【初心者向け】売れる営業トーク完全ガイド〜お客様の“興味のランク”を見極める入り方とは?

営業初心者がつまずく“商談の入り口”

商談の最初のひと言。ここで印象が決まるといっても過言ではありません。
しかし多くの営業初心者が、この“入り方”でつまずいてしまいます。

お客様の興味度を見極め、自然に心を開いてもらう──
このステップを踏むことが、売れる営業の第一歩です。

アプローチは“印象”と“関係”をつくる時間

アプローチとは、お客様と最初に接する「印象づくり」の時間。
「アポイント」は約束の取得、「アプローチ」は初対面の場面を指します。

しかし実際には、電話の第一声からアプローチは始まっているのです。

たとえば、いきなりパンフレットを出して説明を始めると、
「売り込みに来たな」と構えられてしまいます。

こちらの想いが「お役立ち」でも、伝え方を間違えると“押し売り”に見えてしまうのです。

お客様の“興味ランク”を見極める

お客様の興味レベルを、以下の4段階に分けて考えてみましょう。

  • A:強い興味あり。「聞かせて」と言ってくれる
  • B:少し興味あり。様子見の状態
  • C:よくわからない
  • D:まったく興味がない

Dランクの方にいきなり説明を始めても、心には響きません。

そこで重要なのが「探る質問」です。
たとえば──
「最近、〇〇の件でお困りの方が多いと聞くんですが、いかがですか?」

このように、会話の中で自然に“現状”を引き出していくことが大切です。

興味のランクは“上げる”こともできる

アプローチは見極めだけではありません。
質問によって“興味を引き上げる”こともできるのです。

たとえば、Bランクのお客様にはこう尋ねます。

  • 現状はどのような感じですか?
  • 今後どうしていきたいとお考えですか?
  • そのために、どんなことが課題ですか?

お客様が「考える時間」を持つことで、欲求が“顕在化”し始めます。

つまり、営業は「答えを与える」のではなく「気づきを促す」ことが重要なのです。

軽い説明+軽い提案で、興味を深める

もちろん、まったく話さず終わってしまっては意味がありません。

まずは軽く──
「私ども、〇〇という取り組みをしてまして…」と自己紹介を添えます。

そして、
「こういうことに関心ある方が多いのですが、御社はいかがですか?」

という流れで探りながら、反応を見ていきましょう。

少し反応が出てきたら、
「資料だけでもお渡ししましょうか?」
「定期的に情報をお送りしてもよろしいですか?」

このような“軽い提案”をはさむことで、関係が自然に深まっていくのです。

アプローチが整えば、プレゼンは聞かれる

アプローチが整えば、お客様は自然と「聞きたい」と思ってくれます。

ここで注意したいのが、
「説明で欲求を起こそう」としないことです。

欲求は、説明されて起きるものではありません。
質問されて、自分で気づいたときに起きるものです。

営業の流れは──

  • 聞き出す
  • 気づかせる
  • 納得してもらう

このメカニズムに沿えば、売り込まなくても「欲しい」と言ってもらえる営業ができます。

5分後アクション

最後に、今日の学びをすぐに行動へつなげましょう!

  1. 最近の商談を思い出して、「お客様の興味ランク」をA〜Dで振り返る
  2. 次の商談で使える“探る質問”を1つ考える
  3. その質問をコメント欄に書き出してみる!

例:
「最近〇〇のことでお困りの方が多いですが、御社ではどうですか?」

一歩踏み出すことで、営業の質は必ず変わります。

The following two tabs change content below.
営業指導歴22年。1000件以上の顧客との商談経験。1000人以上の営業相談に応じてきた。ある経営者との出会いを機に営業ノウハウを体系化。元ニートの落ちこぼれ営業を最下位グループからたった1か月で全国300人中トップに一発逆転させた。営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

 
営業適正