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営業日程調整で候補日を押しつけず次回面談を自然に決める聞き方


相手が選びやすい次回面談の決め方

営業日程調整で一人社長がつまずくのは、予定を決めたい気持ちが前に出すぎる場面です。商談の最後に、来週ならいつが空いていますか、候補を三つ送ります、と急ぐほど、相手は返事を後回しにしやすくなります。

日程調整は事務作業に見えますが、実際には相手の温度感が出る重要な会話です。今すぐ次を決めたいのか、社内で確認してからがよいのか、資料を読んでからがよいのか。ここを聞かずに候補日だけ送ると、次回面談は相手の負担になります。

逆転営業では、日程を押さえる前に、相手が次に確認したいことを一つ決めます。次回面談の目的が見えると、日程は押しつけではなく相談の続きになります。

この記事では、営業日程調整で候補日を押しつけず、次回面談を自然に決める聞き方を解説します。返事待ちで止まりやすい方は、候補日の出し方より先に、次回の目的を整えてください。

次のような一人社長に向けた内容です。

  • 商談後の日程メールに返事が来にくい方
  • 候補日を出しても相手の反応が止まりやすい方
  • 次回面談を急かさず自然に決めたい方

候補日だけ送ると止まりやすい理由

候補日をたくさん出すほど親切に見えますが、相手が次回の必要性をまだ整理できていない時には、逆効果になります。日程を選ぶ前に、何のためにもう一度会うのかが見えていないからです。

営業側は、次につなげたい気持ちから予定を早く押さえようとします。ただ、相手にとっては今日聞いた内容を社内で共有する時間、家族に確認する時間、資料を見直す時間が必要な場合があります。

その状態で候補日だけ届くと、相手は予定を選ぶ作業として受け取ります。相談の続きを考える前に、カレンダーを見なければならないため、返事が後回しになります。

また、候補日が多すぎると選ぶ手間も増えます。三つも四つも並べると、相手は都合の良い日を探すより、いったん保留にしようと考えやすくなります。

日程調整で大切なのは、日付の数ではありません。次回に何を確認するかを一つに絞り、その確認に必要な時間として日程を置くことです。

次回面談を決める三つの確認

次に確認したい一点

最初に聞くのは、次回で確認したい一点です。価格、進め方、効果、社内説明、導入時期など、相手がまだ判断しきれていない点を一つ聞きます。

たとえば『次回お話しするなら、費用感と進め方のどちらを先に確認できると判断しやすいですか』と聞きます。相手が答えた一点が、次回面談の理由になります。

この確認がないまま日程を出すと、次回面談は営業側の都合に見えます。確認したい一点が決まれば、相手も予定を入れる意味を感じやすくなります。

準備に必要な時間

次に、相手が準備に必要な時間を聞きます。今日の話をすぐ判断できる人もいれば、資料を見たり、関係者へ確認したりする人もいます。

『今日の内容を一度整理されるなら、明日より週後半の方が見やすいですか』と聞くと、相手の準備時間を尊重できます。急かされている印象も下がります。

準備時間を聞くことは、営業側の弱さではありません。相手が考える時間を守るほど、次回面談は催促ではなく確認の場になります。

日程の選び方

最後に、日程の選び方を相手に合わせます。候補日を一方的に並べる前に、午前と午後、月初と月末、短時間と通常面談のどれが負担少ないかを聞きます。

『十五分で要点だけ確認する形と、三十分で資料を見ながら話す形なら、どちらが進めやすいですか』と聞けば、相手は予定の重さを選べます。

この順番なら、日程調整は押し込みではなくなります。相手が選んだ形式に合わせて候補日を二つだけ出すと、返事もしやすくなります。

押しつけ型との違い

止まりやすい進め方 前に進みやすい進め方
候補日を先に三つ送る 次回で確認する一点を先に聞く
早い日程だけをすすめる 相手の準備時間を確認する
三十分面談を前提にする 十五分確認か通常面談かを選んでもらう

押しつけ型の日程調整は、営業側の予定を埋める会話になります。相手の判断材料が整っていなくても、次の約束だけを取ろうとするため、返事待ちが増えます。

相談型の日程調整は、相手の次の判断を助ける会話です。何を確認すればよいか、いつなら準備できるか、どのくらいの時間なら負担が少ないかを聞きます。

この違いはメール文にも出ます。候補日だけのメールではなく、次回で確認する一点と所要時間を添えることで、相手は予定を選ぶ理由を持てます。

商談終わりの会話例

営業側: 今日の内容で、費用感と進め方のどちらを先に確認できると判断しやすいですか。お客様: 進め方ですね。何を準備すればよいかがまだ少し曖昧です。

営業側: ありがとうございます。では次回は進め方だけ十五分で整理しましょう。今日の資料を一度見ていただくなら、明日より週後半の方がご負担少ないですか。

この会話では、先に候補日を出していません。相手が確認したい一点を聞き、その一点に必要な時間として日程を置いています。予定を決める前に、次回の目的を一緒に決めることが大切です。

