございます。ところで、弊社のことはご存知でしょうか?」
と一言質問を挟むだけで、会話は自然に流れ始めます。
② 質問中心のトークスクリプトを持つ
自然体トークは即興ではありません。質問をベースにしたトークスクリプトを準備することで、誰でも自然に会話を展開できます。
私自身も質問スクリプトを徹底的に練習し、全国上位の成績を取れるようになりました。
例えばこんな流れです。
- 「本日はありがとうございます。ところで弊社のことはご存知ですか?」
- 「そうですか。では、今日はなぜお時間をいただけたのでしょう?」
- 「現場で人材育成に悩んでいて…」
- 「なるほど、具体的にはどんな場面で感じられますか?」
このように質問をつなぐことで、自然に会話が広がっていきます。
③ お客様の言葉を返して“自然に進める”
自然体トークの最大のコツは「相手の言葉を返す」ことです。
お客様が「新人育成が難しい」と言えば、
「新人育成が難しい、というのはどんな場面で感じますか?」
と返すだけ。
無理に新しい話題を作る必要はありません。相手の言葉をきっかけにすれば、会話は自然に広がります。
結果として、お客様は「自分の話をきちんと聞いてくれている」と感じ、信頼につながります。
口下手だから営業できないというのは誤解です。
むしろ口下手だからこそ、スクリプトを活用して成果を出せるのです。
まとめ
自然体トークを作る3つのポイントは以下の通りです。
- 完璧に話そうとしなくていい
- 質問中心のトークスクリプトを持つ
- お客様の言葉を返して自然に進める
この3つを押さえれば、口下手でも営業は楽しくなり、信頼される会話ができるようになります。


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