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営業で受付に止まる時は用件より担当部署を確認する

確認した部署に合わせる受付対応

営業で受付に止まる時、営業側はつい用件を強く言おうとします。「ご提案で伺いました」「資料をお渡ししたいです」「担当者様はいらっしゃいますか」と続けるほど、受付担当者は判断しにくくなります。

この記事は、次のような営業場面に役立ちます。

  • 訪問営業で受付に止まりやすい方
  • 用件を言っても担当者につながらない方
  • 受付担当者に判断してもらいやすい話し方を作りたい方

森下怜さん(仮名、業務用清掃サービスの新規訪問を担当する営業担当者)は、受付で断られる回数が多いことに悩んでいました。訪問先で受付担当者から「どの者におつなぎすればよいですか」と聞かれると、森下さんは「清掃コストのご提案です」と答えていました。

この返し方だと、受付担当者は誰に回せばよいか分かりません。総務なのか、施設管理なのか、店舗責任者なのか。担当部署が見えないまま用件だけ聞くため、取り次ぎを止めるしかありませんでした。

営業で受付に止まる時は、売り込み用件より先に担当部署を確認します。 受付担当者が判断できる材料を出すと、会話は売り込みの押し込みから取り次ぎ可否の確認に変わります。

この記事では、受付で止まりやすい営業の言い方を分解し、担当部署をどう確認すればよいかを解説します。強い用件を作るより、受付が回し先を判断しやすい形に整える話です。

受付で止まる言い方

受付で止まりやすい言い方には、共通点があります。営業側の用件は分かっても、受付担当者が誰に回せばよいか分からないまま残ります。

森下さんは以前、「ビル清掃の見直しについてご提案です」と伝えていました。内容としては間違っていません。ただ、受付担当者から見ると、総務、管理部、現場責任者のどこに回す話か判断できません。

受付担当者は、営業内容の良し悪しを判断する立場ではないことが多いです。判断しているのは、誰に確認すればよいか、いま取り次いでよいか、急ぎかどうかです。

そのため、営業側が用件を詳しく話すほど、かえって止まりやすくなります。回し先が見えない用件は、受付担当者にとって扱いにくいからです。

森下さんは、断られた時の受付担当者の返事も見直しました。「担当者が分かりません」「今は結構です」「資料だけ置いてください」。どれも、提案内容への評価というより、回し先を判断できない反応でした。

用件だけが残る失敗

森下さんは、受付で断られた十五件を振り返りました。そのうち七件は、担当部署を言わないまま清掃コストや作業品質の話をしていました。受付担当者が困った表情になったのは、提案内容が悪かったからではありません。

失敗していたのは、用件の順番です。先にサービス名を出し、次に費用削減を話し、最後に担当者を聞く。この順番だと、受付担当者は売り込みを受けている感覚になりやすくなります。

受付では、詳しい提案説明より先に、どの部署に関係する話かをそろえます。部署が分かれば、受付担当者も確認のしようがあります。

受付では、売り込み用件を残すより、担当部署を残す方が取り次ぎ判断に使われます。

止まりやすい言い方 確認しやすい言い方
清掃コストの提案です 清掃管理をご担当の部署は総務で合っていますか
資料を渡したいです 施設管理のご担当者に確認したい内容です
担当者様はいらっしゃいますか 日常清掃の委託先を見ている部署を伺えますか

担当部署を先に確かめる方法

担当部署を聞く時は、丸投げの聞き方を避けます。「担当者は誰ですか」だけだと、受付担当者に探す負担をかけます。こちらで仮の部署名を出し、合っているかを確認します。

森下さんは、清掃なら総務か施設管理、店舗なら店長かエリア管理、工場なら安全衛生か総務というように、訪問前に候補を二つまで書くようにしました。

受付では、その候補を使って「清掃管理は、総務で見ていますか」と聞きます。違えば「施設管理です」と直してもらえます。合っていれば、受付担当者はその部署に確認できます。

ここで大事なのは、受付担当者に売り込まない姿勢です。受付担当者が知りたいのは、提案の詳しい中身より、どこに回す話かです。部署名を先に置くと、会話の目的が伝わりやすくなります。

部署候補を二つに絞ると、受付担当者も訂正しやすくなります。「総務ではなく施設管理です」と返ってきたら、それだけで次の訪問記録が具体化します。正解を当てるより、訂正しやすい形で聞くのが受付対応のコツです。

