成果が出る営業は「自己流」を捨てている

成果が出る営業は「自己流」を捨てている

なぜ“自己流営業”では成果が出ないのか

営業で成果が出ない人の多くは、「自己流」でやっているからです。
本を読んで理解したつもりでも、現場では言葉が出てこない。
提案が刺さらず、価格勝負になってしまう。

原因は“理解止まり”で終わっていること
知識は頭の中にあっても、行動が伴っていない。
その結果、「分かる」と「できる」の間に深い溝ができてしまうのです。

「分かる」と「できる」の違いを埋めるもの

たとえば車の運転を思い出してください。
免許を取ったばかりの頃は、ハンドル操作もブレーキもぎこちなくて、
思ったように動かせなかったはずです。

でも練習を重ねるうちに、何も考えずに運転できるようになる。
人を乗せても安心されるようになる。

営業も同じで、理解はスタートラインでしかありません。
反復によって、自然にできるようになる。
これが成果を出すための本質です。

最短ルートは“カンコピ”から始まる

営業で最短で成果を出したいなら、まずは徹底的に真似ること
いきなり自己流でやると判断に時間がかかり、現場で迷いが生まれます。
一方、「型」を写すことで迷いが消え、言葉がスムーズに出てくるようになります。

私も営業を始めた頃、トップセールスの話を“丸ごとコピー”してみたことがありました。
イントネーションやリズムまで真似して、3週間続けた結果、自然と自信がついたんです。

そして実際に現場で使ってみたら、そのままの流れで決まった。
この時、私は「真似の力」こそが成果を生むことを体で理解しました。

練習こそが成果への“橋”になる

「学習」は理解、「訓練」は実践。
その2つをつなぐのが反復練習です。

多くの営業はこの橋をかけずに現場に出てしまいます。
「とにかく人に会え」「経験を積め」と言われがちですが、準備不足のままでは信頼を失うだけ。

練習している人ほど余裕があり、信頼を得られる。
練習は自信を運び、チャンスを掴む力になる。

“部分練習”で営業力を底上げする

私は趣味でサックスをやっていますが、いきなり1曲通しては吹けません。
まずは1小節ずつ、2小節ずつ。営業もまったく同じです。

一つひとつの言葉に感情を込めて練習する。
たとえば「いかが思われますか?」という一言も、言い方で印象が変わります。
「いかが思われますか?」と「いかが思われますか〜?」では温度が違うんです。

言葉の温度が、お客様の心を動かす
だからこそ感情を込める練習が欠かせません。

トークスクリプトを“体に染み込ませる”

トークスクリプトは理解して終わりではなく、
10回、20回、30回と繰り返して自然に出せるまで練習するもの。

中には「1人で練習できない」という人もいます。
だから私はZoomで一緒にトレーニングを行っています。
ある程度できるようになると、自信がつき、自走できるようになる。

この練習こそが「質問で欲求を引き出す営業」への第一歩です。
説明ではなく、質問によってお客様が自ら行動したくなる営業へと変わります。

言葉に力が宿る瞬間

練習を重ねるほど、言葉にエネルギーが宿ります。
宮本武蔵のように、何も考えず自然に体が動く状態を目指しましょう。

九九を思い出してください。
2×3=6。自然に口から出てきますよね。
営業も同じです。

トークスクリプトが水のように流れるまで繰り返す。
それが成果への最短ルートです。

まとめ:自己流をやめて型を写す

成果を出す人は「自己流」を捨て、「型」を完璧に写しています。
理解よりも実践、実践から応用へ。
「分かる」から「できる」に変わるための唯一の方法は、反復練習しかありません。

あなたも今日から、型を写す練習を始めてみてください。
きっと営業が変わり、自信が湧いてくるはずです。

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営業指導歴22年。1000件以上の顧客との商談経験。1000人以上の営業相談に応じてきた。ある経営者との出会いを機に営業ノウハウを体系化。元ニートの落ちこぼれ営業を最下位グループからたった1か月で全国300人中トップに一発逆転させた。営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

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