もし相手が『社内で聞いてから』と言ったら、『承知しました。社内確認で引っかかりそうなのは費用と運用のどちらですか』と聞きます。確認先があるなら、その人が見たい材料を次回の目的にできます。

日程を取れない時も、次の行動を小さく残します。『では、社内で見るための一枚を先に送ります。確認後に十五分だけ見るなら、来週前半と後半ではどちらが楽ですか』と聞けば、相手の準備に合わせられます。

会話の最後で強く押す必要はありません。次回面談は、営業側が説得する場ではなく、相手が判断材料をそろえる場です。その前提を言葉にできると、日程は決まりやすくなります。

メールで返事をもらう整え方

日程メールでは、最初に今日確認した一点を書きます。『次回は導入後の進め方だけ十五分で確認できればと思います』のように、目的を絞ります。

次に、候補日は二つに絞ります。候補が多いほど親切とは限りません。相手が選びやすいように、午前と午後、または近い日と少し先の日を一つずつ出します。

さらに、相手が選びにくい場合の戻り先も書きます。『どちらも難しければ、週後半でご負担少ない時間帯だけ教えてください』と添えると、返事の形が決まります。

メールの文量は短くします。前回の商談内容を長く振り返ると、相手は読む前に重く感じます。目的、候補二つ、戻り先。この三つで十分です。

返信がない時は、予定を急かすのではなく目的へ戻します。『日程の件、その後いかがでしょうか』だけでなく、『進め方の確認は今週中に必要そうでしょうか』と聞くと、相手は必要性から答えられます。

日程調整は、カレンダーを埋める作業ではありません。相手が次の判断をしやすい時間を作る営業行為です。候補日を送る前に、次回で確認する一点を必ず言葉にしてください。

一人社長は、日程が決まらないと案件が冷めたように感じやすいです。しかし、返事がない理由は興味がないからとは限りません。次回で何を扱うかが曖昧で、予定を入れる判断が止まっているだけのこともあります。

その時は、相手の都合を責めず、次回の目的をさらに小さくします。『契約判断ではなく、進め方の不明点だけ十五分で確認できればと思います』と書けば、相手は重い面談ではないと分かります。

反対に、日程を取りたい気持ちが強すぎると、メールの文面が予定確認だけになります。『何日なら大丈夫ですか』を繰り返すほど、相手は返事を義務のように感じます。

日程調整で見るべきなのは、相手が次に判断する材料です。費用を見たいのか、社内説明をしたいのか、進め方を知りたいのか。そこが分かれば、候補日は自然に絞れます。

面談後のメモにも、次回候補日だけでなく、次回目的を書いてください。営業側の手元に『進め方確認』『社内説明用資料』『費用の内訳』のような言葉が残れば、次の連絡は具体的になります。

もし相手がしばらく忙しいと言った場合は、日程ではなく確認方法を変えます。電話、メール、一枚資料、短いオンライン面談のどれが負担少ないかを聞くと、相手の状況に合わせられます。

次回面談を取ることだけが成果ではありません。相手が判断できる状態へ一歩進めることが成果です。その視点を持つと、日程調整の言葉は落ち着きます。

最後に、自分の予定表を先に見せすぎないことも大切です。相手が確認したい内容が分かってから、必要な時間に合う候補を二つだけ出す。この順番が、押しつけ感を下げます。

日程調整で迷う場面

候補日は何個出すのが自然ですか?

回答

最初は二つで十分です。多く出すより、次回の目的と所要時間を添える方が相手は選びやすくなります。

その場で日程が決まらない時はどうしますか?

回答

無理に決めず、相手が準備する内容を確認します。次に何を見れば判断しやすいかが分かれば、後日の連絡がしやすくなります。

返事がない時は催促してもよいですか?

回答

催促だけにせず、次回で確認する一点がまだ必要かを聞きます。目的へ戻すと、予定確認の圧が下がります。

次回面談につながる要点

  • 候補日より先に次回で確認する一点を聞くこと
  • 相手の準備時間と面談の重さを確認すること
  • 日程メールは目的、候補二つ、戻り先に絞ること

次の商談終わりでは、来週の候補日を出す前に、次回は何を確認できると判断しやすいですかと聞いてください。次回の目的が一つ決まれば、日程調整は押しつけではなく相談の続きになります。

応援しています。

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営業指導歴22年。1000件以上の顧客との商談経験。1000人以上の営業相談に応じてきた。ある経営者との出会いを機に営業ノウハウを体系化。元ニートの落ちこぼれ営業を最下位グループからたった1か月で全国300人中トップに一発逆転させた。営業経験・実績に基づいた、わかりやすい営業ノウハウ・セミナーでの解説に定評がある。

 
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