受付担当者への負担

受付担当者は、社内の全業務を把握しているわけではありません。営業側が広い用件を投げると、誰に確認すればよいかをその場で考えなければなりません。

森下さんは、受付担当者の負担を三つに分けて見ました。回し先が分からない負担、急ぎかどうか分からない負担、既存取引か新規提案か分からない負担です。

現場で受付の反応を見ると、部署名を出した時だけ受付担当者の確認先が変わりました。森下さんは、この反応を見て、最初の一文を用件中心から部署確認中心に変えました。

この三つを減らすために、森下さんは最初の一文を短くしました。清掃管理の部署確認、新規の情報提供、急ぎではないこと。この三点を順に伝えます。

受付担当者への配慮は、丁寧な言葉遣いだけでは足りません。判断に使う材料を少なく、順番よく渡すことが大切です。これだけで受付の迷いは減ります。

急ぎではないことを伝えるのも、受付担当者の負担を下げます。いま担当者を呼ぶべき話なのか、折り返しで済む話なのかが分かるだけで、受付担当者は社内確認をしやすくなります。

断られた後の直し方

受付で断られた後は、落ち込むより記録を見る方が次に活かせます。森下さんは、断られた訪問ごとに、言った用件、出した部署名、受付担当者の反応だけを残しました。

記録を見ると、部署名を出した訪問では、受付担当者から別部署を教えてもらえることが増えていました。十五件の振り返りでは、部署名なしの取り次ぎ確認は三件、部署名ありの確認は八件まで増えました。

数字が増えた理由は、押しが強くなったからではありません。受付担当者が判断しやすくなったからです。森下さんは、この変化を見て、次の訪問前に部署候補を書く手順を続けました。

断られた言葉をそのまま引きずる必要はありません。見るのは、次に直せる一文です。部署名がなかったのか、急ぎではないことを言えなかったのか、既存取引との違いを示せなかったのかを一つだけ見ます。

短い用件の組み立て

受付での用件は、短く組み立てます。最初に部署確認、次に用件の範囲、最後に急ぎではないことを伝えます。この順番なら、受付担当者は社内で確認しやすくなります。

たとえば、清掃管理をご担当の部署確認、日常清掃の見直しに関する情報提供、急ぎの呼び出しではないこと。この三つです。商品名や価格は、受付で詳しく話しません。

森下さんは、受付で一度に説明する時間を二十秒以内にしました。長く話すと、受付担当者は途中で止めたくなります。短い用件なら、確認するか断るかを判断しやすくなります。

短くするほど雑になるわけではありません。むしろ、受付担当者の仕事に合わせて使う材料だけを渡す形です。営業側の話したい順番ではなく、相手が確認しやすい順番にします。

次の訪問で見る一項目

次の訪問で見るのは、受付担当者が判断できる一項目です。担当部署を確認できたか。別部署を教えてもらえたか。急ぎではないことが伝わったか。このどれか一つで十分です。

森下さんは、次の一週間は担当部署だけを見ることにしました。取り次がれたかどうかより、受付で部署名を出せたかを確認しました。すると、断られた訪問でも次回の候補部署が残るようになりました。

営業で受付に止まる時は、強い売り文句を増やしても解決しにくいです。受付担当者が困るのは、売り込みの強さより、回し先が見えない状態です。

担当部署を先に確認すると、受付担当者は断る時も理由を言いやすくなります。「総務ではありません」「本社管理です」「今は新規を受けていません」。この言葉が出れば、次の訪問先や連絡先を見直せます。

次の訪問では、用件を詳しく話す前に、担当部署を一つ仮置きして確認しましょう。 受付担当者が回し先を判断できる形にすると、止まった会話にも次の修正点が残ります。

営業Q&A

営業で受付に止まる時は何から言えばよいですか?

訪問先の受付で用件を聞かれ、担当者につないでもらえない場面です。

回答

最初に担当部署を確認します。清掃管理なら総務か施設管理のように仮の部署名を出すと、受付担当者が確認しやすくなります。

担当部署が分からない時はどうしますか?

初めて訪問する会社で、総務か施設管理か判断できない場面です。

回答

候補を二つまでに絞って聞きます。「総務か施設管理のどちらで見ていますか」と聞けば、受付担当者は訂正しやすくなります。分からないまま用件だけを広げないよう気をつけましょう。

回し先を判断しやすくする聞き方

受付で止まる営業は、用件の強さより回し先の分かりやすさを見直します。担当部署を先に確認すると、受付担当者が取り次ぎ可否を判断しやすくなります。

  • 受付で止まる言い方
  • 担当部署を先に確かめる理由
  • 断られた後に見る一項目

訪問先の受付では、用件を詳しく話す前に「清掃管理は総務で合っていますか」のように部署を仮置きして聞いてください。受付担当者が判断できる材料を先に渡しましょう。

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営業指導歴22年。1000件以上の顧客との商談経験。1000人以上の営業相談に応じてきた。ある経営者との出会いを機に営業ノウハウを体系化。元ニートの落ちこぼれ営業を最下位グループからたった1か月で全国300人中トップに一発逆転させた。営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

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