
顧客の心を動かすストーリーテリング営業
営業がうまくいかない背景
「一生懸命説明しているのにお客様の心に響かない」「商品の良さは伝わっているはずなのに契約につながらない」。こうした悩みの原因は、情報を並べるだけでストーリー性が欠けていることにあります。営業に物語を持たせることで、感動と納得が生まれるのです。
営業は感動を生むドラマである
営業は単なる説明ではなく、映画やドラマのように起承転結を持ったストーリーとして進められます。
アプローチで欲求や困りごとを聞き出し、プレゼンで解決策を提案し、自然な流れでクロージングへ導く。最後に成果を一緒に確認する。
この一連の流れ全体が営業というストーリーです。「あなたに出会えてよかった」と思っていただける瞬間を作れるのが営業の醍醐味なのです。
ストーリーを支えるトークスクリプト
成果を出す営業ほど出たとこ勝負をせず、流れのあるトークスクリプトを準備しています。
- アプローチで質問を投げかけ、お客様の欲求を引き出す
- プレゼンテーション前にお客様を前のめりにする
- クロージングではお客様から言葉を引き出し、自然に契約へ進んでもらう
ポイントは「説明するトークスクリプト」ではなく、「質問するトークスクリプト」をつくること。
質問を通してお客様自身に欲求を描いていただくからこそ、自分ごととして受け止めてもらえるのです。
調子が悪い日でも安定した成果を出せるのは、この仕組みがあるからです。
主導権を持ってお客様を導く
営業では「お客様に振り回される」のではなく、主導権を持つことが大切です。
もちろん押しつけるのではなく、ガイド役としてゴールへ案内することです。
お客様は自分の本当の欲求に気づいていないことが多いため、質問を投げかけながら潜在的な欲求を引き出す必要があります。
営業側が段階ごとの基準を持ち、トークを構築できれば成果は安定します。
見込み度合いが低いお客様でも、ストーリーを持ったトーク設計をすれば契約に近づける。
そしてそれを実践することで「現場で試したい」というワクワク感も生まれるのです。
まとめ
ストーリーテリング営業とは、単なる説明ではなくお客様と一緒に感動を作り上げるプロセスです。
営業に物語を持たせることで、自分自身も楽しくなり、成果も安定します。


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